連続殺人鬼カエル男 の商品レビュー
ミステリーとして、謎としての部分は理解出来たが、群衆の動きやマスコミの動きは納得出来ない。 人はそこまで馬鹿ではない。 何より人が数人異常に殺されたからと言って、本書のような事にはならないだろう。 私を含め、そこまで人に感心がないし、自分がそうなるとは思わない平和ボケした人しかい...
ミステリーとして、謎としての部分は理解出来たが、群衆の動きやマスコミの動きは納得出来ない。 人はそこまで馬鹿ではない。 何より人が数人異常に殺されたからと言って、本書のような事にはならないだろう。 私を含め、そこまで人に感心がないし、自分がそうなるとは思わない平和ボケした人しかいないだろうから。
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※このレビューにはネタバレを含みます
犯行の残忍さ、稚拙さに読む手が止まらない。 刑法39条 1項:心神喪失者の行為は、罰しない 2項:心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する について考えさせられる。 感情に勝る理屈なんてない。 ___ 第3の事件では、被害者の名前を見た時思わず声を漏らしてしまった。辛かった。 あの少年には、なんの救いもなかった。 少年の母親にも、なんの救いもなかった。 彼女の当時の絶望と今後を思うと、なんとも言えないモヤモヤだけが心に残る。 子どもを侮辱する描写や、小動物が殺される描写は見るに耐えなかった。 結局は、刑法39条のせいで、、というよりも、そもそもそういう結果にさせた原因を作ったのは、汚い大人だったんじゃないか。 力だけがある、弱い者にたかる汚い人間なんて、みんな居なくなれと強く思った。 読み終えたあと、誰にぶつけたらいいのかわからない怒りとやるせなさが心に残る作品だった。しばらく引き摺ると思う。
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読み応えのある作品。臨場感があり、すぐに物語に入り込めた。二重三重のトリックで最後の最後まで度肝を抜かれた。グロテスクな表現が多いので苦手な人には向かないかも。
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表紙買いシリーズ。何でか1ヶ月くらい読んでいた気がするけど、、表紙のプリティーさと中身の恐ろしさのギャップが素晴らしく、猟奇殺人、どんでん返し、好きなものが詰まっていて面白かった。班長イケメンすぎ。上司になってほしい。そして、文中に読めない漢字と知らない言い回しが大分多く、思わず...
表紙買いシリーズ。何でか1ヶ月くらい読んでいた気がするけど、、表紙のプリティーさと中身の恐ろしさのギャップが素晴らしく、猟奇殺人、どんでん返し、好きなものが詰まっていて面白かった。班長イケメンすぎ。上司になってほしい。そして、文中に読めない漢字と知らない言い回しが大分多く、思わず新しいノートを調達して未知の日本語語録の作成を開始してしまった。今後読書中に出会った分からない単語はここに記録していこうと思う。語彙も増えそうだし。(なんやこの感想)
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この作者の本では、さよならドビュッシーに次ぐ2冊目。この2作をある新人作品賞に同時に応募したとか。確かにあのイギリスの巨匠の作品に似ていたり、国内のあの作品にヒントを得たのではなどと伺え、ある程度犯人の目星も付くのですが、それでも面白く読めました。
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小さな町で起こる連続殺人事件。次のターゲットは誰かと大混乱が起こる中、徐々に犯人に迫っていくストーリー。 グロい部分も多いが、期待していたどんでん返しもあり、おもしろかった。
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今まで読んだミステリーの中で一番「暴力!!!!!!!!」という感想を持ちました。 ……暴力《パワー》系の作品なのに、最後の方では2回も騙されて非常に悔しいです。 この作品の中にある大きな二要素を別の作品で履修してきたのにも関わらず、読書中は全く見抜けなかった事にかなりショックを...
今まで読んだミステリーの中で一番「暴力!!!!!!!!」という感想を持ちました。 ……暴力《パワー》系の作品なのに、最後の方では2回も騙されて非常に悔しいです。 この作品の中にある大きな二要素を別の作品で履修してきたのにも関わらず、読書中は全く見抜けなかった事にかなりショックを受けています……
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※このレビューにはネタバレを含みます
【下記、内容詳細は伏せてますがネタバレに繋がることも書いてますので未読の方は閲覧注意】 読んだことのないような生々しいグロテスクさと、暴力的な表現が多くゲンナリしつつも、読む手が止まらない面白さだった。 自分なりに推理メモしながら読み進めてたんだけど人物だけは当たってて、何だよやっぱりお前かよ!!!!となりました でも手段や計画までは推理がかすりもしなかったし、あの人までもが関係していたとは、、とまさかまさかの展開もあり。やられました。 どこからが正常でどこからが異常なのか? 集団心理の恐ろしさ。 刑法39条のあやうさ。 考えさせられました 下記は完全に蛇足の感想だけど。 終盤の怒涛の格闘シーンの連続には手に汗握ったんだけど古手川さんの不死身っぷりにはなんかもう最終的に笑ってしまった。もう人間超えてるだろ。フィジカル強すぎ。
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マンションの13階で女性が裸の状態で吊るされるという猟奇的な殺人事件が起きた。 その場には1枚の紙が残されており、そこにはカエルを弄ぶ気味の悪い内容が綴られていた。 残虐な殺人事件において犯人の異常性や狂気が垣間見えることがあるが、この作品では純粋な幼児の遊びのようなものが感じ...
マンションの13階で女性が裸の状態で吊るされるという猟奇的な殺人事件が起きた。 その場には1枚の紙が残されており、そこにはカエルを弄ぶ気味の悪い内容が綴られていた。 残虐な殺人事件において犯人の異常性や狂気が垣間見えることがあるが、この作品では純粋な幼児の遊びのようなものが感じさせられ、それがより一層読者に恐怖を抱かせるもとなっている。 犯人の思考の異質さや、思わず顔を逸らしたくなるような人間の行為の数々に読んでいてページをめくる手が止まらなかった。 心神喪失者に対する現在の法制度の不備や人々の犯罪者への過剰な因果関係の追求など、私が好きな題材ということもあり社会派ミステリとしても読み応えのある作品だった。 加えて暴力シーンの描写では痛みに対する人間の反応のリアリティさが深く感じられた。 特に二転三転もするストーリー構成は本書の大きな魅力であろう。 『幼児は飽きるか叱られるかしない限り、気に入った遊びを決して止めようとはしないのです』
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