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ゴールデンスランバー の商品レビュー

4.2

1595件のお客様レビュー

  1. 5つ

    608

  2. 4つ

    585

  3. 3つ

    229

  4. 2つ

    53

  5. 1つ

    11

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2024/05/13

森田森吾が良い人。主人公を逃したくらいでは危険な目に遭わされないと言って、似げるように促すが、本当は自分がどうなるか分かっていたんじゃないだろうか。 元カノの娘は子供ながらに驚くほど事態をよく見て、切なくなるシーンもあり。 後輩の「青柳先輩」と葛藤がリアル。 森田森吾の言葉...

森田森吾が良い人。主人公を逃したくらいでは危険な目に遭わされないと言って、似げるように促すが、本当は自分がどうなるか分かっていたんじゃないだろうか。 元カノの娘は子供ながらに驚くほど事態をよく見て、切なくなるシーンもあり。 後輩の「青柳先輩」と葛藤がリアル。 森田森吾の言葉が力を与え続け、主人公も意外と根性を見せて諦めずに逃げ続ける。後輩の車やお手紙、ロックな先輩の計らい、色んな人の手助けがあって主人公は逃げ続ける。 「びっくりした?」の通り魔も蛇足にならず面白みを加えてくれた要素。 最後はハッピーエンドではないけれど、エスカレーターのボタン、はなまるスタンプに浮気の暴露と伊坂幸太郎らしい伏線回収。 買うほどではないが、かなり面白かった。

Posted byブクログ

2024/05/17

人間にとって最大の武器は、習慣と信頼、思い切り。 今はもうあの頃には戻れないし。昔は、帰る道があったのに。いつの間にかみんな、年取って」 その通りだなあ、と樋口晴子は思った。学生時代ののんびりとした、無為で無益な生活からあっという間に社会人となり、背広を着たり、制服を着たりし、...

人間にとって最大の武器は、習慣と信頼、思い切り。 今はもうあの頃には戻れないし。昔は、帰る道があったのに。いつの間にかみんな、年取って」 その通りだなあ、と樋口晴子は思った。学生時代ののんびりとした、無為で無益な生活からあっという間に社会人となり、背広を着たり、制服を着たりし、お互いに連絡も取らなくなったが、それでもそれぞれが自分の生活をし、生きている。成長したわけでもないが、少しずつ何かが変化している。 p565 乱暴に裏口から連れ出そうとしたものだから出口の壁に飾ってあった、日本画の額に傷もつけたようなんですね。それなのに、詫びの一つもない」「日本画の恨みは大きいということ?」 「とにかく、腹が立ったその医師は、わたしに情報を流したんです。わたしが、あなたの為者を探していることを知っていたようです。狭い業界です。とにかく、あてつけに情報をくれたんです」 「あてつけで?そんな重要なことを?」 「キューバ危機を起こしたカストロにしても、ソ連と組んだのは、訪米した時の、相手の対応が悪かったからですよ。アメリカに行く前には、カストロもそれほど、アメリカが嫌いじゃなかった、そう言ってるんです。それなのに、帰ってきた時には、ソ連と組んでもいい気持ちになっていた。人の気持ちなんてそういうものです。相手の態度が悪ければ、意地悪したくなるんですよ」 p576

Posted byブクログ

2024/05/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

映画化もされた名作。仙台で行われた首相パレードで首相が暗殺され、主人公青柳雅春は全く身に覚えのないのにもかかわらず犯人とされて警察から追われることになる。その逃走劇が描かれる。途中で学生時代のサークルを中心とした思い出が交差し、その友人との関係で出てくるのがビートルズのゴールデンスランバーという曲で、これが題名になっている。 舞台は日本だが、首相公選制になっているし仙台には「セキュリティポッド」と呼ばれる監視システムが置かれるなど物騒な世界である。 とにかく登場人物が多く、描き方も時系列ではなく行ったり来たりなので読みにくくはあるが、緊迫感のある逃走劇と青春の思い出が交錯して何とも言えない気持ちになる。 ただ、結局犯人が誰だったかということが描かれず解決されないためモヤモヤが残る。

Posted byブクログ

2024/05/07

「おまえ、オズワルドにされるぞ」 首相を爆殺した殺人犯に仕立て上げられた青柳が、 人間にとって最大の武器、「習慣と信頼」をたよりに 600ページ以上に渡ってひたすら逃げまくる。 第5回(2008年)本屋大賞受賞作品。 森の声が聞こえる森田森吾をはじめ、非常に魅力的な登場人物が多...

