麒麟の翼 の商品レビュー
筆力は味わえる。
真相が近づくにつれ、さらに興味がわいてくる筆力と構成は、なじみの東野パワーである。偶然、数ページ読みかけたところで、映画を見る機会に恵まれ、まあいいかののりで見てしまったが、やはり読後にしたほうが良かった。映像では生の印象にとらわれてしまう欠点がありました。文字のほうが考えながら...
真相が近づくにつれ、さらに興味がわいてくる筆力と構成は、なじみの東野パワーである。偶然、数ページ読みかけたところで、映画を見る機会に恵まれ、まあいいかののりで見てしまったが、やはり読後にしたほうが良かった。映像では生の印象にとらわれてしまう欠点がありました。文字のほうが考えながら、落ち着いて筋を追える利点があるとと思います。
shue
まさか!!!といったラストへ。 父の話も掘り返されており、親子と家庭といったところが本筋として描かれている。 赤い指でもあったがこういう系の話にはとことん弱い私。思いというのはたかが思いという側面もあるがそれは必ず周囲に水がしたたるように影響を与えていく。そんな繋がりを感じる...
まさか!!!といったラストへ。 父の話も掘り返されており、親子と家庭といったところが本筋として描かれている。 赤い指でもあったがこういう系の話にはとことん弱い私。思いというのはたかが思いという側面もあるがそれは必ず周囲に水がしたたるように影響を与えていく。そんな繋がりを感じる作品が続いているなぁ、、
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さすが東野さん、どんどん呑み込まれました。 後半まで犯人の予測がつかず、展開についていくだけでした。 温かく且つ冷静に物事に向き合う父親像の描写が素晴らしかった。
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ガリレオシリーズもそうですが、東野さんの作品はトリックを見破って殺人犯を捕まえて終わりではなく、裏のストーリーや人間関係が綿密に絡まりあってるので読了後の満足感が半端ないです。 私も子供たちに間違ったことを教えないよう気をつけないと… ひとつだけ気になったのは、労災隠しは本当に青柳の指示だったのか? 私は違うと思っていますが、そこも加賀さんの手腕で明らかにしてほしかったな。
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加賀シリーズ 第9作目 ここ数冊ぐっと深みを増しているこのシリーズ この作品もとても良かったです!! こちらも何年も前に読了してましたが いつものごとく、すっかり内容は忘れていたので 初めての気持ちで楽しめました (ホント大丈夫かな、私) 日本橋の上で胸にナイフが刺さったままのサラリーマンを警官が目撃するところから物語は始まります。 今回は赤い指ででてきた従兄弟の松宮が再登場します。 初めてシリーズものであることを感じた作品でした。(今まではあまり他の作品のことが出てくるのは少ない印象) 見慣れた二人のやりとりでもあり、 とても読みやすかったです 加賀刑事の着眼点は相変わらず素晴らしく なぜそのことを疑い出したのかのきっかけとなった出来事もわかりやすく語られていて、なるほどと唸ってしまいました 終盤ガラッと事件の概要が変わるのは驚かされました。ひとつひとつをきちんと調べ上げ、真相が明らかになっていく様に読む手が止まりませんでした。 加賀シリーズは辛い話が多いですね。。 そして、加賀刑事の言葉はいつも胸に響くものがあります 今回は特に、糸川に言及する場面は胸が苦しくなり、思わず泣いている自分がいました… 加賀刑事がより好きになりました 改めて読み終わると、タイトルが俊逸ですね。 あー次が楽しみすぎます!! 『祈りの幕が下りる時』を読みたくてここまできたようなものなのです! この作品だけはまだ未読なので楽しみー!!!
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事件の真相を追ってく姿が面白かったです。少し無理矢理感もあったと思いました。やはり過ちを犯してそれを認めないと負の連鎖が起きるんだなと思いました。明日は我が身とならないよう気をつけたいと思いました。
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東野圭吾、加賀恭一郎シリーズ。 加賀さんの話は全部好きです。 映画も素晴らしく、本のイメージを崩さず阿部さんがとてもしっくりきてました。 日本橋からスタートする話がまた素晴らしい。 この橋に架けた愛と償い 親子だからこそ起きた悲劇と奇跡。 この謎を解けるのは、加賀恭一郎しかい...
