オジいサン の商品レビュー
読み始める前はなんとなく、 老人の話だし暗いのかなぁって感じで敬遠してたのですが、 読み始めてみると日常系だし、 いろいろ考えてるオジいサンの頭の中がちょっと面白くて 一気に読めてしまいました。 最終話が良よかった。読後感かなり良かった。
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京極さんの言い回しというか、語感というか、一文をきちんと読点で終わらせる所が好き。お話自体はとくに事件が起こるわけでも、なんでも無く、ただ独居老人が頭の中でグダグダと考えている独り語が綴られているだけだけど。その言葉ひとつひとつに、なんか共感しちゃう。
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自分から手に取ったのではなく、人に薦められて読んだ。どこかで酷評されていたのを目にした覚えがあったため期待せずに読んだが、案外面白く読んだ。 本当に老人の思考を極限まで細密に描写していて、読むのに根気がいる。忙しい人、時間の余裕がない人は、確かにイライラしてしまいそう。 しかし全...
自分から手に取ったのではなく、人に薦められて読んだ。どこかで酷評されていたのを目にした覚えがあったため期待せずに読んだが、案外面白く読んだ。 本当に老人の思考を極限まで細密に描写していて、読むのに根気がいる。忙しい人、時間の余裕がない人は、確かにイライラしてしまいそう。 しかし全体にのんびりとしており、人情味もあって、読んで嫌な気分になるような本ではない。希望があっていい結末だと思う。
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なんなんだろう。。。 読み続けられず、はじめと最後だけ読んだ。 終わり方はココロがほっこりしてよかったが。。。
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一人暮しの72歳の男性の日常を描いた作品なのだが、徳一さん自身、偏屈なわけでも孤独に堪えているわけでもなく、ただただ普通に暮らしていて、特に事件があるわけでもないので散漫な印象。 面白かったとは思います。一気に読めてしまったのはさすがに京極さんの語り口が上手いからでしょうね。 評...
一人暮しの72歳の男性の日常を描いた作品なのだが、徳一さん自身、偏屈なわけでも孤独に堪えているわけでもなく、ただただ普通に暮らしていて、特に事件があるわけでもないので散漫な印象。 面白かったとは思います。一気に読めてしまったのはさすがに京極さんの語り口が上手いからでしょうね。 評価が分かれる作品だと思います。
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現代の当たり前の日常を描く京極さんははじめて読んだ。 72歳、妻も子もなく、もちろん孫もいない生活を過ごす独居老人・益子徳一。多くのひとがおそらくそうであるように、益子もまた自分が"老人"であるということにいまいちピンときていない。そんな中で誰からかけられ...
現代の当たり前の日常を描く京極さんははじめて読んだ。 72歳、妻も子もなく、もちろん孫もいない生活を過ごす独居老人・益子徳一。多くのひとがおそらくそうであるように、益子もまた自分が"老人"であるということにいまいちピンときていない。そんな中で誰からかけられたのかは忘れてたしまったが「オジいサン」という言葉が妙に心にひっかかる。「お爺さん」でも「お祖父さん」でもない、「オジいサン」。 日々の生活の中に確実に見え隠れする老い。しかし当人はその老いにすら気づかないのだから、自分がボケはじめていることすらわからない。 すべてが益子の一人称で語られるため、老人とはこのような世界で生きてるのかもしれないと思わされる。 老人とは社会に必要な存在だと改めて感じた。
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まったく予備知識なく読んだ小説。 ミステリーでもなく、妖怪小説でもなく、私小説でもない。 まだボケてはいないけど、肉体も、記憶力も徐々に低下してきた益子徳一72歳。 未婚、子供も孫もない。 ただひっそり生きている。 でも、悲壮感だとか孤独感はない。 お爺さんでもジジィでもなく、オ...
まったく予備知識なく読んだ小説。 ミステリーでもなく、妖怪小説でもなく、私小説でもない。 まだボケてはいないけど、肉体も、記憶力も徐々に低下してきた益子徳一72歳。 未婚、子供も孫もない。 ただひっそり生きている。 でも、悲壮感だとか孤独感はない。 お爺さんでもジジィでもなく、オジいサン。 この言葉に意味があるということで話を引っ張る。 何しろ72歳の思考で一人称なので、ちょっと記憶が曖昧だったり物忘れしたりしてダラダラした感じの文章だけど、ほんのりコミカル。 でも、私は図書館で借りてタダなので「思いのほか面白かった」という感想ですが、買った場合は「起伏も少ないしオチも急だし損した!」と思うかもしれない。
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うーーーん、なんかなぁ。 わざと狙ってこういう文章なんだろうけど、読みにくかったよ。 新・京極節っていうんですかね。
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京極氏の作品は「死ねばいいのに」に次いで、読むのは2作品目です。 「死ねばいいのに」も本作も、つぶやきが多くて多くて(いや、ほとんど全部がつぶやき?!)、正直読み飛ばしてしまいました。本作はあう、あわないがはっきりと分かれるでしょうね。 70代の男性が子供に「オジいサン」と呼ば...
京極氏の作品は「死ねばいいのに」に次いで、読むのは2作品目です。 「死ねばいいのに」も本作も、つぶやきが多くて多くて(いや、ほとんど全部がつぶやき?!)、正直読み飛ばしてしまいました。本作はあう、あわないがはっきりと分かれるでしょうね。 70代の男性が子供に「オジいサン」と呼ばれたことを発端にああでもない、こうでもないと考えている頭の中をグダグダと書いている感じの作品です。 「おじいさん」ではなく、あくまでも「オジいサン」と「い」の部分だけがひらがなであることにこだわっていることなど、もう理解不能です(笑) ところどころ、突っ込みどころはあって笑えたのですが、どうにもこうにも、一冊全部読んだ後、「それで、一体なんだったの?」と言いたくなるこの感じ。 脱力しちゃいました。
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ラストがよかった。でもあまりにも平坦な感じで、読むのが疲れてしまった。 年を重ねるってこんなかんじなのか。初めての京極サンですが、次には手がでないかも。
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