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ブランケット・キャッツ 朝日文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2011/02/04 |
JAN | 9784022645951 |
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商品レビュー
3.6
125件のお客様レビュー
猫目線のファンタジー寄りかと期待したら、人間の苦悩がメインだった。 しかもあまり癒される内容ではなかったので読後感がいまいち満たされなかった。 「旅に出たブランケット・キャット」のみ猫目線の冒険譚で面白かった。
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2泊3日の猫のレンタルを綴った7つの短編集 特別に賢い猫だけがなれるブランケット・キャッツは、馴染みの毛布と共に様々な家族のもとを訪れる。 人懐っこい犬ではなく、気ままでツンデレな猫というのがポイントだ。猫の行動がミステリアスで、解釈が如何様にもとれるのがまた奥深い。 私は特...
2泊3日の猫のレンタルを綴った7つの短編集 特別に賢い猫だけがなれるブランケット・キャッツは、馴染みの毛布と共に様々な家族のもとを訪れる。 人懐っこい犬ではなく、気ままでツンデレな猫というのがポイントだ。猫の行動がミステリアスで、解釈が如何様にもとれるのがまた奥深い。 私は特に 「嫌われ者のブランケット・キャット」と 「旅に出たブランケット・キャット」 が印象的だった。 中でも「旅に出たブランケット・キャット」は、猫目線でその生態や本能的な部分が描かれていて人間との関係性も含めて色々と考えさせられた。 全7章の関連性は無いが、各章其々に描かれたブランケット・キャットがレンタルした人の繊細な心の機微に触れていく様子は、切なくも心温かく心に響いた。 余談だが、ペットショップの傍らで猫レンタル業を営む店長がロボットの様で、塩対応なのがやや気になった。 きっとこの個性的な店長に纏わる話もあるんだろう・・・と読み進めたが、そこは予想に反して膨らまなかった。 ところで、現実には「猫レンタル」も「犬レンタル」もビジネスとして存在しているのをご存じだろうか。 飼いたくても飼えない環境の人 日常に少しの癒しが欲しい人 需要は確かにあるだろう・・・ けれど、そもそも私は「レンタル」という言葉を生き物に使うのに違和感を感じてしまう。そのうちサブスクとか言い出すんじゃないだろうか・・・ このビジネスは、人間の欲を満たすためのものであって、動物にとっては大きな負担になるのは疑いようが無い。 作中では、レンタル猫はペットショップで売れ残り、殺処分を逃れる道という一面も垣間見れた。 例えそうであっても、人間の命の尊さには敏感なのに、動物の命の尊さは何故人間目線でしか考えられないのだろうかと、やるせない気持ちになった。それで救われる命もあるならば、せめて動物の命の尊厳も考えられる感受性は誰しも持っていて欲しいと願ってやまない。 本作ではペットレンタルというビジネスの側面については、読者に解釈を委ねている。レンタル業の店長を、敢えて能面の様なキャラクターで描いた作者の意図する所が、読後ジワジワと迫って来るようだった。 重松清さん、恐るべしだ。
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短編集。心がじんわり温かくなった。 猫レンタル事業ってどうなの?ってところはさておき。それぞれ欠けているものや探しているものを猫の手を借りて少しだけ見つけていく様にほっこりした。 「嫌われ者のブランケット・キャット」の話と、「旅に出るブランケット・キャット」の話が特に好き。
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