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ジェノサイド の商品レビュー

4.3

1481件のお客様レビュー

  1. 5つ

    711

  2. 4つ

    462

  3. 3つ

    156

  4. 2つ

    32

  5. 1つ

    14

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興ざめ

話は、スケールが大きく、楽しいのですが、所所に反日左翼的な表現が出てきて興ざめしてしまいます。そんな意見を言いたければ、小説の中で書くのでは、別の場所でしてもらいたいです。そうでないと、この小説がかわいそうです。(関東大震災の時の在日朝鮮人に対すること、南京大虐殺に対すること、な...

話は、スケールが大きく、楽しいのですが、所所に反日左翼的な表現が出てきて興ざめしてしまいます。そんな意見を言いたければ、小説の中で書くのでは、別の場所でしてもらいたいです。そうでないと、この小説がかわいそうです。(関東大震災の時の在日朝鮮人に対すること、南京大虐殺に対すること、など不確かなことをさも事実のように小説に入れ込むのは卑怯なことです。また、日本が文字を生み出せなかった下級な文化の国である、日本は一党独裁の国である(選挙の結果そうなったのであり民主的なプロセスの結果である。自民党が2つに分かれて交代で政権をになってもおなじようなことをこの方はいうのでしょう。著者は自民党的なものが嫌いなのでしょう。その恩恵を受けていくくせに)、難民を受けいない非人道的な国、あほらしい。この本は、巧妙なプロパガンダ小説です。

大阪人

最高!

ずっとドキドキしながら読みました。 スケールも大きい。 分厚い本で最初は全部読めるか不安でしたがすごく面白かったです! 寝不足になるかもしれませんが(笑)オススメです。

ひまわり

スケールの大きな展開

ありがちな伝染病等による人類滅亡ものかと思って読み進めたが、予想を超えるスケールの大きな展開で、読み応え十分だった。 想像力を刺激される内容と、しっかりした構成で満足させられた。

平塚 泰司

2024/09/11

亡き父が遺した不可解なメールに従ってある研究を引継ぐ事になった青年。 一方、難病の息子の治療費のため危険な任務に身を投じる傭兵。 極秘任務の内容とは。 とんでもなくスケールの大きい物語なのに、心の原始に刺さるような見事な人物描写。 正に名作、星5です。

Posted byブクログ

2024/08/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ヒトとは、現生人類とは淘汰されるべき生き物なのか。 すごくスケールの大きな作品だった…600頁近くの大作で日数もかかったけどさくさく読めた。 大量殺戮を行う生き物=現生人類。 私たちは他者を疑い排除することで生き子孫を残してきたから、利他的な人間は残っていない。 なるほどなーと思いながらも、それでもケントたちのような人間もいるし、自分もそうありたいと思わせてくれる作品。 唯一の日本人オペレーターミック、こういう作品の日本人て贔屓目に描かれがちだから彼はどこかで深掘りされるのかなーと思ってたらそんなこともなく、少年兵を殺しまくった非道クソ野郎のまま、「ああ、これが戦争だ!」と仲間のはずのイェーガーに銃弾ぶち込まれ即死。意外。

Posted byブクログ

2024/08/18

タイトルがあまりにも仰々しいので読むのを躊躇ってたが、想像していた何倍も面白かった!!かなり分厚い本だが最初から最後まで次の展開が気になって読破! 新人類の誕生に直面したらきっと恐怖を覚えるのが普通だと思うが、かといってジェノサイドをすればいいというものでもない。ホモ・サピエン...

タイトルがあまりにも仰々しいので読むのを躊躇ってたが、想像していた何倍も面白かった!!かなり分厚い本だが最初から最後まで次の展開が気になって読破! 新人類の誕生に直面したらきっと恐怖を覚えるのが普通だと思うが、かといってジェノサイドをすればいいというものでもない。ホモ・サピエンスも完全な動物でないし、どこかで文明が頭打ちになる時が来ると思う。だからこそ新たな可能性を恐怖→排除という選択肢を無闇に選ばず冷静に俯瞰することが大切だと思った。 そして人間の善悪について。人類は生まれながらにして残虐性があり、その性質が強いものが生存競争に勝ち残ったという説があるが、実際、なんの金銭的にも得にならない善行を進んでする人だっている。本作ではその二面性をキャラクターに割り振り、私たちに見せつけてくれた。そして自分はどちらか?どちらの人間になりたいか?を問いかけているように思えた。

Posted byブクログ

2024/07/29

現生人類は絶滅すべき劣等種なのか。 コンゴの熱帯雨林で恐ろしい知力を持つ生物が誕生した。このままでは全人類が絶滅する恐れがある。人類の、そしてアメリカのために排除せよ! と大統領の命令で4人の傭兵がアフリカに向かう。 元特殊部隊で難病の息子を持つイエーガー フランス外人部隊出身...

