ブランケット・キャッツ の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
家に居つくと言われる猫が、様々な家を渡り歩くなんてことが可能なのか、そのストレスは如何許りか、傾げた首が戻らない。少なくとも、うちの猫たちにその適性がないことは確かである。 が、この本の中の猫たち(ブランケット・キャッツ)は賢い。「生きていればいろいろある」酒に酔った人がよく吐くセリフだけど、その「いろいろ」に含まれている全部をまるっと分かっているかのように、借主に寄り添う。 当然ながら、3日間猫と暮らしてみたところで、悩みの解決にも哀しみの癒しにもならない。嫌な人が嫌じゃなくなるわけでも、子どもができるわけでも、仕事が見つかるわけでも、はたまた幸せになれるわけでもない。 でも、小さな「異物」が家に入り込むことで、心に小さな化学反応が起こる。下手な慰めや励ましの言葉は、人を余計落ち込ませることがある。「にゃあ」と鳴くだけの猫のほうが、人に一筋の光をあたえてくれるのかもしれない。
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#読了。連作短編集。 2泊3日のレンタル猫を通し、いじめや介護、リストラなど、様々な家族の問題を描く。 読後感は気持ちよく、重松さんならではの暖かさが伝わる7編だが、重松さんだからこそもう少し・・・と感じてしまった。
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レンタルの猫が登場する短編集。全体的には平凡で☆3つですが「旅に出たブランケット・キャッツ」は感動で泣けたなぁ~。。
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子供のいない夫婦、祖母を施設に送る前の家族、リストラされた父…。 2泊3日のレンタル猫、ブランケットキャッツと、彼らを借りた人間たちの短編集。 重松さんの話は絶対泣いちゃうとわかってて、やっぱり泣いてしまう。
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嫌われ者のブランケットキャッツ へんくつ大家さんと、レンタルキャット の話がいいな。 誰にでもいろんな物語がある。 どの話もほろりと泣ける。
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小説は風呂で読む習慣にしておいて良かったなと思いました。 読みながらだらだら泣きました。 ちょっとしゃっくりしながらぐらい子供みたいに泣きました。 それが一回ではなく数回。 数回なのは短編なのでそうなったんですが。 風呂なので上がるときには涙もおさまってちゃんと顔も洗って流せて拭...
小説は風呂で読む習慣にしておいて良かったなと思いました。 読みながらだらだら泣きました。 ちょっとしゃっくりしながらぐらい子供みたいに泣きました。 それが一回ではなく数回。 数回なのは短編なのでそうなったんですが。 風呂なので上がるときには涙もおさまってちゃんと顔も洗って流せて拭けて、で良かったです。 どの話でとか、何話でとか、無粋な事は書かないでおきます。 たまたまこのレビューを見て、たまたまこの本を読む人に、もったいないので。
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2泊3日毛布付きでさまざまな家庭にレンタルされていく猫たちが、借主の生活の中でちょっぴり温かいぬくもりを残していくお話、短編集。重松清さんらしい、とても優しく温かい視線に気持ちがほっこりする。
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レンタル猫「ブランケット・キャット」をめぐる7つの話。 いろいろな問題や不安を抱えながら、猫をレンタルして 少しだけど、変化していく。家庭を持つ身として、考えさせられ、涙が出そうになる話もいくつかあった。人や家族のことを考えさせられる本。もちろん猫についても。
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レンタネコとおんなじだね。 アメショーのタビーのお話が、猫好きとしてはたまらなく可愛く感じて好き。 でもどの話も、猫による癒しでは足りない位切ない事情があって、猫の可愛さを楽しむというよりそれらの人々の心を感じとる方に重きがあったかも。
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フォロワーさんの遊ちゃんからオススメしてもらった本。初重松さん! 猫がお家にレンタルされて来る二泊三日を切り取った短編集なんだけど、どのお話も二泊三日の先の展開がすごく気になった。この登場人物たちの「明日」はどんな風に変化していくんだろうって、すごく先が読みたくなるタイミングで...
フォロワーさんの遊ちゃんからオススメしてもらった本。初重松さん! 猫がお家にレンタルされて来る二泊三日を切り取った短編集なんだけど、どのお話も二泊三日の先の展開がすごく気になった。この登場人物たちの「明日」はどんな風に変化していくんだろうって、すごく先が読みたくなるタイミングで次のストーリーに入ってしまうから、流石上手いなぁという感じ。 旅に出たブランケット・キャットが一番好きです。この子が子どもたちを導く話が素敵。
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