夜の写本師 の商品レビュー

乾石智子【著】

2011/07/30

この物語はスゴすぎる！　世界設定も登場人物の造形も魔法の描写も、さらに描かれているテーマも、全てが丁寧で深くて最高の肌触り。

2011/08/17

面白かった。ファンタジーらしいファンタジー。世界がしっかりと描かれていて、読んでいて違和感無く物語の中へ入っていけました。また、写本によって魔力を発動させるというのもユニークで、その写本の工房での作業のシーンは丁寧に描かれていて物語に厚みを加えていると思いました。なんでもこれがデビュー作だそうです。これからが非常にたのしみです。いろいろ違ったタイプのものを書ける人のような気がする。

2011/07/20

前評判が良かっただけに、残念。私的にはout。
のめり込むカンジはしなかったけど、つかみ的には良かったと思う。

めでたし、めでたし　って話じゃないけど、なんかイマイチ。
悪いけど、印象に残らないっぽい。
ファンタジーを求めているなら違う物をお薦め。

2011/07/17

ダークファンタジー。
最初から最後までしっかりとした柱に支えられた話でした。
とても読みやすく様々な体系の魔法の理論も面白かったけど、私がファンタジーに欠かせないと思うハラハラドキドキは少なめ。一つには終始魔法に関わる話で剣の部分がなかったこと、もうひとつの理由は淡々とした語り口かな。
そういうわけで淡々と読んでましたが、最後のページでやられました。ここ最近では一番綺麗なラストシーン。読んでよかった。

2011/06/30

右手に月石、左手に黒曜石、口のなかに真珠。三つの品をもって生まれてきたカリュドウ。だが、育ての親エイリャが殺されるのを目の当たりにしたことで、彼の運命は一変する。女を殺しては魔法の力を奪う呪われた大魔道師アンジスト。月の巫女、闇の魔女、海の娘、アンジストに殺された三人の魔女の運命が、数千年の時をへてカリュドウの運命とまじわる。エイリャの仇をうつべく、カリュドウは魔法とは異なった奇妙な力をあやつる“夜の写本師”としての修業をつむが…（「ＢＯＯＫ」データベースより）

正統派女流ファンタジー、といったところでしょうか。
構成力の緻密さに舌を巻く作品。
ただちょーっと生真面目すぎ＆文章が堅過ぎるきらいがあるかなぁ。
ほんの少し、ここにエスプリを利かせたらぐっとよくなるかなと思いました。

2011/06/22

世界観もしっかりしていて、面白いファンタジーでした。展開もスピーディーで読みやすかった。欲を言えば、主人公のジェンダーにいくらかなりとぶれがあったら愉しかったかも。「闇の左手」的な。闇に揺らいでも、内在する女性性に揺らがないというのは片手落ちな気がするのよ。だからといってＢＬにいかれては台無しだと思うので、難しそうだけどね。「闇の左手」というより「銀の三角」的と言い直すか。

2011/06/06

いやおうなしに、手放しで、面白かった。
物語としてしっかりとした構造を持ち、かつ大人だからこそ面白い、読み応えのある小説。
特に後半、絡み合ったそれぞれの思惑や過去が、ラストに向かって収束していく勢いは、引き込まれた。

2011/05/28

翻訳ファンタジーを読んでいるような感じでした。きちんと世界が確立していて、しっかりしたお話だと思います。

2011/08/12

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