プラ・バロック の商品レビュー
冷凍コンテナから14体の冷死体が発見され、それを女刑事クロハが追っていくという強烈な出だしでしたが、場所が架空の都市で、時代も現在か近未来か曖昧な感じです。起きた事件も突飛ですし、各キャラクター名がカタカナなど、全体的にリアリティーがなく、何か掴みにくい印象でした。題材が魅力的で...
冷凍コンテナから14体の冷死体が発見され、それを女刑事クロハが追っていくという強烈な出だしでしたが、場所が架空の都市で、時代も現在か近未来か曖昧な感じです。起きた事件も突飛ですし、各キャラクター名がカタカナなど、全体的にリアリティーがなく、何か掴みにくい印象でした。題材が魅力的ですし、テンポも良く読み易かっただけに残念です。
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3+ さあこれからと本を開き読み始めるとき、文字の大きさのせいか、余裕のある行間のせいか、アハハ、アハハと沢山目に飛び込んできて何かの冗談かと思ったが、よく見たらいくつかの“アゲハ”を空目していたのだと気付く。そんな人名カタカナ表記やクセのある文体、女主人公の射撃の名手設定あ...
3+ さあこれからと本を開き読み始めるとき、文字の大きさのせいか、余裕のある行間のせいか、アハハ、アハハと沢山目に飛び込んできて何かの冗談かと思ったが、よく見たらいくつかの“アゲハ”を空目していたのだと気付く。そんな人名カタカナ表記やクセのある文体、女主人公の射撃の名手設定あたりがちょっぴりSFチックな雰囲気を醸し出しているが、基本的には主人公が女性刑事である場合によく描かれる諸々を盛り込んだ警察小説。それこそTVの刑事ドラマで観たことがあるようなないような場面がいくつも盛り込まれるのはご愛嬌か。かなり漫画的展開だなとは思いつつも、さほど期待していなかった分そこそこ面白く感じた。所々に差し挟まれる雨の描写に味がある。
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電車読み用の本が切れてしまったので、ブックオフの105円コーナーで捕獲。あらすじに惹かれて購入したのだが、期待を裏切らない内容ではあった。(多分)貼った伏線の解き忘れや、意外性のなさ等はあるが、統一された雰囲気のなかで進んでいく物語は飽きさせない。WEB上での犯罪小説、警察小説と...
電車読み用の本が切れてしまったので、ブックオフの105円コーナーで捕獲。あらすじに惹かれて購入したのだが、期待を裏切らない内容ではあった。(多分)貼った伏線の解き忘れや、意外性のなさ等はあるが、統一された雰囲気のなかで進んでいく物語は飽きさせない。WEB上での犯罪小説、警察小説としてもよく描かれている。主人公の過去のすべてを明らかにしないのも心憎い。 ただラストの、登場人物の説明なしの不死身性はどうだろうか。 次作も読んでみます。
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凄まじい漆黒の世界だった。 黒と無機質な金属でできた世界。そんなイメージ。 巻末で有栖川先生が書かれていたけれど、4年前に描かれたこの世界は今でも色褪せず、むしろ現実に起こってしまうのではないか、と、明日テレビを点けたら報道されているのではないか、と錯覚させる。 ミステリアスな女...
凄まじい漆黒の世界だった。 黒と無機質な金属でできた世界。そんなイメージ。 巻末で有栖川先生が書かれていたけれど、4年前に描かれたこの世界は今でも色褪せず、むしろ現実に起こってしまうのではないか、と、明日テレビを点けたら報道されているのではないか、と錯覚させる。 ミステリアスな女性刑事・クロハ。 彼女の孤独、絶えない傷がまた独特な世界を作っている。 彼女はどこまで漆黒の闇へ傷つきながら落ちていってしまうのか、とどんどん読み進めてしまった。 最後の最後に小さな光が射し込んで。 小さな小さな光は、とてつもなく強大な生を感じさせた。 涙が溢れてしまった。 すぐにでも次回作を読みたいと思った。
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好きだな〜、この手の小説。 絡み合うストーリー、ドライタッチな書き方などが良い。 ちょっとジャンルは違うが " 伊藤計劃 " の感じがした。 ( 最初の方は、、、、) 次も読みたい。
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冷凍コンテナから発見される凍死体という設定からびっくりした。 ただ、要素の一つとして淡々と描かれているところがすごい。 集団自殺やいろいろな悪意が交錯して引き起こされた事件。 決して納得できるものではないにしても、引き込まれる。 名前は基本的にカタカナで表現されるのに慣れない...
冷凍コンテナから発見される凍死体という設定からびっくりした。 ただ、要素の一つとして淡々と描かれているところがすごい。 集団自殺やいろいろな悪意が交錯して引き起こされた事件。 決して納得できるものではないにしても、引き込まれる。 名前は基本的にカタカナで表現されるのに慣れないけど。 そういうものだと割り切るしかないのかなとも思った。 クロハという女刑事が意外にも人間的で驚いた。 スーパーウーマンみたいなヒロインを想像していたので。 シリーズものの一作としては容赦なく登場人物が死んでいく。 通常なら二作目にも出てきそうな人たちが死んでいく。 ネットの世界のつながりなどが理解できない人には辛いかな。 近未来的だが、決してそう遠い未来でもないような気がする。 あまり組織としての警察はここには登場しないので。 警察小説として期待して読んだ人には辛いかもしれないなと思う。 賛否両論はあるだろうが、ここまで読者の反応が悪いとは思わなかった。 分かりやすい話や共感できる話ばかりを称賛するのはどうかと思う。
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面白かった。結城允孝初めて読んだがすごい! 冷凍コンテナからたくさんの凍死体が発見されるという状況も興味深いし、クロハという女性刑事の活躍もすごい。終盤、モヤモヤが残るのかと思ったが、最後の最後まで良かった。リアルとバーチャルとの独特の雰囲気が全編に漂っている。決して爽快感はない...
面白かった。結城允孝初めて読んだがすごい! 冷凍コンテナからたくさんの凍死体が発見されるという状況も興味深いし、クロハという女性刑事の活躍もすごい。終盤、モヤモヤが残るのかと思ったが、最後の最後まで良かった。リアルとバーチャルとの独特の雰囲気が全編に漂っている。決して爽快感はないが読んで満足。
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今まで読んだ警察小説とは少し違う。 それは仮想世界も入り組んでいるからだろうか。 自分の頭の中の映像は映画「セブン」の感じ。 様々な意味で「暗い」。 正直、中だるみ感があったのが否めないけど、 最後の方はスピード感があった。 第二弾のエコイック・メモリも読もうと思う。
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女刑事モノなんだけど、リアリティは希薄な雰囲気が独特。主人公の印象が薄い。可もなく不可もなくといったところ。
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【読了レビュー】少しだけ未来の警察小説。ぐいぐい引き込ませるエンターテイメント性の高さ。一気に読んでしまいました。センスィティブなハードボイルドという感覚で、描かれる情景が妙にハイコントラストな印象。次作も読んでみたいと思いました。
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