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オジいサン の商品レビュー

3.3

102件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    28

  3. 3つ

    39

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

    3

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2015/02/19

老人の一人称小説として、こんなにしっくりくるものはない。ある意味「信用できない語り手」でもあるから、変なところで驚いたり。でもあまり構えて読まない方がいい。

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2014/05/12

定年後に慎ましく暮らす独居老人の日常を淡々と描いた作品。 何ごとにも真面目で正しくあろうとするが、時に億劫になったり思考がループして物事が進まなかったり。いつもと違う料理をつくるだけで一大事件になってしまう老人の独白は、最初はかなりうざいと思ったが読み進むうちになぜかじわじわ来る...

定年後に慎ましく暮らす独居老人の日常を淡々と描いた作品。 何ごとにも真面目で正しくあろうとするが、時に億劫になったり思考がループして物事が進まなかったり。いつもと違う料理をつくるだけで一大事件になってしまう老人の独白は、最初はかなりうざいと思ったが読み進むうちになぜかじわじわ来る。 トリッキーで絢爛なストーリーの作品群とはまったくちがって面白いかと言われると首を傾げたくなる話だが、奇妙な味わいでこれはこれでありかも。

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2014/04/26

取り立てて、盛り上がるということもない、年よりの日常なんだけど、何となくじんわりきたなぁ。 高揚感はいっさいないけど、そうかもなぁ、そういうもんかもなぁっていう。最後から二話めは特にね。

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2014/03/02

本当にオジいサンの頭の中をのぞいたような小説だった。ストーリーも何もないが、不思議とほっこりする内容だった。外歩いている時見かけたのんびり腰かけているオジいサンも、頭の中ではこんなにも色々と考えているのかと想像してしまい少しおかしかった。

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2014/02/06

今まで読んだ京極夏彦作品は京極堂シリーズがメインだったのでちょっと異色な感じだが面白かった。 暇な独居老人は無駄にいろいろとどうでも良いことを考えながら生活してるんだなあ(笑)

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2013/07/27

独居高齢者の平凡な日常のひとコマを 京極夏彦が描写するとこうなるのね ちょっとした、めでたしめでたし感もあった読後感もよい ってか、「オジいサン」の発音ってどんな感じなんだろ? わかんねぇ~

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2013/07/21

”オジいサン”京極夏彦著 中央公論新社(2011/03発売) ・・・独居老人、益子徳一の日常を綴った小説。 ・・・ひとことで言ってしまうと上の内容で終わり。 (”百鬼夜行””巷説”など他の作品とはまったく違います。) 思考がぐるぐる同じところをまわる、といった感覚は老人に対す...

”オジいサン”京極夏彦著 中央公論新社(2011/03発売) ・・・独居老人、益子徳一の日常を綴った小説。 ・・・ひとことで言ってしまうと上の内容で終わり。 (”百鬼夜行””巷説”など他の作品とはまったく違います。) 思考がぐるぐる同じところをまわる、といった感覚は老人に対するイメージと同じに感じました。 ”あー、なるほど、老人とはこんな感じか。”と関心もしますが、 言ってしまうとそれだけの小説。 最後は、ちょっとほんのり暖かくなるエピソードもあるんですが、高評価には繋がらなかったです。 同著者の作品は比較的”当たり”と感じるものが多かったのですが、ちょっとこの作品は私とは会いませんでした。 (逆に他の京極作品に難色を示す人には良いのかも?) とは言え、作者の幅の広さには感心させられました。 なんのかんの言っても続きが出れば買ってしまいそう。(笑)

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2013/04/29

京極夏彦の怖くない小説!? と手にした小説。 引退した初老の男性の一人語りのスタイルでつづられた、女性の私でも何だかなるほどーとうなずくお話しです。 オットや姑の日頃の話にも通じるところがあり、自分の行く末もこんな風にあせらず考える毎日であるならばそれもよいか...と思える。

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2013/03/26

京極らしいいやーなエンドレス。オチがすごいのくるかと思って我慢して読んだけど。ま、そんなもんよねという普通のほんわかストーリー。

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2013/01/06

事件なんて、なーんにも起こらない。 独居老人(生涯独身)の思考をつらつらと綴った小説。 もう一度言うが、事件なんて、なーんにも起こらない。 世間一般の老人が、益子さんみたいな考え方を持っていたら、もっと世の中楽で面白いと思うけどね。 なかなかお茶目なオジいサン。 世の中の老人、...

事件なんて、なーんにも起こらない。 独居老人(生涯独身)の思考をつらつらと綴った小説。 もう一度言うが、事件なんて、なーんにも起こらない。 世間一般の老人が、益子さんみたいな考え方を持っていたら、もっと世の中楽で面白いと思うけどね。 なかなかお茶目なオジいサン。 世の中の老人、益子徳一に学べ。 考えろ、思考を止めるな。 オチは想像の範囲内、というかドンピシャで当たったね。こういうなーんにも起こらない小説は、是非そうであって欲しい。 個人的には楽しめました。 でもやっぱり、京極夏彦と言えば、京極堂のシリーズがダントツで好きだけど。 コアな京極ファン的には、こういう小説もアリなの?

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