小夜しぐれ の商品レビュー
「みをつくし料理帳」シリーズも5冊目。最新刊に追い付くのが嬉しいけど寂しい。登場する人たちがみんなあったかくて優しい。芳さんの凛とした振る舞いは憧れる。料理はもうホントおいしそう。アサリが食べたくなった。江戸の人たちは季節を愛でるのがうまいなぁ。そしてなんといっても小松原さま。最...
「みをつくし料理帳」シリーズも5冊目。最新刊に追い付くのが嬉しいけど寂しい。登場する人たちがみんなあったかくて優しい。芳さんの凛とした振る舞いは憧れる。料理はもうホントおいしそう。アサリが食べたくなった。江戸の人たちは季節を愛でるのがうまいなぁ。そしてなんといっても小松原さま。最終章はニヤニヤしっぱなし。次の巻が楽しみ。
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前巻に続いて一気読み! こちらも色々な感情を揺さぶられる1冊でした。 なかなか切なかったなぁ。 ますます先が気になります。 『吉凶は糾える縄や。良いことのあとに悪いことが、悪いことのあとには良いことがある。その繰り返しが人の一生』 『あれこれと考え出せば、道は枝分かれする一方...
前巻に続いて一気読み! こちらも色々な感情を揺さぶられる1冊でした。 なかなか切なかったなぁ。 ますます先が気になります。 『吉凶は糾える縄や。良いことのあとに悪いことが、悪いことのあとには良いことがある。その繰り返しが人の一生』 『あれこれと考え出せば、道は枝分かれする一方だ。良いか、道はひとつきり』
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シリーズ5作目。種一の過去や友、美緒の恋の行方などストーリーが大きく展開する。 そして、ついに小松原さまの正体が明らかに! 澪の行く末がますます気になる。
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ほろ苦い。 そう表現されている方がいたが、まさにそうだ。 最後の小松原のお話も、淡い期待よりほろ苦さが混じる。 ビターの中に人の優しさという甘みを足したもの、 だか 甘みが引き立つようなストーリーばかり。 2021.2.13 18
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『小夜しぐれ』はみをつくし料理帖の第五巻である。全十巻のちょうど中間だ。そのような位置づけにある『小夜しぐれ』では、つる家の店主、種市とその娘で店名の由来ともなっているおつるの隠されていた過去が明らかになる。すっかり好々爺の風情で描かれていた種市が、俄然壮絶な姿をあらわにする。種市とその元妻お蓮の夫婦は、現代ならば典型的な育児放棄をやらかす夫婦だろう。二人の生活は当然のごとく破綻するが、その娘おつるもまた、そんな二人が生み出した運命に巻き込まれた一人だった。やさぐれた種市がまっとうな真人間になったのは、おつるの死がきっかけだったと仄めかされてはいるが、せっかく種市の過去を詳らかにするのであれば、彼がいかにして更生するのかという話も聞いてみたかった。 日本橋の大店の一人娘である美緒が、おのが婚礼の料理人に澪を指名する話もあった。一時、澪の下で料理修行をした美緒もまた江戸という時代の運命に翻弄されているといえるが、この物語はおなじ「みお」と読む二人の妙齢の女性、澪と美緒の話であることからも想像できようが、恋の話ともなっている。結論は、『みをつくし料理帖』のお家芸ともいえる、ほろりと泣かせるようなほろ苦い結末だ。詳述はできないが、最後に美緒が澪に、静かに「あなたを嫌いになれたら、どんなによかったか」というような台詞を涙とともに漏らす。この台詞には、前四巻の話から連結した周到で、秀逸な意味が込められており、同時に暗喩的でもある。美緒にこの言葉を呟かせたことで、作家高田郁の力量がうかがわれようというものだ。 別の話では、吉原廓随一の大店「翁屋」の花見の宴に供する料理を作るために、一日料理人として澪が翁屋を訪ねる。どこにでも一人はいそうな、場の雰囲気を乱す客に一時は失敗に終わるかと思われた宴も、「桜」によって(あるいは翁屋の料理人、又次の機転によって?)救われる。結果として花見の宴は大成功し、澪は翁屋から破格の報酬と、その報酬よりもはるかに大きい「提案」を受けることとなる。欲を丸出しにして、人々が収めた大切な血税をおのが宴につぎこんでしまえば、その先には失脚という天罰が待っている。しかし、澪のように無欲で真摯に料理に打ち込めば、その結果は当然素晴らしいものとなる。おのが欲を目的としてしまうことで自ら墓穴を掘る某国の愚かな宰相と、無欲で自分がなすべき仕事に邁進し、結果おのが「欲」を満たすこととなる澪。