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プラ・バロック の商品レビュー

3.2

124件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    35

  3. 3つ

    47

  4. 2つ

    20

  5. 1つ

    5

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2017/03/08

女性刑事を主人公にした警察小説は多い。 大概美人で優秀な刑事で、そして孤独だ。 彼女たちはみな、女性であること・・・美人であることが刑事としては何の意味もないと思っているようにみえる。 「プラ・バロック」の主人公・クロハもまた似たようなキャラクターだ。 人とコミュニケーションを...

女性刑事を主人公にした警察小説は多い。 大概美人で優秀な刑事で、そして孤独だ。 彼女たちはみな、女性であること・・・美人であることが刑事としては何の意味もないと思っているようにみえる。 「プラ・バロック」の主人公・クロハもまた似たようなキャラクターだ。 人とコミュニケーションを取ることが苦手で、インターネット上でさえ例外ではない。 適度に放っておいてくれて、適当に距離がある空間・・・ネット上でクロハがたどり着いたのは、仮想空間の中にある酒場だった。 しかし、インターネットの世界は、結局のところリアル社会の延長線に位置するものでしかない。 ネット回線の向こう側にいるのは生きている人間なのだし、ネット上で何かアクションを起こせば必ずその痕跡は残ってしまう。 クロハの個人情報も、クロハ自身が気づかないうちにその素性と共に第三者に知られてしまっていた。 インターネット上に存在する仮想空間。 見知らぬ人たちが集い、やがてひとつの目標に向かって動き出す。 その裏にひっそりと隠れている悪意。 クロハは徐々に真実へと近づいていく。 新たな試みが散りばめられたゲームのような物語だった。 名作だとは思わないけれど悪くはない。何故こんな哀しい結末に?と思わずにはいられない後味の悪さがなければ、もっとよかったのに・・・と思う。

Posted byブクログ

2016/11/27
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「日本ミステリー文学大賞新人賞」で気になって購入。 個人的には面白かったです。解説で有栖川有栖さんが言ってた「悪夢のような事件」ってその通りだなあと。少し暗い感じはしましたがその雰囲気も良かったと思います。登場人物の名前がカタカナなのはあまり気になりませんでした。読み始めたときはまさか冷凍コンテナの集団自殺と連続殺人事件に繋がりがあったとは……。

Posted byブクログ

2020/07/18

本は厚いが・・ 犯人の異常性、自殺者の求めたもの、復讐への燃え方、主人公の捜査最前線へのこだわり、全て薄っぺらい。何か有ると思わせて射撃しか能力無かったし。 細かい処色々とはっきりしないままだし。 今後に期待。

Posted byブクログ

2024/05/02
  • ネタバレ

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再読。 しかし、ほぼほぼ内容は抜け落ちていたので新鮮な気持ちで読めた。 結局、『鼓動』の実態がよくわからないままだったんだなぁ。 なんでお姉さんが殺されなければいけなかったのか…悲しい。 前回の感想と然程変わらない印象。 面白かった。 2016.10 自殺者の顔を繋げて蝶にするっていうアイディアが凄いなぁ。 実際は蛾だったわけだが。 途中までは本当にワクワクだったがまとめかたが若干あっさりしすぎな気が。 クロハがどんなふうに生きてくのか続編に期待。

Posted byブクログ

2016/07/07
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人名表記がカタカナなのが持ち味なのか…。 私の中ではクロハは新人のNさんの姿です。キリッとしてて素敵……。このシリーズにはまったので続けて読んでいきたいです。

Posted byブクログ

2016/04/28
  • ネタバレ

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いつだったかな? どこの本屋さんに行っても積んであったのを覚えてて、 刑事もので女性が主人公! と、 言うのは記憶していたのね。 ストロベリーナイトを読んで、 刑事ものも大丈夫かな? で、 主人公が女性でも平気! と、 わかったので手に取ってみました! つか、 このプラ・バロックもドラマ化してたのね。 積んであったのはドラマ化の影響ですね。 とりあえず、 1番気になったのは登場人物がカタカナ表記なのね。 主人公の、 黒葉佑をクロハユウと表記するのね。 ちょっと違和感あって微妙でしたね。 カガさんって刑事が出てくるのですが、 どうも、 加賀恭一郎さんとダブってしまうのは僕のせい。 解説は有栖川有栖さんなんですね。 この本は、 解説から読んでもいいかも? 読んで、 合わないかもと思ったら読まないでいいし、 読んでもいいかな? 読んでみたいかも? と、 思うのであれば読むといい! 強くはオススメしない。 有栖川有栖さんと、 僕が本を読むときの注意するポイントが違うからそう思うのかもですが、 2度目に読んだときは、 有栖川有栖さんの注目ポイント念頭に読むと、 違ったテイストで楽しめたのは確かです! ありがとうございました! で、 誰か有栖佐川有栖さんのオススメの本を教えてください! 読んでみたいです! と、 ある事件を追っていましたが、 と、 ある事情によって、 と、 ある事件にまわされたのがクロハさん。 そこで、 カガやらフタバやら、 ハラやらサトウやらイシイなどと合同捜査を行う。 つか、 冷凍コンテナから14体の凍死体発見ですよ。 怖いわぁ。。。 個人的におじさんにはあわないかな? と、 思うのが電脳世界ですかね? おいらが今やってる、 セルフィコーデみたいな世界観が入ってくるのね。 SNSとか、 サイバースペースってやつが入ってきてます。 そういう毛色も今までの刑事ものとは違うのかな? この凍死体の話は、 当初はそれほど大きく取り上げられてなかったのですが、 ちょっとしたきっかけで大きくなってしまったのですね。 つか、 凍死体は集団自殺と思いきや、そうでもない? で、 集団自殺から逃れた人がいる! って、 その人を死なせてしまうのがねぇ。。。 と、 急に現れる3名のおっさん。 これが、 個人的には急にできちゃアカンやつらで、ちょっと萎える原因の1つかな。 サトウも、 なんだか匂わせてるけど、 もはや、 ただ臭いだけの存在になってる辺りが痛いかな? と、 偶然に任せすぎている感じがしませんか? そんなに、 ネットで知り合い同士が身近に居ないでしょう! と、 思ってしまいます。 最後にクロハが「幸せよ」と、 強がってるところが痛々しいというか、残念かな? 満足に解決できてないし、 お姉さんが死んでるし、 今、 本当に「幸せ」って言えますかクロハさん?

