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夜想曲集 の商品レビュー

3.7

119件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    42

  3. 3つ

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2020/11/11

日系アメリカ人作家カズオ・イシグロの短編集。ちなみに『日の名残り』は未読、『わたしを離さないで』は『殺人容疑(映画「ヒマラヤ杉に降る雪」の原作)』の作家と勘違いして読みました。どちらも映画は観てません。5篇のお話はすべて自分や他人の才能を信じ、ある種身勝手にそして無様に、どこまで...

日系アメリカ人作家カズオ・イシグロの短編集。ちなみに『日の名残り』は未読、『わたしを離さないで』は『殺人容疑(映画「ヒマラヤ杉に降る雪」の原作)』の作家と勘違いして読みました。どちらも映画は観てません。5篇のお話はすべて自分や他人の才能を信じ、ある種身勝手にそして無様に、どこまでも我が道をゆこうとする人々を淡々とした筆致で描いたもの。あまり好みではありませんでした。

Posted byブクログ

2013/02/12

kindleで原書で読み始めました。 なぜ購入したか、というと文中にジャズが出てきたから。平易な表現のなかにコメディやペーソスを感じます。 文体にリズムがあり、音読するように黙読しました。

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2011/04/01

「音楽と夕暮れをめぐる5つの物語」というサブタイトルのついた短編集。カズオ・イシグロ初の短編集、だそうです。 年老いたかつてのスター歌手が妻に捧げる歌――「老歌手」。 友人夫婦の奇妙ないさかいに巻き込まれた男――「降っても晴れても」。 ミュージシャンを夢見る若者とドイツ人夫婦の...

「音楽と夕暮れをめぐる5つの物語」というサブタイトルのついた短編集。カズオ・イシグロ初の短編集、だそうです。 年老いたかつてのスター歌手が妻に捧げる歌――「老歌手」。 友人夫婦の奇妙ないさかいに巻き込まれた男――「降っても晴れても」。 ミュージシャンを夢見る若者とドイツ人夫婦の出会い――「モールバンヒルズ」。 整形手術を受けることになった才能あるサックス奏者――「夜想曲」。 若きチェリストとその才能を見いだした女性との不思議な個人レッスン――「チェリスト」。 淡々とした語り口の中ににじむユーモアとペーソスが味わい深い。 また、静かな緊張感が一貫して漂っていて、独特の読後感があります。 でも、この人は長編の方がいいんじゃないかな、というところで星3つ。

Posted byブクログ

2011/03/29

5つの音楽に携わる残念な男女の短編集 本当に残念な人たちだと思う 『わたしを離さないで』を買ったきり、読んでないのでよまないとなぁ

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2011/03/12

夕暮は光と闇の変わり目、明と暗の入り混じった時間と空間。 音楽と夕暮・・・男と女、夫婦、才能、過去と現在 別れの予感・決意、栄光と衰退、希望と現実 音楽をバックに 「降っても晴れても」「夜想曲」は語り手自らが夕暮にあり 「老歌手」「チェリスト」は語り手の目を通して 「モールバン...

夕暮は光と闇の変わり目、明と暗の入り混じった時間と空間。 音楽と夕暮・・・男と女、夫婦、才能、過去と現在 別れの予感・決意、栄光と衰退、希望と現実 音楽をバックに 「降っても晴れても」「夜想曲」は語り手自らが夕暮にあり 「老歌手」「チェリスト」は語り手の目を通して 「モールバンヒルズ」は語り手自らと語り手の目を通して 夕暮の世界が描かれている。 静かな味わい

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2022/09/06

Nocturnes(2009年、英)。 音楽をメインテーマとした短編集。チェーホフを彷彿とさせる哀切感漂う3編(奇数章)と、アメリカンコメディーのような2編(偶数章)で構成されている。 「降っても晴れても」が一番好きだ。著者の作品としては例外的に軽妙に笑える。とはいえ、根源にあ...

Nocturnes(2009年、英)。 音楽をメインテーマとした短編集。チェーホフを彷彿とさせる哀切感漂う3編(奇数章)と、アメリカンコメディーのような2編(偶数章)で構成されている。 「降っても晴れても」が一番好きだ。著者の作品としては例外的に軽妙に笑える。とはいえ、根源にあるのはやはり哀愁なのだが…。全編を通して私が最も好きな登場人物が、この物語の主人公、レイモンドなのである。他の人々が自分の才能を人に認めさせようと躍起になる中、彼だけは自分のアドバンテージを自ら放棄して、親友夫妻のために道化役を演じるのだ。それが本人の意図を超えて、何もそこまでやらんでも、というほど必要以上に道化になってしまうところが笑えるのだが。「イシグロ史上最も冴えない語り手(解説者談)」は、「最も心優しき語り手」でもあると思う。素っ頓狂な友人チャーリー(そもそもこいつが全ての元凶だ)とのやり取りも絶妙で、ベストコンビ賞を贈りたい。それにしてもチャーリー、最終試験のあと泥酔して何をやったんだろう?

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2011/03/06

旅する気分を味わいながら、軽やかに楽しめる短編集だった。 景色の描写も素晴らしいし、音楽好きな人ならなお楽しめる。 「モールバンヒルズ」が一番好き。いつか行ってみたい。

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2011/03/03

面白かった。やっぱり長編より短篇が好きかも。(集中力がないだけ?)悲哀をともなうユーモアに満ちている。音楽とパートナーと夢とについて語るうち、人生を語っている。 「降っても晴れても」がいちばん好き。「じぶんの部屋だとくつろげない」というところにえらく共感した…。ジャズに染まった青...

面白かった。やっぱり長編より短篇が好きかも。(集中力がないだけ?)悲哀をともなうユーモアに満ちている。音楽とパートナーと夢とについて語るうち、人生を語っている。 「降っても晴れても」がいちばん好き。「じぶんの部屋だとくつろげない」というところにえらく共感した…。ジャズに染まった青春、いまは冴えない独り身50男。親友夫婦からはあんな仕打ちを受け、それでも腐らないでまじめに犬のきもちを考えたりして、滑稽!情けない!でも刹那、目の前にあるちいさな幸せを味わっていたい…。余韻の残るラストも好き。

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2011/02/13

ノリで買っちゃったもんね♪  初めてのカズオさん。 雰囲気が村上春樹っぽい? つまり、現代小説家なんですね。 

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