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マッチポンプ売りの少女 の商品レビュー

3.6

74件のお客様レビュー

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2011/11/27

マッチポンプというのは、「マッチ=火を付けて」「ポンプ=火を消す」という意。 例えば、「消火器を売るために放火をしている」ようなイメージである。 本書では、そういう自作自演の社会構造が赤裸々に書かれている。 社会人必読と言っても良い本だと思う。 「マッチポンプ構造」と言えば、...

マッチポンプというのは、「マッチ=火を付けて」「ポンプ=火を消す」という意。 例えば、「消火器を売るために放火をしている」ようなイメージである。 本書では、そういう自作自演の社会構造が赤裸々に書かれている。 社会人必読と言っても良い本だと思う。 「マッチポンプ構造」と言えば、就活ビジネスも指摘されている。 高額の広告費を得るために、学生の不安を煽って応募者を増やすという構造だ。 就活ビジネスに限らず、広告収入で経営が成り立っているメディアが不安を煽っているときは、何か裏があると思ったほうが良いだろう。

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2011/11/13

作者の持つシニカルな目線が秀逸です。日のないところに煙を起こして自分で消す『マッチポンプ』が世の中にどれだけはびこっているか。それをまざまざと教えてくれる本です。 前にこの作者の本を紹介させて以来、本人との交流が出来始めたので紹介させていただくわけではないんですが、ここに書かれ...

作者の持つシニカルな目線が秀逸です。日のないところに煙を起こして自分で消す『マッチポンプ』が世の中にどれだけはびこっているか。それをまざまざと教えてくれる本です。 前にこの作者の本を紹介させて以来、本人との交流が出来始めたので紹介させていただくわけではないんですが、ここに書かれている「マッチポンプ」の世界は見ようによっては読むものを震撼させるようなブラックなネタのオンパレードで、 「こんなものが出版されてエエんかいな」 などと一人で突っ込みを入れながらページをめくっておりました。 たとえば、水主マヒロという作家が「KANEROU」という作品でコブラ社という出版社から小説大賞を受賞して本を出版するがその裏では…。という話と、「だんごう三兄弟」という、一見、「賢い」と思える選択をしてマンションの管理費と修繕費の見積もりを見直させたフエーテルだが実は裏では競合で見積もりをさせていた業者たちが談合をしていて、さらに彼らはお金を取られる羽目になってマンションはボロボロ…。という目も当てられないような結末がある少女からもらった「マッチポンプ」をすると炎の中に浮かび上がってくるという内容には、やっぱりぞっとしました。 そしてやっぱり圧巻のないようだったのはこの本の最後に収録されてある「インゴッドは死んだ」という寓話で、起業した兄のフエーテルと安全パイを選ぶ人生を歩んだ妹で公務員のヘッテルの兄妹が自分たちが「安全」だと思っていた投資手段が裏で手を引いてた「マッチポンプ」の裏側にいる人間たちによってさんざんに目減りされた上に「預金封鎖」「深遠切り替え」に加えて「日本破産」というトリプルパンチを食らって、会社を泣く泣く手放し、築いてきた財産もすべて失った二人がすった「マッチポンプ」に見えたものは…。 こういう話を読めば読むほどぞっとしますが、こういう現実を直視してこそ、これからの未来に対応できる。またそれしか方法がないのではと、確信しております。

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2011/11/07

C0095 タイトルにある「マッチポンプ」という単語に反応して読んでみました。ある意味「公然の秘密」とでも言うべき内容でした。もちろん、私の知らないのもありました。該当する事案もありました。自分での検証は必要ですが、ぜひとも高校卒業までには読んでおいて欲しいです。ただ、「信じる心...

C0095 タイトルにある「マッチポンプ」という単語に反応して読んでみました。ある意味「公然の秘密」とでも言うべき内容でした。もちろん、私の知らないのもありました。該当する事案もありました。自分での検証は必要ですが、ぜひとも高校卒業までには読んでおいて欲しいです。ただ、「信じる心」も失って欲しくないです。

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2011/10/30

情弱でもスッと入ってくる内容だと思う。真実が見えにくいこの世の中をユーモア含めて伝えてくれる。プロバガンダのもと、いかにもみんな自分が決めて、自分の意志で動いているように思っているが、実はすべて手のひらの上でコロコロと・・・ヘッテルとフエーテルも自分の末路がが見えていても変えるこ...

