完全なる首長竜の日 の商品レビュー
何となくプロットが分かってしまったので、ああこのシーンもまたアレか、コレもか、って気分で読み進み、最後に武本さんが出て拳銃もあって、あーあ、って感じ。本当に良く出来てるんだけど。まさにインセプション。古くはクラインの壺。でもね、もし植物化してても意識だけこんなに鮮明にあったらマジ...
何となくプロットが分かってしまったので、ああこのシーンもまたアレか、コレもか、って気分で読み進み、最後に武本さんが出て拳銃もあって、あーあ、って感じ。本当に良く出来てるんだけど。まさにインセプション。古くはクラインの壺。でもね、もし植物化してても意識だけこんなに鮮明にあったらマジ地獄ですね。何度拳銃自殺したって死ねやしないんだから。
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最初はどんな趣向の物語なのかつかめずにとまどった。まったく事前情報無しの読書は珍しいのかもしれない。いつもは何らかの形で、せめてジャンルくらいは知って読んでいるのだ。そんなことに気づいたりした。とまどいはしたけど、漫画家である主人公の日常がなかなか魅力的に描かれていて、ついふわ...
最初はどんな趣向の物語なのかつかめずにとまどった。まったく事前情報無しの読書は珍しいのかもしれない。いつもは何らかの形で、せめてジャンルくらいは知って読んでいるのだ。そんなことに気づいたりした。とまどいはしたけど、漫画家である主人公の日常がなかなか魅力的に描かれていて、ついふわりふわりと読んでいた。 読んでいるうちに、不気味な不協和音が紛れ込んできて、そういうタイプの小説なんだと納得しながら読んでいたら、それは小説の叙述タイプなのではなく本当に不協和音だったのだと思い知らされて、ひどくびっくりし感心した(ネタバレすれすれで申し訳ない)。特にラストシーンは印象的だった。 サリンジャーの小説が大きな意味を持っているのがおもしろい。久しぶりにサリンジャーを読みたくなったし、この小説を読んでいるだけで、サリンジャーというのはすごい作家だったんだなと実感できる。そういえば、この作品の作者の文章力もたいしたものだと思って読んでいたけれど、言われてみればちょっとサリンジャーに似ているかもしれない。
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最後にどたばたと展開するのが、面白いのか、なんなのかという感じ。 意外は意外だけど、期待してたほど事件が起こらなかった。
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タイトルから想像される考古学とは、全く無縁のSFミステリー 何度も同じセリフが繰り返されることから、かなりはやい時点で結末(その先までも)が予想できてしまった そうなると、残念なことに、ただ退屈な話でしかなかった
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面白かったけど、ストーリ自体は途中で大体読めてしまったのがちょっと残念。なんとなく筒井 康隆の「パプリカ」を彷彿させる作品でした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
植物状態になった弟。彼とコミュニケートする医療器具を使い姉敦美は弟と対話をしている。彼とコミュニケーションを続けていくうちに不思議な現象が身の回りで起こり始める。そして彼女はある事実に気づいていくのであった。筒井康隆のパプリカから着想を得たのか、あの機械はたしかDCミニといったか?あれほど面白い小説を最近は見かけない。
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ミステリではないかな…。 前半でまぁそうなんだろうな〜と思って、それに至る経緯がミステリなのかな〜と思ったらそんなこともなくて、最後のオチも、ですよね。て感じだったので… 前半から中盤はどんどん現実感がなくなって、本当に不安で、気持ち悪くなってしまいました。個人的には後半もう少し...
ミステリではないかな…。 前半でまぁそうなんだろうな〜と思って、それに至る経緯がミステリなのかな〜と思ったらそんなこともなくて、最後のオチも、ですよね。て感じだったので… 前半から中盤はどんどん現実感がなくなって、本当に不安で、気持ち悪くなってしまいました。個人的には後半もう少し盛り上がって欲しかった。 この作品に関しては、ちょっと苦手な話でしたが、とても読みやすいし、構成も文章も好きな感じだったので、他の作品も読んでみたい。
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竜のタイトルにつられて借りました。失敗した、とホントおもいます、うん。 ミステリーなのかな??自殺して植物人間状態になった弟と、キカイを使って意思疎通をはかろうとする姉の話…のはずが、軽いシックスセンスでした。う~ん…微妙。
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胡蝶の夢をベースに意識障害者との機械を用いての交信を織り交ぜたSFミステリー。面白いのだけどよく考えながら読まないと何がなんだか分からなくなる。分からなくなるところが作者の狙い通りなのかもしれない。
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フワフワした感じだった。結末はある程度予想できたのだか、何が現実なのか疑いながら読むのは疲れる作業だった。ミステリーよりファンタジーのイメージでした。
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