このコントラストがシニカルだと、思わずほくそ笑みながらこの話を読んだ。翁屋の話だけに、最後に「あさひ太夫」こと澪の幼馴染、野江も登場する。颯爽と現れて、迷惑な客にとある歌を一句詠んで聞かせるのであるが、武家筋の客であることを見抜いて、的確な歌を選択した「あさひ太夫」の機転もすばらしい。 最後に異色の一話が収められていた。物語の主人公は、言うまでもなく澪であり、これまでのどの物語も、概ね澪の視点で語られてきた。しかしこの物語は、澪が密やかに思いを秘める小松原の視点で描かれる。彼が御膳奉行として、菓子を作ることを命じられ、酒呑みゆえ甘いものが苦手で懊悩する話である。さりげなく小松原の家(正しくは小野寺家ということになるが)の人々が描かれる。そして小松原は、澪に「どんな菓子が好きか?」と尋ねたことを思い出す。澪の答えが、期日が迫る中、何の妙案も浮かばずに煩悶する小松原を救う。正直に言ってしまえば、これまでの人情噺とも異なる色合いの話である。単独でこの話を書いたのだとすれば、この物語は蛇足に近い。それゆえに、後に続く物語への何かしらの伏線であろうと想像している。 『小夜しぐれ』は、みをつくし料理帖の物語が大きく動くことを予感させる話が多い。物語はいよいよ動き出す。これまでとは異なる波が押し寄せるのか、あるいはこれまでの物語同士がハレーションを起こして、これまで以上の運命の波にもまれるようなことがあるのか。本当に興味は尽きない。
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種市の話はつまらなかった。美緒のもひねりが足らず。マンネリ化しつつある。それにしても登場人物が少ない。
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こちらも数年ぶりに読んで、シリーズ途中からで大丈夫か…と、心配やったけど、大変楽しめた。 即、続編も予約した。 案外ちゃんと覚えてるもんやった。面白いもんなあ。 ただ、澪ちゃんが手を怪我したくだりは、ちょっと思い出せん…(アカンやん)。まあ、いいか…? 今回は種市さんの過去が衝...
こちらも数年ぶりに読んで、シリーズ途中からで大丈夫か…と、心配やったけど、大変楽しめた。 即、続編も予約した。 案外ちゃんと覚えてるもんやった。面白いもんなあ。 ただ、澪ちゃんが手を怪我したくだりは、ちょっと思い出せん…(アカンやん)。まあ、いいか…? 今回は種市さんの過去が衝撃的すぎたね。 この時代なら、こんな事も有り得るのか…。重すぎる。 あとは美緒ちゃんの女っぷりもよかった! このお嬢さん、成長してはるなあ!! 幸せになってほしい。 そして毎回思うけど、お料理が今の時代とさほど変わっていないのもすごい。 まあ、いうても100年…くらい前…の話…に、なるの…? 料理ひとつとっても、便利な世の中になってくれてありがたい。 あと、この時から東西の食文化が全然違うというのも、面白いなあ。
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伊勢屋の娘美緒が源斉への思いを断ち切って婿を迎え、つる屋の亭主種市の娘おつるの死に至る真相が明らかになり、澪の料理腕が吉原の翁屋で買われ、芳の息子の佐兵衛が生きて目撃され、澪が思いを寄せる小松原こと小野寺数馬の実態が明らかになる。さて、これからの展開は???
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人の感情と感情とか交じり合ってすれ違っていく感じ 切ない でも、なんか温かい 登場人物のそれぞれの個性が大好き 早く続きが読みたい
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伊勢屋の美緒の婚礼の際、ご寮さんの 想う人とは違うけれど、ご縁で結ばれた相手と手を携えて生きていく とてもいい言葉だと思った。 今どき、そんなふうに思える人(本人も親御さんも)はいるだろうか。 このような気持ちが、添い遂げる強さに繋がるのかもしれない。 初めて小松原さんが何...
伊勢屋の美緒の婚礼の際、ご寮さんの 想う人とは違うけれど、ご縁で結ばれた相手と手を携えて生きていく とてもいい言葉だと思った。 今どき、そんなふうに思える人(本人も親御さんも)はいるだろうか。 このような気持ちが、添い遂げる強さに繋がるのかもしれない。 初めて小松原さんが何者なのか分かり、行方が気になる。 澪が吉原の料理番を引き受けるのか、否か、そこも気になる。 シリーズ5作目読み終わったところだが、この話は最後どうなっていくのか、気になって仕方ない。
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