ゴールデンスランバー の商品レビュー
ビートルズのゴールデンスランバー。黄金のまどろみ。 スランバーには ”眠り” や ”活動休止” という意味もあり、活動が終焉に向かっている青柳そのものを表現しているようにも思った。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この作品も楽しめました。 しかし、なんて人生なんだ青柳雅春よ…。 作品を読むたびに、込められたメッセージや、登場人物のセリフに心をぎゅっとつかまれます。 最後の「よくできました」のはんこを押してもらう場面がいいですね。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最後に伏線が全て回収されるのかなと思いながら、読んでいましたが、 全然回収されず、これってシーズン2とかあるの??とか思いながら、読んでいました! そこもある意味裏切られたポイントです。 ただ、伏線を回収せずに終わるのは、なんか納得いかないかなと、最初は思ったのですが、終わって見れば納得感とスッキリ感に包まれました! なんだろうこの感じ笑 普通だともやもやするはずなのですが、、、 これが伊坂マジックですかね!! 逆に変に伏線を全て回収して解決してしまうと、物語が簡素になってしまうと思ったのと、筆者の技術がより出るのかなと思いました 本の分厚さに納得です! 今回もすごく楽しませてもらいました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ロックな作品だった。自分の生活と友人の人生を秤にかけなければいけないときに友人を取ることができる人間が現実にどれほどいるのだろうか。 最後の礼を伝えに行くシーンや判子を手に押してもらうシーンが印象的。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
きっと作者を知らされずに読んでも、伊坂幸太郎作だとわかるだろうなぁ、と思った。 私は頭が良くないから、こういう場面や視点がポンポン変わる話は正直苦手で、これは登場人物も多くて名前もなかなか覚えられないし、中盤までは離脱しないように結構必死で読んだ。 伊坂さんの本は、何日かかけて読んだりするとすぐこれ誰だっけ?前にもこれ出てこなかったっけ?ってハテナだらけになっちゃうから、時間がある時に一気読みが吉。 後半からはめちゃくちゃ面白くて、これがここで出てくるのか!とか、そういうのが楽しくてどんどん読めた。 結局誰が殺したんだとか、主人公可哀想すぎない?とか、なんだよ森田ほんとに死んでたのか〜とか、思うことは色々あるけれど、単純に読んでて面白かったから、娯楽性が高いと思う。 「痴漢は死ね」と「たいへんよくできました」は良かった。こういうところが、伊坂作品の楽しさだなぁ。 登場人物も、割とこの話は良い人が多くて、満足度が高かったです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
伊坂幸太郎さんの本を手に取るのは随分と前に「アヒルと鴨のコインロッカー」を読んで以来2作目。 伏線の張り方、回収の仕方をはじめとして物語の構成が秀逸で600ページ超えにしてはあまり長さを感じさせない一冊であった。 なぜ青柳が犯人にしたてあげられたのか、第一候補がいたとしたら誰だったのか、真犯人は?などすべてが解き明かされていないのだが、こちらについては巻末の解説に触れられている通り筆者が意識的に本作ではそのようにしたとのことだった。 やや煮え切らない感は否定はできないが正直そこのところは本作の肝ではないし、そこから先の真相がわからない部分については(現実世界での出来事の多くがそうであるように)読者が好きなように想像を働かせてそれぞれの物語として飲み込めば良いように思う。 エンタメ性が高く派手な絵になりそうなので映像化にうってつけだなあと思ったらとっくに映画化していて納得。 また他の作品も機会があれば読んでみたい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
犯人がどうとかトリックがどうとかそういう話ではなく、人間模様がメイン。 読み終わった後タイトルを見ると、深みが増す伊坂幸太郎らしい作品。 後半の方一晩で一気に読み進めた。 青柳とその旧友や知人たちがほとんど対面することはないし、協力者が青柳に明言されているわけでもないのにちゃんと理解し合ってる感じが良かった。 事件から3ヶ月後の部が良い。 〇〇暗殺っていうのは現実でも真実は明かになっていないものが多いと思うし、こういうラストに持ってくのが正解なのかな。読み終わった後のモヤっと感は否めない。
Posted by
面白かったけど気になる。面白かったからこそ気になる。復讐なのか口止めなのか。エンタメってなんてほろ苦い。
Posted by
久しぶりに伊坂幸太郎を読んだ。 そうそう、この振り回される感じ。 幾人かの登場人物の視点を行ったり来たり、 首相暗殺という事件の前後、 主人公青柳の大学時代、 友人との他愛のない語り合い、 事件の顛末をTVの前で眺める「裏社会の人間」、 種明かしをしながら、別の種をまいて、 偶然...
久しぶりに伊坂幸太郎を読んだ。 そうそう、この振り回される感じ。 幾人かの登場人物の視点を行ったり来たり、 首相暗殺という事件の前後、 主人公青柳の大学時代、 友人との他愛のない語り合い、 事件の顛末をTVの前で眺める「裏社会の人間」、 種明かしをしながら、別の種をまいて、 偶然出会った人が手を貸してくれて、 最も絆の深い人とは出会わなくて、 国家の暴力装置に1人応戦する姿をずっと読んでいたくなる。 そして、ポッドが目を光らせる監視社会。 非常事態、と一言で人権侵害も暴力も押し通す警察。 大本営発表を鵜呑みにして垂れ流すマスコミ。 現代社会のえげつない部分を映し出している。
Posted by
夢中でよんだ 戻りたくても戻れない学生時代を解雇しつつ、そこに留まってはいけないと前を向かせてくれる文筆に、いつも大人になる勇気をもらう。
Posted by