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遮光 の商品レビュー

3.6

205件のお客様レビュー

  1. 5つ

    31

  2. 4つ

    69

  3. 3つ

    70

  4. 2つ

    12

  5. 1つ

    2

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2023/10/02

文体と作風が好き。 自分の秘密のために嘘をつくにつれて、自分自身が嘘に順応していく感じがおもしろい。

Posted byブクログ

2023/08/27

ずっと暗がりの中で泥水に足を浸しているような不快感だし、全然気持ち理解できないし、人にもオススメできるものでもない。 でもそれだけ彼女に対して愛があったんだろうなというのは感じる。

Posted byブクログ

2023/08/19

めちゃくちゃ虚言癖のやつの話 意識的に嘘ついたり無自覚に嘘ついたり本人もよくわからなくなってかなりヤバイやつだった なのに自分にも少なからずこういう所あるわと思わせてくるところがさすが 初期だからかかなり心理描写が深くなかなか入り込んでしまった こういうヤバイ奴に多少共感し...

めちゃくちゃ虚言癖のやつの話 意識的に嘘ついたり無自覚に嘘ついたり本人もよくわからなくなってかなりヤバイやつだった なのに自分にも少なからずこういう所あるわと思わせてくるところがさすが 初期だからかかなり心理描写が深くなかなか入り込んでしまった こういうヤバイ奴に多少共感してしまう自分も結構ヤバイ奴かもしらん 気をつけよう

Posted byブクログ

2023/06/30

正直、主人公の気持ちを理解できるとは言えない。 最後の殺人についても正直分からないし、指を持ち歩くということもわからない。 しかし、死んだ人を忘れられずにいる姿だけは少し理解できる。 しかし、所々で描かれている演技をしているという表現から本当に本人が望んでいたものは何だったのか、...

正直、主人公の気持ちを理解できるとは言えない。 最後の殺人についても正直分からないし、指を持ち歩くということもわからない。 しかし、死んだ人を忘れられずにいる姿だけは少し理解できる。 しかし、所々で描かれている演技をしているという表現から本当に本人が望んでいたものは何だったのか、本当に彼女さえ生きていればよかったのか…… 確かに私達は少し演じているところはある。本音と建前を使い分けこの人に対してはこういう態度を試みよう、この言葉や表現をしてみようなどと半ば調整とも取れるようなものをすることもあるだろう。 もしかしたら、それの延長線上には自分を見失う主人公のような結果が待ち受けているのではと少し怖くなる。

Posted byブクログ

2023/06/24

狂いまくってる。 正気に戻りたくない気も理解出来る。 「〜だった。が、〜〜」 みたいな書き方が多くて気になり始めた。

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2023/06/16

彼の作品に共通して出てくる水。そして 虫 水は流れる先がないデッドエンドに溜まり濁り腐った水。そして、その汚水より自然発生的に生まれてくる虫。 そんなイメージの薄暗く鬱屈とした世界に生きる希死念慮の強そうな破滅型な優男。 漫画家古谷実の描くヒミズの主役住田を 思い出した。ダークネ...

彼の作品に共通して出てくる水。そして 虫 水は流れる先がないデッドエンドに溜まり濁り腐った水。そして、その汚水より自然発生的に生まれてくる虫。 そんなイメージの薄暗く鬱屈とした世界に生きる希死念慮の強そうな破滅型な優男。 漫画家古谷実の描くヒミズの主役住田を 思い出した。ダークネスであるが、何故か惹かれてしまう。

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2023/06/15

中村文則氏は全作品読むのがもったいなくて、半分くらい読み終わっているが、その中で1番好き。 地球の、地球上の、生命のって考えたらありなのかな。 愛じゃなくて、と考えたり。 愛であって欲しいと考えたり。 何度でも読んでいきたい。

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2023/05/23

中村文則の2作目、野間文芸新人賞受賞作品。作者自身も認めているように、暗いし癖もある。生きながら此岸と彼岸のボーダーに立っている男の話。

Posted byブクログ

2023/05/22

億劫だったことが過ぎ去った。 浮かれた気分から通常へとバランスを整えたくて、手に取った。 崩壊と悲しみが今のわたしにちょうどよかった。

Posted byブクログ

2023/05/15

中村文則さんの作品を初めて読んだ。陰鬱で不気味で不快なのに、なぜか惹かれてしまう。恐怖さえ感じる不条理な世界だ。「遮光」というタイトルが、この作品の全てを表してて素晴らしいタイトルだと思う。この不快感を忘れられず中村作品を手に取るんだろうな

Posted byブクログ