現生人類は絶滅すべき劣等種なのか。 コンゴの熱帯雨林で恐ろしい知力を持つ生物が誕生した。このままでは全人類が絶滅する恐れがある。人類の、そしてアメリカのために排除せよ! と大統領の命令で4人の傭兵がアフリカに向かう。 元特殊部隊で難病の息子を持つイエーガー フランス外人部隊出身、高い戦闘能力を持つ日本人ミック(ミキヒコ) 医療と戦闘の技術を備えたマイヤーズ 海兵隊出身というが何か隠してそうなギャレット この時点でもう面白い。ミリタリーや国際政治、スパイ、冒険小説などが好きな方は間違いなくハマる。みんな大好きエシュロンも出てきますよ。 ミッションは詳しく知らされず、また困難を極めるがそこは精鋭中の精鋭の4人、次々とクリアしていく姿がかっこいい。 途中熾烈を極める戦闘や恐ろしい虐殺の場面もたくさん出て来るので耐性ない人は辛いかも。 一緒に行動することになったある民間人が「戦争がこんなに怖いとは知らなかった」と呟くけど心から同感。自分が同じ立場なら1ページ分ぐらいしか生きられない。次のページではもう死んでそう。 中でも専門家だけあってミックが鬼神の強さを見せる。おお、いいぞミック、英語はイマイチだけどがんばれ。 こういう時の日本人キャラってミステリアスだけど最後は仲間を守って死んだりするんだよな、渋く活躍するよなー、と思ってたけどどうもなんか様子がおかしい。イエーガーには「あのクソ野郎のジャップ」とか言われるし。どうも感情のコントロールが苦手らしい。どうしたミック、ニボシは嫌いかミック。 ネタバレなしなので詳細は省くが彼はその後も暴走気味に行動し、自業自得な目にあう。この段階だとミックに感情移入する読者はいないだろう。子供兵オネカのあまりに酷い一生を知ったすぐ後なので中には溜飲を下げる人もいるかも知れない。無理も無い、私自身オネカのエピソードは『ジェノサイド』の内容を全て忘れたとしてもこれだけは忘れられない。どうか、オネカの魂に安らぎあれ。 ただ、しょうがないかな、と思う一方、釈然としない。ミックそんなに極悪人の”クソ野郎のジャップ”かなあ? 彼の生い立ちと役割ならあんな行動してしまうのも理解はできてしまう。 この、できてしまうのに少しゾッとしてしまう。自分にも殺戮や他者排除の因子が眠っていることに気づくから。 人間性とは残虐性だ、異人種を警戒しなかった人間は異人種によって滅ぼされた、その生き残りの子孫の我々は当然行動規範に組み込まれている、という割とわかりやすく提示してくれるテーマに、 ごもっともです、人間てどうしようもないよなーと思いつつ、でも自分だけは違う、なんて蚊帳の外に置いていたけどそんなことはなく、あなただって血に飢えたチンパンジーなのだよと教えてくれる。 言ってしまえば身もふたもない人間の本質論だけど、ひろゆきに論破されるみたいに、納得させられてしまう。 登場人物の一人、アメリカ大統領だって最初はいかにもなマッチョっぷりを見せるのでどんな規格外な人なのかと思いきや、実に普通、どこにでもいるおじさんで、そんな普通のおじさんがこんな事やるんだというのを見せられ、うんざりする。物語終盤のあの決断も含めて。 あと、多分偶然だと思うけど、バーンズというと、日本への原爆投下を強硬に主張したジェームズ・F・バーンズ国務長官とイメージが重なる。 あの人も戦後は地元の発展に尽くして89歳で亡くなった”よきアメリカ人”だけど、国務長官時代は、終戦交渉の余地がある、という意見を黙殺し、せめて日本には警告を与えるべきという主張にも反対していた。 結果、広島、長崎の人の頭の上に原爆を落とし、たくさん人が亡くなったけど、異人種への徹底的な攻撃は正しいこととされた。 とにかく色々考えさせ気づかせてくれる素晴らしい本でした。 ラストは少しだけ不満というか、あの話どうなったの?的な疑問が残ったけど長いので終わります。

Posted byブクログ

2024/07/22

高野和明さん著「ジェノサイド」 第65回日本推理作家協会賞、2012年このミス第1位受賞作品。 実のところ12年前にこの本を知人から戴いていたのだが当時は読書から離れていた時期だったため読まずにいたら本棚で時が一回りしてしまっていた。 意を決してやっと読み出してみたら凄くエン...

