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哄う合戦屋 の商品レビュー

3.8

66件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    32

  3. 3つ

    17

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2024/08/31

途中でやめられず一気読み。 稀有な軍師の才能を持つ孤高の武士の話。 時代に沿わない考えと、人に心を開けず無愛想で人を寄せ付けない態度のため、人望が得られず自分で国を治めることができない。そして外の国でも良い主従関係を結べないため、武勲ばかり上がってもいつまでも放浪の身のまま。 そ...

途中でやめられず一気読み。 稀有な軍師の才能を持つ孤高の武士の話。 時代に沿わない考えと、人に心を開けず無愛想で人を寄せ付けない態度のため、人望が得られず自分で国を治めることができない。そして外の国でも良い主従関係を結べないため、武勲ばかり上がってもいつまでも放浪の身のまま。 その武士が、内政に長け人望厚い小国の領主の元につき、天下取りを目論む。 サクセスストーリーで、天才の話で、利発な少女の話で、少しのラブ。 この要素を詰め込めば面白くならない訳がない。 最後の合戦の展開はやや腑に落ちないが、ラストシーンは切なくて感情移入してしまった。 タイトルも、よく練られているなぁ。 主要キャストの3人はキャラクターが立っていて魅力的だが、脇キャラはあまり書き込まれていない印象。しかし展開のスピードのメリハリが素晴らしく、多少のことは気になりませんでした。 面白かった。

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2022/09/13

軍事面では並ぶものがいないが、とんでもなく無愛想であり、心の底が読めない男、石堂一徹。大歓迎されるのもつかの間、次第に疎まれるようになり… なんとも先の気になる終わりではあるが、話自体は完成度が高いと感じた。

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2022/07/13

信濃の遠藤家に仕える天才軍師の物語。キレキレの軍師としての魅力と冷徹さ、これはよくあるが姫との話もあり、戦国エンタメとして『のぼうの城』を連想する方も多いはず。軽い気持ちで読めるので戦国当時の空気感を手軽に味わえる。

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2021/01/18

たくさんのアラが目立つものの、面白く読めてしまう、変わった魅力のある作品。 アラとしては、本来は合戦大好きアスペルガーとして描くべき主人公を人情味や風流を解する人間にしてしまったこと。お姫様との淡い恋を物語終盤の推進力にするため主人公の人間的魅力を書いておかなければならなかったと...

たくさんのアラが目立つものの、面白く読めてしまう、変わった魅力のある作品。 アラとしては、本来は合戦大好きアスペルガーとして描くべき主人公を人情味や風流を解する人間にしてしまったこと。お姫様との淡い恋を物語終盤の推進力にするため主人公の人間的魅力を書いておかなければならなかったというところだろうが、人間的魅力があるということにしてしまうと主人公が嫌われて人身掌握が苦手という設定と矛盾してしまうのよね。そのためどんどん主人公を嫌いになる遠藤氏を暗愚に仕立てなければならなくなってしまい、ムリが出てしまっている。主人公をアスペだけどたとえば歌心だけは解する人間とかにして、歌を通じて姫さまと心を通わせ、合戦と歌以外は屑野郎で渦中で嫌われる、という設定にした方が筋が通らないか?で、軍事論理的な理性の世界と情の世界の葛藤で悩むとか。 あとは説明くさすぎ。いちいちら登場人物のこころを独白させてしまうのは下手くそすぎ。 主人公のチート能力を際立たせるために他の武将を愚鈍に描きすぎ。他の武将が愚鈍すぎてチートがいまいちかっこよくない。 あと姫も聡明キャラなのに主人公の立場を悪くするような接触をするなよ、などなど。 他方でぐいぐい読み進めさせられる強いエンジンを搭載した勢いのある話では、アラに辟易しつつも楽しく読めた。 もう少し上手に書けるようになってくれたら本当に好きな作家になりうる。

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2020/11/15

フィクション。 「のぼうの城」みたいな感じの戦国小節。 軽く読めるのでそれなりに面白いです。 いつ哄うのか、、哄わずに終わるのか、、 と思っていたらラストでした。 若菜とのハッピーエンドが見たかったので少し残念です。 気に入った一言 「さぁ軍師殿、何かよいはりごとを」

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2020/08/08

朝起きて読み始め、2時間ほどで一気に読んでしまった。おもしろい。己の野望と理解してくれる人との間で揺れ動く主人公、巻き込まれる領主、旧来の家臣。現代のサラリーマンの様子のようにも見えてくる。やや、荒唐無稽なところ、荒削りなところもあるもののそれが気にならないテンポと、目に浮かぶよ...

朝起きて読み始め、2時間ほどで一気に読んでしまった。おもしろい。己の野望と理解してくれる人との間で揺れ動く主人公、巻き込まれる領主、旧来の家臣。現代のサラリーマンの様子のようにも見えてくる。やや、荒唐無稽なところ、荒削りなところもあるもののそれが気にならないテンポと、目に浮かぶような情景の描写が心地よい快作だった。

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2019/05/31

12/4/23 茂木 正光 「哄う合戦屋」(北沢秋著)が文庫になっていたので日曜日に読みました。 戦国ものとして面白いです。 が、組織論的にも読めました。 組織を急成長させても、トップも含めて人がついていけるようにしなければなぁと。 戦略とともに、人の交流、コミュニケーション、...

12/4/23 茂木 正光 「哄う合戦屋」(北沢秋著)が文庫になっていたので日曜日に読みました。 戦国ものとして面白いです。 が、組織論的にも読めました。 組織を急成長させても、トップも含めて人がついていけるようにしなければなぁと。 戦略とともに、人の交流、コミュニケーション、そして、成長へのサポートが必要だなぁと。 http://book.akahoshitakuya.com/b/4575664944 哄う合戦屋 book.akahoshitakuya.com 哄う合戦屋 感想 北沢 秋 - 読書メーター

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2017/11/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

評価は3. 内容(BOOKデーターベース) 天文十八年(一五四九年)。甲斐の武田と越後の長尾に挟まれた中信濃。土豪が割拠する山峡の名もなき城に、天才軍師・石堂一徹が流れ着いた。一徹に担がれた領主の遠藤吉弘は、急速に勢力を広げる。しかし吉弘が一徹の心の奥底に潜むものに気がついたとき、歯車が狂いだす―乱世を生きる孤高の天才の愛惜を描き、全国の書店員が大絶賛した戦国エンターテインメントの新境地。 頭の切れる参謀の話が好きなんだが・・ココに出てくるお姫様の描写に同調出来ず今ひとつ入り込めなかった。親がココまで娘を褒めちぎっちゃうと読みながら冷めてしまう。 一方主人公一徹の賢さ・冷静さはなかなか好だった。

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2021/02/20

戦国期の信濃のお話 テンポが良く面白かった 巻頭の地図が、「下が北」なのを理解していなくて、途中まで混乱していたのは内緒だ

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2016/02/13

戦国時代に生まれたとある天才軍師が、自分の居場所を求め、諸国をさまよった先に見つけた、小さな豪族での話。 天才でありながら人を惹きつける才を持たないがゆえに、自分ではく仕える相手を天下人にしようと奔走するが、それが返って疎まれてしまうという物悲しさや、うまくいかなくてあがく諸々を...

戦国時代に生まれたとある天才軍師が、自分の居場所を求め、諸国をさまよった先に見つけた、小さな豪族での話。 天才でありながら人を惹きつける才を持たないがゆえに、自分ではく仕える相手を天下人にしようと奔走するが、それが返って疎まれてしまうという物悲しさや、うまくいかなくてあがく諸々を、飽きずに最後まで読める。 なかなか面白かった

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