マッチポンプ売りの少女 の商品レビュー

マネー・ヘッタ・チャン【著】

2023/04/16

救いのない話。

幸福になるには才能も努力も関係なく、上級国民とコネがあるかだけが重要で、そのコネを維持するには周りのすべてを犠牲にしてカケラも心が痛まない冷酷さが不可欠なグローバル資本主義。

お互いに敬意と思いやりの気持ちを持つという、類まれなる性質を持つ日本民族が消え失せた後、残った世界に意味などあるのだろうか。

竹中は呪われろ。

2022/12/23

悪意100%。いい意味で笑
読み物としてとても楽しめた。
これが事実なのかもしれないが、それでも自分の好きなことして生きていければそれでいいんじゃないとも思う。

2021/09/23

長期的な幸せよりも目の前にあるお金を求める人達、養分にされてしまう人たち。ここには不幸しかない。
知識が自分を守る。それでも、気をつけていても、養分にされてしまう事はあると思う。
副題にある、「本当に怖いお金のこと」が全てを表していると思う。

2020/11/30

わかりやすく世の中の理不尽について書いてある。
マンションの回が印象に残っている。
ネーミングが絶妙で笑ってしまった。

2018/12/30

世の中、出来レースが多いのがよくわかります。騙されないよう気をつけようと、物事を深く考えるきっかけになります。
出版社が自社の本を大賞に仕立てて話題作りをする話をはじめ、面白い話題が満載です。そういうことだったのねと納得出来ます。
注釈がツボにハマる記載が多くて笑わせていただきました。

2018/10/09

マネーに関わる世間話の童話風。「当たり前」の話と感じない人向け啓蒙書か。ゲームはまずルールを知らないと勝てないよね。楽しめるかどうかは別として。

2018/05/08

今生きている世界は正直者が馬鹿を見て
嘘つきが得をする、という「めでたくなし、
めでたくなし」でお話が終わる本。

個人的に身近だったのはマンション購入の
お話でしょうか。うまい話には裏がある、ですね。

登場人物のヘッテルとフエーテルが
減ってると増えーてるだと気がついたのは
本の後半を読んでいるときでした(^^;)

2017/06/06

個人的に大好き。大当たりな一冊です。
踊らされ、毟られて、未来が暗くなる。もー今が楽しければいい人生で構わない的な。ダメ人間（自分）は、もっとダメになりそう（自棄で）。
しかも穴ぼことか、つい最近おこった恐ろしいことが、身近に迫ってきそうな悪寒。

2016/12/08

『ヘッテルとフエーテル』の続編。解説者はマッチポンプ売りの少女。よく知られているニュースや身近な商品を題材に、マッチポンプ（自作自演）によってぼろ儲けしている業界の手口を解説する。
「いいようにだまされてるあなたを、余計なおせっかいで片っ端から現実に引き戻しちゃいます☆」（「はじめに」より）

字数が少なく、挿絵があるので、まさに童話を読むように気楽に読める本。
あのポプラ社小説大賞のように、何かおかしいことはわかるけれど、そのからくりまでは知らない事例ばかりで興味を引かれた。マッチポンプ売りの少女が、何がどうおかしいかをすっぱ抜いてくれて痛快。救いのない話を、彼女のギャルっぽい口調が中和してくれる。

自分にとって一番身近だったのは保険会社の話題。談合や税理士の話題もわかりやすかった。マッチポンプ売りの少女は、唯一、天下りには甘め。しかし確かに、50歳で早期退職した高級官僚が、一般企業で普通に働くのはとても無理だろう…。
人によっては全て常識だろうが、社会に疎い私にはいい勉強になった。

2016/04/17

よくニュースなどで話題になる出来事の裏側を、一応仮名で紹介している。実在の人物を連想するような書き方をしているのでほぼ誰のことを指しているかは推測できる。
世の中では出来レース、天下り、情報操作などが行われている事もあるので、日々のニュースも自分なりに疑ってみる必要もあると感じた。