遮光 の商品レビュー
中村文則、やっぱり好きだ。 『土の中の子供』のときも『最後の命』のときも感じたけれど、この人の小説を読むと自分の中の一部が救われる。 読んでいる最中は非常に苦しくて、常に緊張を強いられるのだけれど、どうしても読み進めずにはいられない。 カミュの『異邦人』と類似する部分が多い気がし...
中村文則、やっぱり好きだ。 『土の中の子供』のときも『最後の命』のときも感じたけれど、この人の小説を読むと自分の中の一部が救われる。 読んでいる最中は非常に苦しくて、常に緊張を強いられるのだけれど、どうしても読み進めずにはいられない。 カミュの『異邦人』と類似する部分が多い気がしたんだけど、どうなんだろうか。でもまあ多少の影響は受けてる気がする。 蛇足だけれど、あとがきも素晴らしかった。
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新幹線の中で読んだ一冊。虚言癖の主人公が瓶に愛を注ぐ、狂ったともいえる行動がどこか愛おしくて苦しい。さくさくと読める文体であったが、全体を覆うおどろおどろしい空気は入りにくいのかもしれない。結構好きだったけど。
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以前ほどこの人の文章に惹かれなくなってきた。 読書を楽しむことと自分の精神衛生状態をはかりにかけて、それが喜ぶべき事か悲しむべき事かは不明です。
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恋人の美紀の事故死を周囲に隠しながら、彼女は今でも生きていると、その幸福を語り続ける男。彼の手元には、黒いビニールに包まれた謎の瓶があった―。それは純愛か、狂気か。喪失感と行き場のない怒りに覆われた青春を、悲しみに抵抗する「虚言癖」の青年のうちに描き、圧倒的な衝撃と賞賛を集めた野...
恋人の美紀の事故死を周囲に隠しながら、彼女は今でも生きていると、その幸福を語り続ける男。彼の手元には、黒いビニールに包まれた謎の瓶があった―。それは純愛か、狂気か。喪失感と行き場のない怒りに覆われた青春を、悲しみに抵抗する「虚言癖」の青年のうちに描き、圧倒的な衝撃と賞賛を集めた野間文芸新人賞受賞作。若き芥川賞・大江健三郎賞受賞作家の初期決定的代表作。 『人間失格』の現代版みたいな感じでしょうか…。重いけどすらすら読めて、すごく好きな感じです
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凄く怖いけど、主人公に共感してしまった。 恋人・美紀を事故で亡くし、狂い、精神がおかしくなって嘘を話す。彼は美紀の死を受け入れることが出来なかった。又、幼い頃に両親を亡くし、深い悲しみを背負って生きていた。 人生には乗り越えなければいけない苦悩や悲しみが沢山ある。
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