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2016/03/20

気になっていた女刑事小説。埋め立て地の冷凍コンテナから凍死体が発見される…なんてそそられるお話なんだ、ということでブックオフで三作購入。最初はクロハのキャラがいまいち掴めないと言うか、わたしの中で安定しなかったけど、お話が進むにつれて少し掴めてきた感じ。でも読了後もわたしの中のク...

気になっていた女刑事小説。埋め立て地の冷凍コンテナから凍死体が発見される…なんてそそられるお話なんだ、ということでブックオフで三作購入。最初はクロハのキャラがいまいち掴めないと言うか、わたしの中で安定しなかったけど、お話が進むにつれて少し掴めてきた感じ。でも読了後もわたしの中のクロハ像はちょっとぼやっとした感じのまま。そこは次のお話を読めばまた変わってくるのかな…。あとカガにも苛々したなあ…この人もいまいちキャラが掴めなくて、ただのイラつくおっさんって感じだった。カガの抱えているものも何だか浅く感じるというか、あっそう、としか思えず。クロハの射撃の腕前は何だか凄いらしいってのは伝わってくるけど、それ以外の部分(ずば抜けた何か!)みたいなものは何か…人間的すぎて。全然知識ないけど捜査進行が…こんなぐだぐだ、スムーズにいかないもの?仮想空間も、どうイメージしたら良いのか分からなくて戸惑う。最初から最後まで暗い雰囲気が一定なのは、ずっと雨が降っているからなのね。うーんっていう部分はあったけど、女刑事ものが好きなわたしとしては、まあまあ良いんじゃない?という感じでした。次も読んでみよう。

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2017/08/30

結城充考 の初読み。3~4年前に「この警察小説がすごい」なる年刊誌(いわゆる「このミス」=「このミステリがすごい」の姉妹編?)にて、イチオシ新人作家による注目作品として紹介されていた一冊。 記憶の端に残ってたそのタイトルを、古書店でたまたま見かけたため購入。 結果・・・2つの...

結城充考 の初読み。3~4年前に「この警察小説がすごい」なる年刊誌(いわゆる「このミス」=「このミステリがすごい」の姉妹編?)にて、イチオシ新人作家による注目作品として紹介されていた一冊。 記憶の端に残ってたそのタイトルを、古書店でたまたま見かけたため購入。 結果・・・2つの大きな収穫が!! 収穫① 間違いなく面白い作品・作家に出会えたこと。 “仮想空間”がどうのこうの……という、ちょっと引いてしまいたくなる仕掛けも、筆者の筆力によってか、はじめは戸惑うもすぐに慣れ、まもなく受け入れられた。 “仮想空間”の描写を受け入れられない人には不向きかもしれないが、そこを突破しさえすれば、十二分に楽しめるエンタテイメント性はあるはず。 警察小説のニューヒロイン。続篇もあるようなので、今後の活躍にも期待♪ 収穫② 巻末解説文の寄稿者、有栖川有栖さん。 ミステリ界では有名らしく、よく目にする名前ではある。 がしかし、トリックがどうの、仕掛けがどうの~がメインの“いわゆる推理小説”には魅力を感じないため、(たぶんそっち系の作家さんかと思っている)今まで敬遠してきたが……。 解説文の内容から、その文体から、その語り口から滲むその人となりから、彼の作品を読んでみたくなった。 巻末解説文の書き方から「この人の作品を読んでみたいな」と思わせられた作家さんって、今まで外れたことがない! (大沢在昌、重松清、他2名ほど) なので、きっと有栖川さんも好きになれそうな気がする……。 ★4つ、9ポイント半。 2015.11.04.古。 【追記】 つい先日(8月の最終週)朝のニュース番組にて、ここで描かれたのと似たような事件を報じているのを目にした。インターネットを通じて自殺をほのめかすような誘導をした者がいて、実際にその通りにした自殺者が続出したとか・・・・。 怖い、怖い。 2017.08.30.追記。

Posted byブクログ

2015/10/25

仮想現実の世界を警察小説の組み合わせた。 これからは、こう言った小説も増えてくるんでしょうね。 内容は面白かったケド、何だか入り込めなかった。  この小説は恐らく、個人的な好みがハッキリするんじゃないでしょうか?続編もあるので、読み続けてみたいです。

Posted byブクログ

2015/09/22

大の大人がアゲハって。 ラストも雑過ぎ。 事件自体も稀有なのに、その関係者がまたまたSNSでの知り合いだったなんて、そんなご都合主義はいりません。

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