プラ・バロック の商品レビュー
女性刑事のハードボイルドなので、どことなく男性に負けまいとした背伸び感があり、それがまた魅力なのかもしれないけれど、今は少し痛々しい感じがした。リアルとネット世界の不思議な混在が、無機質でこの一風変わった犯罪から現実感を奪っているようだった。ところで、管理人『タカハシ』の存在感が...
女性刑事のハードボイルドなので、どことなく男性に負けまいとした背伸び感があり、それがまた魅力なのかもしれないけれど、今は少し痛々しい感じがした。リアルとネット世界の不思議な混在が、無機質でこの一風変わった犯罪から現実感を奪っているようだった。ところで、管理人『タカハシ』の存在感が光っていた。
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まずタイトルの語感がすごく良い。造語らしいけど、どういう意味合いでとれば良いんだろ? 「プラ」は雨とか都市とか城塞の意味があるとかないとか。「バロック」は歪んだ形の真珠だとか。らしいですね。 内容としては女性刑事が主人公の 警察小説。それでも今まで読んだ警察小説とはテイストが違...
まずタイトルの語感がすごく良い。造語らしいけど、どういう意味合いでとれば良いんだろ? 「プラ」は雨とか都市とか城塞の意味があるとかないとか。「バロック」は歪んだ形の真珠だとか。らしいですね。 内容としては女性刑事が主人公の 警察小説。それでも今まで読んだ警察小説とはテイストが違って。 冷凍コンテナから14人の凍死体が見付かるインパクト。現実世界と仮想空間との行き来による、陰鬱でありつつ繊細な、昂揚感にも似た浮遊感(そんな言葉はないかな?)。それらに僕はどうもやられてしまいました。あ、良い意味で。 雨音に「ノイズ」とふられたルビにも、多少、賛否が分かれるカタカナの名前にも、クライマックスの余韻にも。僕はそれら、この結城さんの持つセンスに賛の側として。 すごく自分の中ではヒット作でした。
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新しい警察小説が出たよ。今まで読んできた警察ものとはちょっと雰囲気が違う。文体は、一文一文短くて、それこそ細かいブロックで作品が作られているイメージ。主人公は女性刑事で、男社会で苦労していたり、家族で不幸があったりするけど、なぜか現実感がない。生身のどろどろさがあんまりなくて、...
新しい警察小説が出たよ。今まで読んできた警察ものとはちょっと雰囲気が違う。文体は、一文一文短くて、それこそ細かいブロックで作品が作られているイメージ。主人公は女性刑事で、男社会で苦労していたり、家族で不幸があったりするけど、なぜか現実感がない。生身のどろどろさがあんまりなくて、「もしやこの女性刑事も実体のないもの?」と勘ぐってしまった。というのも、事件の大きな鍵を握るのが、仮想空間であったから。それから、事件の内容というのが、現実離れした、大きすぎる悪意のかたまりで、最後まで予想がつかなかった。とにかく、私には新感覚だった。
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冷凍コンテナから発見された十四人の冷凍死体。 集団自殺と判明し、事件は解決かと思われたが・・・。 主人公は女刑事。 バーチャルな世界観もあり、新しい感じがしました。 SNSとかをやってると、親しみやすいかなと思いますが、そうじゃないとイメージがしにくいかも。 ミステリーと...
冷凍コンテナから発見された十四人の冷凍死体。 集団自殺と判明し、事件は解決かと思われたが・・・。 主人公は女刑事。 バーチャルな世界観もあり、新しい感じがしました。 SNSとかをやってると、親しみやすいかなと思いますが、そうじゃないとイメージがしにくいかも。 ミステリーとしても、頭を悩ませる展開があり、楽しめました。
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女性が主人公のハードボイルド!これがなかなか!引き込まれました。 これは才能ある作家! 硬質な世界、底なしの悪との対峙、柔らかな子供。 続いて読みます。面白かった!
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作中に降り続く雨のようにしとしとと濡れそぼり歩くような冷静さと沈着…何か熱気を抑えているような文章なのにその吸引力の凄まじさは感嘆に値します。伏線を上手く広げられてない所もありますが、一気に読ませるだけの文章であり物語に仕上げています。作者の次の作品も読んでみたくなる。そんな作品...
作中に降り続く雨のようにしとしとと濡れそぼり歩くような冷静さと沈着…何か熱気を抑えているような文章なのにその吸引力の凄まじさは感嘆に値します。伏線を上手く広げられてない所もありますが、一気に読ませるだけの文章であり物語に仕上げています。作者の次の作品も読んでみたくなる。そんな作品です。
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登場人物の名前がカタカナっていうのがなんとなく馴染めなくて読み始めは苦労した。 話自体はおもしろかったけど、アバター世界のこととかがなんだか合わなかった。
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他の作家と一線を画すちょっと風変わりな雰囲気をちりばめながら、事件を描いていて、その事件も記憶に残る変わったもの。面白い
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2作目を先に読んでしまって、順番が逆になったけど、こっちの方が良かったように思う。 絶賛ってほどじゃないと思うけど、悪くないです。 2作目の時にも書いたけど、誉田哲也っぽいんだけど、誉田哲也ほどグロくない
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ハードボイルドな雰囲気は良い。特に廃墟、雨、雑踏とくれば「ブレードランナー」を彷彿とさせてくれて懐かしい。作者もきっと意識してるんだろう。 SNS他を使った電脳空間でのやりとりはちょっと稚拙かな。怖さがあんまし伝わらない上に、とってつけた感のあるところが残念。ここの部分に犯人探しと意外な人物たちの関わり的なキモがあるんだけどなぁ。 クライマックスにかけてスピード感は増すものの、ちょっとダレるとこも残念。まぁ良い意味にも悪い意味にも本家ブレードランナー味は増していくんだけど シリーズ化しているみたいだが、おいかけるかどうかはちょい保留
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