「おまえ、オズワルドにされるぞ」 首相を爆殺した殺人犯に仕立て上げられた青柳が、 人間にとって最大の武器、「習慣と信頼」をたよりに 600ページ以上に渡ってひたすら逃げまくる。 第5回(2008年)本屋大賞受賞作品。 森の声が聞こえる森田森吾をはじめ、非常に魅力的な登場人物が多く、その言動は今まで読んだ伊坂幸太郎作品と比較しても心に残るものが多い印象。 学生時代の友、ほんと偉大。 首相が殺されるというのがフィクションで無くなってしまった今日だからこそ、心に留めておきたい、そんな作品。 堺雅人主演の映画は、過去に何回も観たぐらい、 お気に入りの作品でしたが、原作未読だったため、 今回、GWの連休に合わせて読めました。 (物語の時期は11月頃と、GWとは全く別ですが)

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2024/05/05

巨大権力が立ちふさがり単独でもがき、幾度と絶望する姿がなんとも応援したくなる 首相殺害と近年日本ではタブーな題材だが、 伝えたいことはそこではない 主人公を陰ながら護る、魅力的な登場人物達 どれも憎めず 作者の凄さかなと ワンフレーズでサブイボが出る感想 ミステリーのどんで...

巨大権力が立ちふさがり単独でもがき、幾度と絶望する姿がなんとも応援したくなる 首相殺害と近年日本ではタブーな題材だが、 伝えたいことはそこではない 主人公を陰ながら護る、魅力的な登場人物達 どれも憎めず 作者の凄さかなと ワンフレーズでサブイボが出る感想 ミステリーのどんでん返しと同じ快感 花丸です

Posted byブクログ

2024/04/30

再読。犯人にされた青柳の逃走劇。久しぶりに読みました。これは、映画を先に見てるのでそっちの印象が強い。結末を知っていてもドキドキ、ハラハラの展開は面白い。最後もとてもいい。

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2024/04/27

初めての伊坂幸太郎!シンプルに面白かったけど最後は少し切なかった。ここまできたんだから救われて欲しかったけど、そうするとご都合展開になっちゃうかな。要所要所に出てくる逃亡中の主人公に手を貸す人たちがみんななんだかキャラが濃くて、このどう考えてもおかしな陰謀めいた世界観に少し笑いを...

初めての伊坂幸太郎!シンプルに面白かったけど最後は少し切なかった。ここまできたんだから救われて欲しかったけど、そうするとご都合展開になっちゃうかな。要所要所に出てくる逃亡中の主人公に手を貸す人たちがみんななんだかキャラが濃くて、このどう考えてもおかしな陰謀めいた世界観に少し笑いを含ませてくれて良かった。先が気になるドキドキ感と、もう戻れないノスタルジーの切なさで途中胸がぎゅっとなってしまった。最後、自分を信じてくれた人たちに会いに行くのは少しじんわりしてしまった。曲とビートルズを知っていたらもっと楽しめたかも。 話の構成も先に結末があって、顛末が書かれる構成で、初心者だから何度か読み返したりした。内容も、絶妙に信じてしまいそなリアルさもあって、日常の中でちょっと過ぎっちゃうかもなあ。

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2024/04/20

20240418 読み始めた。時間が交差する目次を見ただけでも面白そう。 20240420 読了。面白かったー! 結末があれなので星-1で。

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2024/04/20

ちょっと長すぎたし、最後まで読んでも「えーっ・・・」って感じでモヤモヤが残る。スカッとはしないかなー。

Posted byブクログ

2024/04/19

さいっこうに面白かった。 面白すぎる設定に魅力的な人々。引き込まれないわけがない。臨場感あふれていた。 可能であれば、首相の人生も知りたかった。 伊坂幸太郎、最高だ。

Posted byブクログ