連続殺人鬼カエル男 の商品レビュー
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吊るしあげられた女性の死体。廃材所でつぶされた老人の遺体。現場に残された犯行声明文。「カエル男」と名乗る犯人。かつての少年犯罪者・当真勝雄に向けられた容疑。捜査員・古手川の捜査。勝雄の保護司・有働かおり。かおりの恩師である御前崎教授。解剖された遺体で発見されたかおりの息子・真人。少年犯罪を弁護した弁護士・衛藤和義の焼死。暴徒と化した民衆による警察署攻撃。飯能市に広がる恐怖。 2011年3月10日読了
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クライマックスに向けて襲い掛かる二重、三重の衝撃。 思わず飛ばし気味に読んでしまうほど細緻な暴力描写。 陰惨な虐待と心の闇にはそれ以上に目を背けたくなる。 娯楽に刺激は欠かせないスパイスだが、こいつは激辛。 優美な音楽の表現だけが心を和ませる緩和剤と思えば、 それすらも裏切り恐怖...
クライマックスに向けて襲い掛かる二重、三重の衝撃。 思わず飛ばし気味に読んでしまうほど細緻な暴力描写。 陰惨な虐待と心の闇にはそれ以上に目を背けたくなる。 娯楽に刺激は欠かせないスパイスだが、こいつは激辛。 優美な音楽の表現だけが心を和ませる緩和剤と思えば、 それすらも裏切り恐怖を煽る演出に変えてしまうのだ。 この物語が現実でないことだけが唯一の救いだろう…。
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作者のここまでの作品「〜ドビュッシー」「〜ラフマニノフ」 のイメージを180度...いや540度くらい覆すかなりエグい 猟奇殺人を題材にしたガチのミステリー。作品タイトルと 表紙のイラストからもう少しライトなものを想像しがちですが 実際はかなりエグいし、その内容、テーマもシリアスで 重たく、読後の虚脱感たるや...結構なモノです。 中盤の市民を襲うパニックの件はやや大袈裟で強引かなーと 思いながらも、作品の持つパワーにズルズルと引き込まれていく。 ミステリの醍醐味としてのラストのクルクルと翻弄される ドンデン返しも見事。ある意味こっちの作品の方が 「このミス」的ですらあります。 驚きなのは「このミス大賞」を受賞した「〜ドビュッシー」 と同時にこちらの作品も応募して、両方とも最終選考まで 残っていたということ。ここまでカラーの違う作品を この時点で違和感なく書き上げているのは...すでに デビュー前の作家さんとは思えないです。 さらに凄いのは、こちらのさくひんでも「音楽」という テーマがあり、前作とは全くアプローチながら やはり「音楽」というパワーを裏返しながらも信じているという 作者の思いを潜り込ませている...気がしてならないです。 侮るなかれ中山七里。
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「さよならドビュッシー」が良かったので買ってみた。 「さよならドビュッシー」とは違い猟奇連続殺人もの。最後の辺りの勢いがすごくて一気にページを捲ってしまった。
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埼玉県で連続猟奇殺人事件が起こって・・・ 表紙のカエルちゃんからは考えつかない位、エグイ描写がいっぱいでビックリ。 刑法39条が絡めてあったり、どんでん返しがあったり、盛りだくさんで、おもしろいんだけれど、で、作者は39条に関して、どう考えてるのっていうのが伝わってこないのが惜し...
埼玉県で連続猟奇殺人事件が起こって・・・ 表紙のカエルちゃんからは考えつかない位、エグイ描写がいっぱいでビックリ。 刑法39条が絡めてあったり、どんでん返しがあったり、盛りだくさんで、おもしろいんだけれど、で、作者は39条に関して、どう考えてるのっていうのが伝わってこないのが惜しい。
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最初はテンポの悪さが気にかかって仕方がなかったのだが、中盤以降はページをくる手を止めさせないスピード感。サイコサスペンスで騙す我孫子風かと用心して読んでいたら、どんでん返しの連続。クリスティは出る、殊能将之は出る、怪奇大作戦は出ると息をつかせぬ展開で終焉を迎える。痛いシーンが多い...
最初はテンポの悪さが気にかかって仕方がなかったのだが、中盤以降はページをくる手を止めさせないスピード感。サイコサスペンスで騙す我孫子風かと用心して読んでいたら、どんでん返しの連続。クリスティは出る、殊能将之は出る、怪奇大作戦は出ると息をつかせぬ展開で終焉を迎える。痛いシーンが多いので読み飛ばしてしまう場面も多かったが、それでも十分楽しめるボリュームと読後感。結末の印象はかなり悪いのだが、因果応報を予感させるラストシーンで少しだけ溜飲は下げられる。もっとも毒を持って・・・系の応報なので、その部分はやはり後味は悪い。サイコサスペンスなのだから仕方ないか。序盤のテンポさえよければ文句なしの満点だった。
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このタイトルだけで読みたくなってしまいました。猟奇な見立て?シリアルキラーもの。かなり陰惨でえげつない部分もありましたが。ミステリとしても唸らされました。真相の裏までは読めたけど。まだそれで終わりじゃなかったのね。そしてこういうブラックな結末、大好き。 刑法第三十九条の問題って、...
このタイトルだけで読みたくなってしまいました。猟奇な見立て?シリアルキラーもの。かなり陰惨でえげつない部分もありましたが。ミステリとしても唸らされました。真相の裏までは読めたけど。まだそれで終わりじゃなかったのね。そしてこういうブラックな結末、大好き。 刑法第三十九条の問題って、難しいよねえ。明らかにそれはおかしいだろうってケースもあるけど。実際に責任能力がなかった場合、きちんと監理するのは当人のためでもあるんじゃないかと思いました。だって実は事件そのものよりも、市民が暴徒に変貌する様の方が数段怖いと思うんだよなあ……。
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「さよならドビュッシー」を文庫化されたのを機に読んで、その次にこちらも購入しました。猟奇殺人、それも連続殺人。読んでると肩に力が入るというか、疲れます。読んでる途中、ベートーベンの「悲愴」が聴きたくなりました。
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タイトルや表紙に惹かれて購入。 連続猟奇殺人のグロさや市民の暴走シーンなどの描写は見事ながら、帯で喧伝されているドンデン返しはありがちなものだし、テーマに対する追求も不十分に感じたかな。好みのタイプのオチではあるんだけど…。
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市民対警察の乱闘や犯人?との格闘シーンはかなりハラハラ。古手川のしぶとさすごすぎ。ちょっと猟奇的な殺人事件と、最後の最後のどんでん返しに至る謎解きなど、結構個人的には好きなストーリー展開でした。
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