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麒麟の翼 の商品レビュー

3.9

768件のお客様レビュー

  1. 5つ

    148

  2. 4つ

    341

  3. 3つ

    192

  4. 2つ

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  5. 1つ

    1

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2022/07/14

全く違うように進んでいる複数の物語が最後にきちんと繋がって解決する、さすがです!人の感情にきちんと寄り添える加賀恭一郎がまたいい!

Posted byブクログ

2022/05/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

嫁さんが図書館で借りてきていた「東野圭吾」の長篇作品『麒麟の翼』を読みました。 「東野圭吾」作品は、昨年12月に読んだ『カッコウの卵は誰のもの』以来ですね。 -----story------------- 寒い夜、日本橋の欄干にもたれかかる男に声をかけた巡査が見たのは、胸に刺さったナイフだった。 大都会の真ん中で発生した事件の真相に、「加賀恭一郎」が挑む。 「東野圭吾」作家生活25周年特別刊行、――「加賀恭一郎」シリーズ最高傑作、書き下ろし! ----------------------- 「加賀恭一郎」シリーズの第9作にあたる作品だそうです。 ≪ちょっとネタバレあり!≫ どうして被害者は、胸にナイフが刺さった状態で、誰にも助けを求めず日本橋の麒麟像の前まで歩いて行ったのか、、、 その真相が判明したときは大きな衝撃でしたねぇ… 感動しました。 何か意味があるとは想定していたのですが、父から子へのダイイングメッセージだったとは、なかなか気付きませんよね。 「東野圭吾」本人も語っているように「希望」を感じさせるエンディングも良かった。 悲惨な事件があったけれど、残された者に対し、明るい未来を予感させる終わり方は、良い余韻がありましたねぇ。 そして、ミステリーでありながら、  ○製造業における派遣工員の苛酷な労働条件、労働災害(労災隠し)  ○稀有な家族の繋がり(そんな環境下での父子愛も描かれてますけどね)  ○教育問題(ことなかれ主義、事件隠し)  ○報道のあり方(恣意的な報道や過激な報道)  ○ネットでの繋がり(今回はイイ意味での) 等々、社会問題や現在の人間関係を巧く織り込んでありところは、さすが「東野圭吾」作品… と感じました。 最初に見つかった容疑者は状況証拠から犯人であることが濃厚… それを裏付けるような証言が出てくるが、決定的な証拠が出てこず、「加賀恭一郎」が執拗な捜査により、一歩ずつ確実に真相へ近づいて行く展開は、相変わらず面白いです。 まさか、3年前、中学校で水泳部員が無断で夜間にプールに侵入して溺れた事故にまで遡るとは… 愉しめました。(ちょっと寝不足になっちゃいましたね) 備忘用に登場人物を。(Wikipedeaより) 加賀恭一郎  初登場時は大学生。  卒業後に教師になったものの、ある生徒間の出来事から「教師としては失格」と判断して教師を辞め、父親と同じ警察官となる。  捜査一課から練馬署の捜査一係に巡査部長として勤務する。  その後、久松署に転勤、現在は日本橋署で警部補として勤務している。 松宮脩平  恭一郎の従弟で警視庁捜査一課に勤務している。  父が亡くなっており加賀の父親である伯父を、実父のように敬愛している。 金森登紀子  恭一郎の父の隆正を担当していた看護師。 青柳武明  日本橋の事件での被害者。  建築部品メーカー「カネセキ金属」製造本部長。 青柳悠人  武明の息子。中学校時代に水泳部に所属していた。 中原香織  八島の恋人で同棲している。  福島県出身で八島と一緒に養護施設で育った。 八島冬樹  日本橋の事件の容疑者。かつて「カネセキ金属」に派遣されて働いていたことがある。  しかしある出来事で契約を切られた。 青柳遥香  被害者の娘で悠人の妹。父親の死に対する周りの態度に悩まされている。 青柳史子  被害者の妻で悠人と遥香の母親。 杉野達也  悠人の友人。中学時代の水泳部仲間でもあり、高校も一緒である。 黒沢翔太  悠人の友人。中学時代の水泳部仲間。 糸川  悠人たちが中学時代の水泳部顧問。 小竹  「カネセキ金属」工場長。 吉永友之  悠人たちが中学時代の水泳部の後輩。  練習中の事故により一命を取り留めたが今も意識を戻していない。

Posted byブクログ

2022/03/20

物語の導入〜謎を追ってく部分はすごい引き込まれた。相変わらず加賀恭一郎いいキャラ。 ここで溝端淳平登場するんやね。 最後は若干後付け感強かった。でも全体的にはまとまってていい感じ。

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2021/11/03

小さい頃に間違ったこと(過ちを犯してもごまかせば何とかなる)を教えると大人になっても同じ過ちを繰り返してしまう 数学の方程式 一度覚えると問題を簡単に解くことができるが方程式自体を間違って暗記するとその後の全ての問題を解くことはできない。 武明さんは労災隠しをする人物では無いので...

小さい頃に間違ったこと(過ちを犯してもごまかせば何とかなる)を教えると大人になっても同じ過ちを繰り返してしまう 数学の方程式 一度覚えると問題を簡単に解くことができるが方程式自体を間違って暗記するとその後の全ての問題を解くことはできない。 武明さんは労災隠しをする人物では無いので、そこが明らかになってほしかった!

Posted byブクログ

2021/08/24

さくさく読めた。加賀さんシリーズ。 日本橋で起こる、ただの殺人事件。 容疑者は事故で意識不明だが、 状況証拠からは犯人確定。 それでも一筋縄ではいかないから、 読み応えがあってのめり込んじゃう。 被害者家族が、手のひらを返される様子。 加害者と思われている彼氏の無実と回復を願う...