情弱でもスッと入ってくる内容だと思う。真実が見えにくいこの世の中をユーモア含めて伝えてくれる。プロバガンダのもと、いかにもみんな自分が決めて、自分の意志で動いているように思っているが、実はすべて手のひらの上でコロコロと・・・ヘッテルとフエーテルも自分の末路がが見えていても変えることが出来なかった。この場合は知らぬが仏なのかも知れないが、そういうことがあるよ!ってのを知っているだけでも戦う武器にはなるよね。 また次回作よろしくお願いします。

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2011/10/22

極めて身近な現実世界のオカネにまつわるコワいお話。 中でも「ゴーグルをかけた猫」のお話は新鮮&衝撃。 発展途上国や共産圏じゃあるまいし、この国のインターネットもgoog●eも信じていたのに。でも、とてもためになった。寄付や保険のからくりについてなど、参考になるお話がたくさん。Mヒ...

極めて身近な現実世界のオカネにまつわるコワいお話。 中でも「ゴーグルをかけた猫」のお話は新鮮&衝撃。 発展途上国や共産圏じゃあるまいし、この国のインターネットもgoog●eも信じていたのに。でも、とてもためになった。寄付や保険のからくりについてなど、参考になるお話がたくさん。Mヒロの受賞作にまつわるお話もオモシロかったな。 コミカルで、スイスイ読める。イラストなど、装丁も好き。

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2011/08/26

マネー・ヘッタ・チャンが出す第2弾 童話のタイトルにかけた お金にまつわる悲しくて嫌〜なお話が9話。 投資しているワケでも無く お金が大切な仕事をしてるワケでも無いけど ついつい面白いので借りて読んでしまう。 前回のヘッテルとフエーテルでは 寄付金まがいで騙したホワイトバンド...

マネー・ヘッタ・チャンが出す第2弾 童話のタイトルにかけた お金にまつわる悲しくて嫌〜なお話が9話。 投資しているワケでも無く お金が大切な仕事をしてるワケでも無いけど ついつい面白いので借りて読んでしまう。 前回のヘッテルとフエーテルでは 寄付金まがいで騙したホワイトバンドのことが 今回も寄付金という、人の優しさ弱さにつけこんだ お話「アクデスと40人のどろぼう」が良い味だしてます。 面白くてタメ!?になる本かな。

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2011/08/21

■マッチポンプ 1.検索結果が海外の特定企業に操作されると、その企業が気に入らない企業や人物がいれば、逆に悪い検索結果ばかりを流すことだってできる。 2.流行ったものを否定して、流行っていないもの流行らせれば、人はモノを買い続ける。 3.世界の不幸を見つけて、自分が火消しのフリを...

■マッチポンプ 1.検索結果が海外の特定企業に操作されると、その企業が気に入らない企業や人物がいれば、逆に悪い検索結果ばかりを流すことだってできる。 2.流行ったものを否定して、流行っていないもの流行らせれば、人はモノを買い続ける。 3.世界の不幸を見つけて、自分が火消しのフリをすれば、寄付がたっくさん。

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2011/08/21

こういう裏事情を説明したものはいいような悪いような。読んでいて面白いですが、根拠が明確でないため、どこまで信用していいのかが難しいです。話のネタとしてはいいと思います。

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2011/08/18

不安や正義感等、感情に流されて、 仕組みを考えずに行動してると残念な事になるというお話。 内容は軽めなので、 ちょっとした時間にサラッと読めます。 某巨大掲示板テイストに書かれているので、 元ネタを知らなかったりすると、面白さ半減かも?

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2011/08/17

世の中のこむずかしいを簡単に解説してくれる本。 確かに面白くわかりやすいのだけど、あまりにブラックで読むと少し暗い気持ちに…。 人間は、自分に不都合なものは見て見ぬフリをするということに大きく納得しつつ、人間全般に対して軽い失望を繰り返しながら読了。 めでたくなし、めでたくな...

世の中のこむずかしいを簡単に解説してくれる本。 確かに面白くわかりやすいのだけど、あまりにブラックで読むと少し暗い気持ちに…。 人間は、自分に不都合なものは見て見ぬフリをするということに大きく納得しつつ、人間全般に対して軽い失望を繰り返しながら読了。 めでたくなし、めでたくなし。

Posted byブクログ