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ゴールデンスランバー の商品レビュー

4.2

1597件のお客様レビュー

  1. 5つ

    609

  2. 4つ

    586

  3. 3つ

    229

  4. 2つ

    53

  5. 1つ

    11

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2021/07/09

伊坂さんが書いた過去の本屋大賞受賞作品。とても物語の世界に入り込めてハラハラしながら読んだ。登場人物がとても魅力的で、連続殺人犯までも魅力的で感動させられた。読み終えた後に第三部の事件から三ヶ月後のところを読み直した。再読させるように考えられて作品が作られているのだ。この物語は、...

伊坂さんが書いた過去の本屋大賞受賞作品。とても物語の世界に入り込めてハラハラしながら読んだ。登場人物がとても魅力的で、連続殺人犯までも魅力的で感動させられた。読み終えた後に第三部の事件から三ヶ月後のところを読み直した。再読させるように考えられて作品が作られているのだ。この物語は、首相がラジコンで殺されて、主人公の青柳が犯人にされる。警察は事件を穏便に解決させるために、彼を射殺しようとしてくる、相手は巨大な組織。もし現実世界で首相が爆殺させられて、自分が彼と同じ状態になったらと考えるとぞっとする。 読み始めの時から、いつもよりもページが進むのが早かった気がする。事件について色々な角度から見ていて、現実感があって、ドキドキした。森田は爆発で死んでしまったが、青柳を守った正義感は感動した。「人間の最大の武器は習慣と信頼だ」という考えからも森田の性格が出ていると思う。三浦は「人間の最大の武器は思い切りだ」と考えていて、保土ヶ谷もそう言う。私はどちらとも正しいと思う。というか人間の最大の武器はこれだけでは無いと思う。その中から何を選ぶのかはその人の価値観だ。だが、青柳は人間の最大の武器は何か自分の意思で答えていない。青柳はどれを選ぶのか知りたかった。それを書かないのもこの作品の良い所なのかもしれないが。 偉い方々は利権でしか動かないことや、マスコミが情報を正確に伝える役割を果たさず視聴者が求めてる情報を選んで報道していること、警察は事件を穏便に解決するために発砲することなどは残念だ。ニュースを見ると情報をマスコミが操作してるのではないかとか、本当は自殺ではなく警察や組織による射殺ではないかと考えてしまった。組織は本来の役割を忘れてしまっている。 結局、事件の真犯人は見つからず、死者も出してしまった。それなのに、何故か爽やかな気持ちになり、スッキリした。第五部の事件から三ヶ月後の部分で、それぞれの人物がどうなったかが書かれていることも良かった。最後の「痴漢は死ね」と「たいへんよくできました」は本当に感動した。とても面白く、登場人物も魅力的で、この作品は伊坂さんの作品の中でも傑作だと思う。

Posted byブクログ

2021/07/02

作品紹介・あらすじから想像していたストーリーとはだいぶ印象が違った。もっとハラハラし巨大な力への反発・怒りがあふれてて、みたいなものを想像していた。 そして読み終わって、ふと気が付くと、これって実質2日間の逃亡期間の話なんだよね、と驚く(実際には、20年後や事件後3ヶ月後なども描...

作品紹介・あらすじから想像していたストーリーとはだいぶ印象が違った。もっとハラハラし巨大な力への反発・怒りがあふれてて、みたいなものを想像していた。 そして読み終わって、ふと気が付くと、これって実質2日間の逃亡期間の話なんだよね、と驚く(実際には、20年後や事件後3ヶ月後なども描かれているが)長い長い2日間だった。 個人的に伊坂作品のお気に入りポイントが、本筋とは関係ないところでの描写にクスっとさせられたり、なるほどと感心させられたり、この例え(人物・映画・音楽・絵画など)ってどんなのだったけ?と知的好奇心をくすぐられたりするところ。 この作品においては、正直、展開や結末で大きく読者を驚かせることはできないストーリーだと思うので、その中でどうするのかなあ、なんて偉そうに思いながら読んでいたけれど、 いつも通り、細かなクスっとしてしまうようなエピソードが散りばめられていて、それが伏線となり回収されていく。やっぱり伊坂さんだなあ。 岩崎の妻にキャバクラ嬢と浮気したと『告げ口』しにきたり、 『痴漢は死ね』と筆で書いた便りを送ったり、 うっかり『親指で』エレベーターのボタンを押してしまったり、 「たいへんよくできました」の判子を押されたり。 そんな小さなエピソードの1つ1つこそが、青柳と言う人物を形作っていることが、巨大な力から逃げた小さき者を象徴しているようで、最後にはあ、とため息をついてしまう。ほっとしたため息なのか、巨大な力の前にはこうすることでしか逃げられないことへの諦めなのか、自分でもはっきりとしないため息が。

Posted byブクログ

2021/07/01

会社の同期に勧められて読んでみたら、すごく面白くて、この小説がきっかけで伊坂幸太郎さんが好きになった。 とっても大好きな小説。

Posted byブクログ

2021/06/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

全容が分からなくても、とてもハッピーエンドとは言えない結末でも、伊坂作品ならではの爽快感があった。一つの場面を、複数の人間の視点から見せる工夫は流石!

Posted byブクログ

2021/06/27

んーーーーってかんじ 陽気なギャングが地球を回す、とジャイロスコープが大好きだったので、大丈夫もうすぐ面白くなるはず、と思って読み続けてたけど。最後までワクワクする瞬間がなかった… ユーモアがほぼなかったからかな~

Posted byブクログ

2021/06/27

* もう一度しっかり読みたい * 首相を襲った仙台の事件後 関係する人間達 何が誰とどう繋がっているのか 楽しみながら牛歩

Posted byブクログ

2021/06/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

かっこよかった 一人ひとり、自分の役割を果たしている。言葉は無くても通じ合っている感じ 役目を終えた人の一部が死んでしまうのが悲しい

Posted byブクログ

2021/06/20

* 「『おまえ、小さくまとまるなよ』」 * 伊坂幸太郎さんの長編作品。首相暗殺の濡れ衣をきせられた青年のお話。 . 規模が大きくて、安定の治安の悪さで(笑)伊坂さん作品だなぁ〜と思いながら楽しめた。第三部で先に事件から二十年後のことが書いてあって第四部から振り替えって何度も読んだ...

* 「『おまえ、小さくまとまるなよ』」 * 伊坂幸太郎さんの長編作品。首相暗殺の濡れ衣をきせられた青年のお話。 . 規模が大きくて、安定の治安の悪さで(笑)伊坂さん作品だなぁ〜と思いながら楽しめた。第三部で先に事件から二十年後のことが書いてあって第四部から振り替えって何度も読んだけど拾いきれてない伏線がありそうで凄いなと思った。 . 昔の記憶から上手いこと脱出劇に繋がっていて主人公の幸運さも感じられる。 .

Posted byブクログ

2021/06/20

久しぶりにイッキ読みしてしまいました(^^;あちこちに張り巡らされたプロットが、最後にぐぐっと回収されていく様が素晴らしかったです。

Posted byブクログ

2021/06/06

ケネディ大統領の暗殺計画を元にして書かれた作品とのことで、世の中で起きていることは何が真実か分からないなと感じる。本書は600ページ超えだが、正直長すぎる。

Posted byブクログ