さくさく読めた。加賀さんシリーズ。 日本橋で起こる、ただの殺人事件。 容疑者は事故で意識不明だが、 状況証拠からは犯人確定。 それでも一筋縄ではいかないから、 読み応えがあってのめり込んじゃう。 被害者家族が、手のひらを返される様子。 加害者と思われている彼氏の無実と回復を願う彼女。 多角的で面白かったけど、 加賀さんのお父さんの法要の件は必要なのかなーと。

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2021/08/01

加賀恭一郎シリーズ。 とある殺人事件と犯人と思われる成年の突如の事故。 彼と被害者との関係。その裏に隠された会社の隠蔽事件。 事件を追うごとに浮かび上がった水泳部における過去の悲しい出来事。 麒麟の翼の意味。 終盤にかけて全て明らかになり、深く考えさせられました。 哀しくも温かみ...

加賀恭一郎シリーズ。 とある殺人事件と犯人と思われる成年の突如の事故。 彼と被害者との関係。その裏に隠された会社の隠蔽事件。 事件を追うごとに浮かび上がった水泳部における過去の悲しい出来事。 麒麟の翼の意味。 終盤にかけて全て明らかになり、深く考えさせられました。 哀しくも温かみのある、東野作品らしい1冊でした。

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2021/07/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久々の東野圭吾。 序盤から中盤にかけては、反抗期の子供と、誰かに殺された父親と、その家族、くらいにしか見てなかった。 真実が見えてきて、真犯人が別にいることがわかってきたあたりから、二人の間の絆が見えてくる。 3年前の息子とその友人達の過失。 被害者の後輩。 植物人間の後輩の母が立ち上げたブログ、キリンノツバサ、を目にしてから、千羽鶴や七福神詣りで贖罪を始める息子。 偶然それを見つけた父と、息子のケンカ。詣をやめる息子。 無言で千羽鶴と七福神詣りを引き継ぐ父親。 そして真実を調べる父親。 しかし真実に辿り着く過程で、情報を聞き出せた息子の友人に、罪を認めやり直すよう諭すも、動転した息子の友人に刺されてしまう。 死にかけながらも麒麟の翼まで、たどり着くことで息子にメッセージを残す父。 真実と向き合え、と。 こういうのには弱い。 東野圭吾作品にしては犯人がショボい感じはあったのだが、ホントこういうのには弱い。泣いた。

Posted byブクログ

2021/04/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

犯人、意外な人物でした 人物関係が複雑に絡みあい、凄く読み応えのある1冊だった 加賀さんシリーズ良いね!! 水泳の事故を隠蔽しきれなかった少年が犯人 担任や友人2人が出てきたくらいから、んっ!?事件が動き出したぞと思った 容疑者は事件に全く関係なしに車にひかれて亡くなった

Posted byブクログ

2021/03/14

東野圭吾による「加賀シリーズ」。映画化もされた。 とある寒い夜のこと。 日本橋の欄干にもたれかかる男を巡査が目撃する。 男の胸にはナイフが刺さっていた。どうやら男は死にかけた状態でここまで歩いてきて、力つきたようだ。 その後、男は病院で死亡してしまう。 加賀と松宮も参画して事件...

東野圭吾による「加賀シリーズ」。映画化もされた。 とある寒い夜のこと。 日本橋の欄干にもたれかかる男を巡査が目撃する。 男の胸にはナイフが刺さっていた。どうやら男は死にかけた状態でここまで歩いてきて、力つきたようだ。 その後、男は病院で死亡してしまう。 加賀と松宮も参画して事件の捜査が始まる。 その中、事件直後に若い不審な男が現場から逃走中にトラックにはねられ、昏睡状態に陥っていることが分かった。 「彼が人殺しをするはずがない」と否定する恋人。しかし、彼の持ち物からは被害者が持っていた財布と書類鞄が発見される。 そして、被害者とのある関係が浮上したことから、警察は不審な男を犯人と断定し裏付け捜査を進めてしまう。 一方、被害者が部長を務めていた会社で「労災隠し」が発覚し、その責任が被害者にあることが公になる。 このことで被害者家族は一転して世間・学校からのバッシングにさらされてしまう。 果たして、若い男は真犯人なのか。被害者はなぜ瀕死の状態で日本橋まで歩いてきたのか。加賀と松宮はその真相に挑むが。。。 安定の加賀シリーズ。 という言葉だけで感想が終わりそうな感じである。 被疑者が死亡したことをいい事に、安易な結論で事件を収束させようとする警察幹部連中。 それを良しとせず、一見無駄だと思われてもとことんまで被害者の行動を追求して真相に近づく加賀。 何かくっついてきてる松宮。 下町を舞台にした人情モノ…となるのだが、今回についてはそれ程下町の人情がメインではない。 どちらかと言えば、加賀シリーズのもう一つのテーマである「家族」がメインか。 三回忌云々の話が必要だったのかどうかは疑問である。 また、事件の真相も割と唐突というか、被疑者だった八島が不憫というか。 八島が事件現場に出くわしたのはちょっと都合良すぎかもしれない。 臆病であろう高校生が突発的にあんな事するかな?という部分もあるし。 で、結局被害者の青柳武明氏は労災隠しを指示した張本人なのだろうか? 流れ的には違いそうではあるが。。。 ともあれ、楽しめる物語なのは間違いない。疑問はあまり気にしない方向で。

Posted byブクログ

2021/02/23

流石のベストセラー。 面白くないわけがない。 でも、読後感として、東野さんはなんでこんな話を書くたくなったのかな?と思った。

Posted byブクログ