東野圭吾、加賀恭一郎シリーズ。 加賀さんの話は全部好きです。 映画も素晴らしく、本のイメージを崩さず阿部さんがとてもしっくりきてました。 日本橋からスタートする話がまた素晴らしい。 この橋に架けた愛と償い 親子だからこそ起きた悲劇と奇跡。 この謎を解けるのは、加賀恭一郎しかいない。 「私たち、お父さんのこと何も知らない」。胸を刺された男性が日本橋の上で息絶えた。瀕死の状態でそこまで移動した理由を探る加賀恭一郎は、被害者が「七福神巡り」をしていたことを突き止める。家族はその目的に心当たりがない。だが刑事の一言で、ある人物の心に変化が生まれる。父の命懸けの決意とは。 このあらすじで、簡単には読み解けないストーリーも素晴らしい!
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寒い夜、大都会の真ん中で男が死んだ。男の胸にはナイフが刺さり日本橋の欄干にもたれかかるように死んでいた。犯人捜しはもちろんだが、被害者はなぜナイフが刺されたまま日本橋まで歩いたのかが謎となっていく。被害者とその家族の情。スローペースから後半一気に怒涛の展開になった。
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日本橋中央の「麒麟像」前で倒れていた男。胸にはナイフが刺さっていた。数時間後、事件現場近くで被害者の財布を持った男が発見される。男は逃走中に車に撥ねられ意識不明の重体に… お馴染み《加賀恭一郎シリーズ》第9弾。 被害者及び被疑者から直接情報が得られない状況の中、加賀持ち前の直感...
日本橋中央の「麒麟像」前で倒れていた男。胸にはナイフが刺さっていた。数時間後、事件現場近くで被害者の財布を持った男が発見される。男は逃走中に車に撥ねられ意識不明の重体に… お馴染み《加賀恭一郎シリーズ》第9弾。 被害者及び被疑者から直接情報が得られない状況の中、加賀持ち前の直感力と粘り強さで事実を積み重ねながら、徐々に真相に迫っていくプロットが面白い。被害者家族や被疑者近親者の葛藤する心理描写も交えつつの人間ドラマもリーダビリティ高く一気読み。 一方で、真相は無理矢理感が大きく、真相に繋がる伏線も不十分なので、謎解きの面白みに欠ける。終盤、加賀がある人物を糾弾するシーンこそが、著者が最も描きたかった主張かな。 前作「新参者」に引き続き日本橋が舞台で、加賀とコンビを組む松宮刑事との関係は「赤い指」で触れられているので、事前に読んでおくのがオススメ。 “東京都日本橋”と言えば、“ガリガリ山のパン屋さんとツネコサン…”くらいしかイメージが無かったが、「新参者」と本書を通じて歴史ある下町情緒溢れる街なんだろうなと想像を膨らませている。 “水天宮”に“人形町”、日本の道路の起点となる“日本道路元標”に“麒麟像”、いつか訪れてみたい場所だ。 週刊文春ミステリーベスト10 7位 このミステリーがすごい! 20位 ミステリが読みたい! 11位 《加賀恭一郎シリーズ》 1.卒業 2.眠りの森 3.どちらかが彼女を殺した 4.悪意 5.私が彼を殺した 6.嘘をもうひとつだけ 7.赤い指 8.新参者 9.麒麟の翼 10.祈りの幕が下りる時 11.希望の糸 12.あなたが誰かを殺した
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刑事の推理力に感動すると共に、人として大切なことを教えてもらえた本であった。何か悪いことをしてしまった時に、人間誰でも誤魔化して無かったことにしようとしてしまいがちだが、そのことから逃げるのではなく、向き合っていくことがとても重要なことで、これから生きていく中でも忘れてはいけない...
刑事の推理力に感動すると共に、人として大切なことを教えてもらえた本であった。何か悪いことをしてしまった時に、人間誰でも誤魔化して無かったことにしようとしてしまいがちだが、そのことから逃げるのではなく、向き合っていくことがとても重要なことで、これから生きていく中でも忘れてはいけないことであると改めて思った。
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