夜の写本師 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
主人公の男の子が大切な人を目の前で奪われ、その敵となる人物を倒すために写本師になる…のかと思ったら全然違った!!最初は「そういうストーリーね」って思って読んでいたけれど、そのそも目指したのは魔術師だったというところでまず驚き。そこである程度成功するのかと思ったら、自己満足的な考えから最終的に姉弟子が命を落としてしまう原因を作り、考えが未熟だと言われたり師匠に破門を言い渡されたり…。正直苦しさしかない彼の人生、読んでいて少しつらくなったりかわいそうに思えてきた。でも、魔術を扱える夜の写本師となったため、そのまま一気にどんでん返し!!と思ったらそれも少し違う。特別な力をもって生まれた少女が大切な男に裏切られ殺され、新たな人間として残った力で復讐しようと心に誓い、戦うとやはり負けてしまう。そんな憎しみや怒りを抱えた女性の最後の生まれ変わりがその主人公と」しての人生だった…!!びっくり&内容が濃い!!苦悩あり、過去あり、ファンタジーあり、先頭あり、愛ありでめっちゃ面白かった!!
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読みたいとおもいながらも魔法の世界は敬遠していたが読後の満足度とゲト戦記以上の壮大な世界観に加え翻訳本より読みやすい文章なのでストレスなく読み終える。 そして名前が覚えられないので行きつ戻りつしながら読むので読み落とした文章から意味が分かったり、復習になったりと今までにない分かり...
読みたいとおもいながらも魔法の世界は敬遠していたが読後の満足度とゲト戦記以上の壮大な世界観に加え翻訳本より読みやすい文章なのでストレスなく読み終える。 そして名前が覚えられないので行きつ戻りつしながら読むので読み落とした文章から意味が分かったり、復習になったりと今までにない分かりやすく、余韻に残り楽しい時間を過ごす。
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不思議な読了感の作品。 ファンダジー作品を読んでいるというより、長い長い昔話を聞いているような気持ちになった。 この作品を一人の人が作り上げたというのが、不思議でならない。それこそ、何十年、何百年とかけて、人口に膾炙したものを聞き取りまとめた物語のように感じた。 初めて読む話なの...
不思議な読了感の作品。 ファンダジー作品を読んでいるというより、長い長い昔話を聞いているような気持ちになった。 この作品を一人の人が作り上げたというのが、不思議でならない。それこそ、何十年、何百年とかけて、人口に膾炙したものを聞き取りまとめた物語のように感じた。 初めて読む話なのに、懐かしいような、どこかで聞いたことがあるような気がしてしまう。日本が舞台なっているわけでもないのに。
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探り探り読みつつ、写本師になる過程が一番面白かった。 後半は、読むスピードが落ちたので、次巻もまた探り探り読み始めると思う。
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新しい世界の入り口。自分が何回も殺されること(しかも凄惨なやり方で)より、育ての親と幼なじみが殺されたことが重い、と感じる時点で結末が変わっていた。そして最後に許せること。
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魔導士の力を奪い才能がある者は子供でも殺し続け、大魔導士として君臨するアンジスト。育ての親を殺されたカリュドゥは復讐を誓う。 壮大なダークファンタジー。 これがデビュー作ってすごいですね 所々読みにくかったけど、壮大な物語で読み応えたっぷり。中世のヨーロッパ的?世界を舞台に写本...
魔導士の力を奪い才能がある者は子供でも殺し続け、大魔導士として君臨するアンジスト。育ての親を殺されたカリュドゥは復讐を誓う。 壮大なダークファンタジー。 これがデビュー作ってすごいですね 所々読みにくかったけど、壮大な物語で読み応えたっぷり。中世のヨーロッパ的?世界を舞台に写本師の仕事道具やこだわりが描かれる場面は読むのが楽しい。 この作品の中で「魔法」は何の代償もなしに問題を解決できる甘いものではなく、自分の才能に驕った若い魔導士はとてつもないしっぺ返しを食らいます。 人間の負の感情をメインに書かれていますが、復讐だけで終わらないラストも良かった。
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1000年にわたる復讐の物語 ラストはきれいに澱を除いていて読後感はさわやか 魔術や写本師の設定が細かくて感心した
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54:育ての親である魔道師エイリャを目前で殺されたカリュドウは、仇を討つために魔道を学ぶが、魔道師に育てられた驕りから同門の女性の命を奪ってしまう。破門されたカリュドウは「魔法ならざる魔法」を操る「夜の写本師」を志すが――という、正統派のファンタジー。 新聞で見かけて、タイトル...
54:育ての親である魔道師エイリャを目前で殺されたカリュドウは、仇を討つために魔道を学ぶが、魔道師に育てられた驕りから同門の女性の命を奪ってしまう。破門されたカリュドウは「魔法ならざる魔法」を操る「夜の写本師」を志すが――という、正統派のファンタジー。 新聞で見かけて、タイトルとあおり文句に惹かれて購入。久しぶりのタイトル買いでしたが、自分の直感をほめたい! とても面白かったですし、私の大好きな話でした。生活・文化・魔術の流麗な描写も、物語全体のまとまり方も、人物や心情描写が少なく、淡々と物語が進むところも物語の雰囲気に合っていて、絵が浮かぶようでした。言葉足らずな部分やぎこちなさもあるのですが、ファンタジーやSF、地の文スキーな方にお勧めしたいです。
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タイトルと装丁に惹かれて手に取る。 綿密な世界観のファンタジー。 この作家さんの文章とは相性が良かった。言葉や描写が具体的で美しい。読みはじめるとすぐに物語に入りこめる。文字を忘れて映像が浮かぶ感覚が心地いい。 アニメ化したら面白そう。主人公・カリドゥの声は細谷佳正さんで脳内変換...
タイトルと装丁に惹かれて手に取る。 綿密な世界観のファンタジー。 この作家さんの文章とは相性が良かった。言葉や描写が具体的で美しい。読みはじめるとすぐに物語に入りこめる。文字を忘れて映像が浮かぶ感覚が心地いい。 アニメ化したら面白そう。主人公・カリドゥの声は細谷佳正さんで脳内変換。 人が死ぬシーンが多い。描写がえぐくてゾワゾワする。 同じ世界観のシリーズがあるようなので、それらも是非読みたい。
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互いに虐げもしないし、侵しもしない。否定もしない。その土壌から、理解しようと手をさしのべること、尊びあうこと、助けあうことが生まれると思う。 (P.258)
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