高野和明さん著「ジェノサイド」 第65回日本推理作家協会賞、2012年このミス第1位受賞作品。 実のところ12年前にこの本を知人から戴いていたのだが当時は読書から離れていた時期だったため読まずにいたら本棚で時が一回りしてしまっていた。 意を決してやっと読み出してみたら凄くエンターテイメント感溢れる傑作で最高に面白かった。 物語は三場が同時進行し展開されていく。米国(ペンタゴン)、日本、コンゴ(森林地帯)の三場。 この三場同時展開が絶妙だった。 読み進めていくとミステリーと物語の理解度が増していく面白さ、不透明なものが透明になっていく様な作品だった。この作品の評価が高いのがよくわかる。 同時に超人類ヌースに対して登場人物達の各々の捉え方、感じ方が立場や文化毎にどれも生々しい人間らしさを色濃く描写されておりそのどれもが印象に残った。 凄く知的興奮が味わえる作品で、実際に今までの人類の歴史の中でこのような超人類は生まれていたのではないか?と思えてくる。作中にあったように多くの場合奇形児として早い段階で人の手によって葬られてしまってきたのではと思う。 古代エジプトのコーンヘッドのミイラをはじめ、超人類の存在と思わしき痕跡は人類の歴史上に結構存在している。 そういう高次元知的生命体には実にロマンがありつつも同時に脅威でもある。実際には脅威の方が強いのではないだろうか? 異端に思える程の高い知性を目の当たりにすればそれは神の領域の者だと思うしかない。 その人間の知性を越えた存在に対して恐怖心を抱き、未来に対しての大きな不安要素となりその存在自体が脅威だと感じるだろう。 この作品内でも人々のその葛藤が強く描かれており、その誰しもの葛藤に共感できた。最高だった。 高野和明さん、読まずに12年も放置しておきながら言うのもおこがましいが非常に素晴らしい作家さんだと思った。著者の「13階段」も読んでみたいと思い早速購入してきた。

Posted byブクログ

2024/07/21

ストーリーは前半まあまあ、後半はとにかく雑。粗だらけ。 とにかく色々調べました〜って感じの頭でっかちな内容で、テーマ性やメッセージは薄すぎてマジでくだらない。 全体を通してご都合主義のオンパレード。そして何よりあっさ〜い知識を元にした反日思想がダダ漏れで普通に読んでられない。不愉...

ストーリーは前半まあまあ、後半はとにかく雑。粗だらけ。 とにかく色々調べました〜って感じの頭でっかちな内容で、テーマ性やメッセージは薄すぎてマジでくだらない。 全体を通してご都合主義のオンパレード。そして何よりあっさ〜い知識を元にした反日思想がダダ漏れで普通に読んでられない。不愉快。絶賛してる人はよく気にならないよな。確信犯だよこれ。 無理して最後まで読んだけど普通に気分悪いしこれで終わり?って感じ。このイライラどうしてくれんだよ。 人気がある意味がわからん。反日描写が胸糞悪すぎたので高野の本は2度と読まない。 この本はソッコーでゴミ箱行き。こんなエンタメ作家の仮面をして反日プロパガンダを垂れ流すような人間がいる事が心の底から許せない。

Posted byブクログ

2024/07/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

文系のための理系本案内、で見かけて、ほぼ事前情報無しで読みはじめけれど、、圧倒的な疾走感で、それなりの長編だったけれど一気に読了。 医学やアフリカ地域などの専門的な内容も含まれていたが、大きな3つのシーンや、中に出てくる人たちのエピソードもテンポよく展開していて、複雑に感じないし飽きさせない。エンタメとしても面白いが、色々と考えさせれる。ジェノサイド、というタイトルも秀逸。

Posted byブクログ