小夜しぐれ の商品レビュー
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美緒はついに結婚…… 決して思い通りの展開にならないところが、この物語の良さでもある。少女漫画のように、大好きな先生と一緒になれれば、と願うけれど。人生はそう思い通りにいかないのが普通で、それでも美緒の相手となった爽助に対して、読者は「この人ならば幸せになれるよ、美緒ちゃん!」とエールを送りたくなる。美緒はまだ、爽助の良さには気づいていないようだけれど。今後の展開に期待したい。 澪の想いひとのほうは、巻末に短編が。お菓子を作りながら下がり眉を想うなんて、もう恋しちゃってるじゃないの!とニヤニヤしっぱなし。 今回も全編素晴らしい内容でした。前の巻が少しつらい内容だっただけに、なおさら良かった。
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今作は春の訪れを感じさせるメニューが紹介された。 印象的だったのは吉原の花見の膳を頼まれた時に出した油菜の料理だ。 昔は菜種油を採るために高価だったものを料理に使う贅を尽くしたものであったそうな。 今では気軽に手に入る油菜のおひたしでも食べたくなった。 後は、謎に包まれた...
今作は春の訪れを感じさせるメニューが紹介された。 印象的だったのは吉原の花見の膳を頼まれた時に出した油菜の料理だ。 昔は菜種油を採るために高価だったものを料理に使う贅を尽くしたものであったそうな。 今では気軽に手に入る油菜のおひたしでも食べたくなった。 後は、謎に包まれた小松原を主役にした話が初めてあり、彼が何をどのように考えているか、分かる良い回であった。
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展開が盛りだくさんで読みながら澪と一緒に喜んだり悲しむ。 澪が吉原でお花見の御膳を出すことに。舌の肥えた客に贅を尽した料理とは何を出すか悩む澪。客に料理を堪能してもらった後は楼主からの意外な提案が。澪は悩み、小松原への想いは益々増していくばかりのところで、最後の話は小松原視点。 ...
展開が盛りだくさんで読みながら澪と一緒に喜んだり悲しむ。 澪が吉原でお花見の御膳を出すことに。舌の肥えた客に贅を尽した料理とは何を出すか悩む澪。客に料理を堪能してもらった後は楼主からの意外な提案が。澪は悩み、小松原への想いは益々増していくばかりのところで、最後の話は小松原視点。 切なくも今後も目が離せない。 店のこと、恋のことが気になりすぎる。
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「何で迷わず自分の家に帰らなかったんだ。浅蜊の殻は手前の家なんかじゃねぇのに」種市が呟く。相手は、迷い蟹か、おつるか、お蓮か、澪か、野江か、美緒か、小野寺か、それとも私か、あなたか。 なんだか、登場人物の一人ひとりが、不幸せとは言わないけど、窮屈そうな生き方をしている…。 「あれこれと考え出せば、道は枝分かれする一方だ。道はひとつきり。」小松原の一言も、渋い。誰もが道に悩み、選ぶことに悩み、自分に悩み、相手に悩む。選んだ時点で、選ばなかった自分を想う。その迷路から抜け出せない。迷い蟹のようになってはいけないのかもしれない。選んだ道を信じるしか…。 「想う人とは違うけれど、ご縁で結ばれた相手と手を携えて生きていく」澪の言葉が物語を締めくくる。迷い蟹も浅利とご縁があったのかもしれない、と。 最後に、吉原の花見の宴の献立について思う。私たちは、江戸の世と比べてなんて贅沢な生活をしているんだろうか、と。菜の花料理、金目にしろ白魚の踊り食いにしろ、江戸一番の食通でも食べられないものを、私たちは、…。いい時代です。
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美緒の恋は叶わなかったけど幸せになってほしい。澪の叶わぬ恋の行方は?両思いなのになぁ… 次のお話も楽しみです。
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今回は色々と進展があった巻でした。 それぞれがもう切ないです(/ _ ; ) お澪坊が吉原で料理してひと騒動! 種市とおつるに何があったのか判明し…泣 伊勢屋のお嬢の恋に終止符が… 誰もが思い通りに行く人生ではないけれど、支え合って生きていく…そんな切ない第五巻でした(T_T...
今回は色々と進展があった巻でした。 それぞれがもう切ないです(/ _ ; ) お澪坊が吉原で料理してひと騒動! 種市とおつるに何があったのか判明し…泣 伊勢屋のお嬢の恋に終止符が… 誰もが思い通りに行く人生ではないけれど、支え合って生きていく…そんな切ない第五巻でした(T_T) 最後のお話…ひとくち宝珠 何と何と小松原の真の姿が!サービスですか? テンション上がりましたよヽ(´▽`)/
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シリーズ第五弾! 今回は人生はなかなか思い通りにならないということを感じさせる切ないお話や吉原遊廓で上客に料理を提供したり、目まぐるしく展開が変わります。 だけど一貫して料理に対する澪の誠実な姿勢が多くの客や人を喜ばせていきます。 読み終わった後に優しい気持ちになる本です。...
シリーズ第五弾! 今回は人生はなかなか思い通りにならないということを感じさせる切ないお話や吉原遊廓で上客に料理を提供したり、目まぐるしく展開が変わります。 だけど一貫して料理に対する澪の誠実な姿勢が多くの客や人を喜ばせていきます。 読み終わった後に優しい気持ちになる本です。 次作が楽しみです♪オススメ!
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今回は少し悲しげなお話しが多かったなぁと少しの物足りなさを感じつつ結局★5の『みをつくし料理帖』シリーズの五 悲しげなお話しの中にも後になって振り返ってみれば、転機になっていたと思い返しそう そして今作はなんと言ってもご寮さんです 主人公お澪坊の奉公先の奥方様で降りかかる苦難...
今回は少し悲しげなお話しが多かったなぁと少しの物足りなさを感じつつ結局★5の『みをつくし料理帖』シリーズの五 悲しげなお話しの中にも後になって振り返ってみれば、転機になっていたと思い返しそう そして今作はなんと言ってもご寮さんです 主人公お澪坊の奉公先の奥方様で降りかかる苦難を二人で肩を寄せ合い乗り切ってきた互いに母娘のように想いあう存在 そして時にその優しさゆえに道を間違えそうになる澪やつる屋に関わる面々を厳しく諭す、大いなる愛に満ち溢れた人なのです こんなすんばらしい人の「娘」だもんお澪坊もすんばらしい人に育つはずよ こういう大人少なくなっちゃったなぁ って他人事みたいに言うな、バカタレ!
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種市、芳、美緒、源斎、小野寺それぞれの内に秘めた苦悩が交錯する中、澪は人々に寄り添いながらも料理に精進していく。一段と逞しく、美しくあり成長が眩しく見えます。吉原で出す料理に、悲しい話はなかったのですが、自然と涙が出ました。応援団の気持ちです。澪の幸せをただただ願います。大好き度...
種市、芳、美緒、源斎、小野寺それぞれの内に秘めた苦悩が交錯する中、澪は人々に寄り添いながらも料理に精進していく。一段と逞しく、美しくあり成長が眩しく見えます。吉原で出す料理に、悲しい話はなかったのですが、自然と涙が出ました。応援団の気持ちです。澪の幸せをただただ願います。大好き度❤️❤️❤️
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