ゴールデンスランバー の商品レビュー
ケネディ大統領暗殺事件を題材にしている 描写が細かく人物の表情、心理、場面描写が分かりやすかった 敵はおそらく巨大な権力で為す術はないように思われたが人との繋がりによって人生を失わずにすんだ どんなに惨めでも必死に生にしがみつく主人公の姿は素晴らしい 長編で物語は大きく拡がってい...
ケネディ大統領暗殺事件を題材にしている 描写が細かく人物の表情、心理、場面描写が分かりやすかった 敵はおそらく巨大な権力で為す術はないように思われたが人との繋がりによって人生を失わずにすんだ どんなに惨めでも必死に生にしがみつく主人公の姿は素晴らしい 長編で物語は大きく拡がっていくが最終的に黒幕が暴かれたり、大逆転劇がある訳では無いので読み終わったあとのスッキリ感、満足感は薄かった
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ブクログで読んでいる方も多く、評価も高かったので、初めて伊坂幸太郎さんの著書を読んでみました。 P680もあるのーー!?読み切れるかなー。と思っていたのは、初めのうちだけ。第四部に入ってから、とにかくあっという間。ハラハラドキドキでした。 構成も第2、3章に事の顛末を持ってきて...
ブクログで読んでいる方も多く、評価も高かったので、初めて伊坂幸太郎さんの著書を読んでみました。 P680もあるのーー!?読み切れるかなー。と思っていたのは、初めのうちだけ。第四部に入ってから、とにかくあっという間。ハラハラドキドキでした。 構成も第2、3章に事の顛末を持ってきているのにも驚いた。(読み終わったあと、また2、3章が気になり読んだ) 学生時代を一緒に過ごした仲間が、色々な形で主人公と関わる点に、温かなものを感じた。 白黒ハッキリした結末ではないけれど、最後の章の描写はとても良かった。 映画も観てみたいと思った。 これを機に、伊坂幸太郎さんの他の作品も読んでみようと思っています。
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知らないうちに首相を暗殺した犯人に仕立て上げられてしまった主人公の話。逃走劇にハラハラしながら映像作品のように楽しめた。 逃走中に出会う人たちや久しぶりに再会した友人たちが主人公が犯人ではないことを信じて、協力してくれるのが良かった。主人公の人柄だなぁ。「習慣と信頼」が大切。 こ...
知らないうちに首相を暗殺した犯人に仕立て上げられてしまった主人公の話。逃走劇にハラハラしながら映像作品のように楽しめた。 逃走中に出会う人たちや久しぶりに再会した友人たちが主人公が犯人ではないことを信じて、協力してくれるのが良かった。主人公の人柄だなぁ。「習慣と信頼」が大切。 この本を読んでいる期間、何度もビートルズの「ゴールデン・スランバー」を聴いた。読み終わった余韻でまた聴いたら泣きそうになった。
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面白かったー、映画見たような感覚。伊坂作品で色合い違ったと思ったら本人も作風変えたとのことで。緊張感覚でスリリングで最後まで走り抜ける終わりも爽快。樋口を心の中で思い浮かべる。
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最近井坂幸太郎さんの作品を一読しながら、過去唯一読んだ井坂幸太郎さんの小説「ゴールデンスランバー」を再読しました。 結論から言えばまあまあの小説でした。 kenedy暗殺という素材を日本首相暗殺に脚色した部分は興味深かったのですが、それだけでした。 いくら暗殺事件の黒幕という陰謀論から出発した小説だとしても、最小限の蓋然性は成立しなければならないのに、そのような部分があまりにも粗末です。 連続殺人犯のギルオの登場が特にそうです。 一体彼は何だったのでしょうか。 ギルオを突然登場させ、また説明もなく空気化したのは、それなりにミステリーを重ねるつもりだったのかもしれませんが、私には完成度を下げるだけでした。 特にこの本が話そうとしていることが何なのかわかりません。 私も小説で事件の真相と黒幕についてあえていちいち説明する必要はないと思いますが、そうすると代わりに他の方から叙事を補充する必要があります。 本作ではそのような面があまりにも足りません。 巨大な陰謀に巻き込まれた個人が破滅する無力さ? というには主人公は堅実な生活を送っていた一般人とは程遠いものです。 それともミステリアスさそのものに集中したのか? 前述した連続殺人鬼ギルオの登場は確かにミステリアスそのものでしたが、それほど興味深い要素ではありませんでした。 いっそう主人公が2年前に助けてくれたというアイドルとのラブ逃避生活記だったら、ジャンル的な面白さはあったかもしれません。 前に読んだ同作家の砂漠があまりにも期待を高めてくれたせいでしょうか。 物足りなさが大きいゴールデンスランバーでした。
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首相殺しのミステリー。 これはJFケネディの暗殺事件から想起されたものらしいが、日本でも実際に事件が起きた今となってはなんともリアリティある。 初段階の設定と、犯人に仕立て上げられそうになる主人公の周囲の人々のキャラクター作りはなかなか良いが、長編のぐだぐだ感とラストのオチはどう...
首相殺しのミステリー。 これはJFケネディの暗殺事件から想起されたものらしいが、日本でも実際に事件が起きた今となってはなんともリアリティある。 初段階の設定と、犯人に仕立て上げられそうになる主人公の周囲の人々のキャラクター作りはなかなか良いが、長編のぐだぐだ感とラストのオチはどうも腑に落ちなかった。
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物語はテンポよく爽快に進み、約P680と長めながら一気に読み切れた。 誰が何のためにという疑問は消えないけれど、その巨大な組織だか陰謀だかに一矢報いる爽快さにスッキリするはず。
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まだ途中だけど、長い!笑 けどつまらない長さではない。 真相が少しずつわかっていく感じ。 現在と過去の時間軸の話が、数人の目線でいったりきたりして進んでいく。紛らわしくはないが、現在と過去の話が半々くらいの分量がある。 登場人物は多い。 読み終わったが、 率直の感想だと、ぼやっとして終わってしまったな..と。ふわっとハッピーエンド?なのか。登場人物が多い分、どこで絡んでくるのか、最後の50ページくらいで怒涛の伏線回収があるのか、など期待しすぎてしまった。"ミステリーワクワク!伏線回収ワクワク!"で読む本ではない。 解説の方のインタビューで、この本が綺麗に伏線を回収していく従来のシナリオではなく、伊坂幸太郎にとって挑戦的な作品だったのだと知った。暗殺事件を元に作られた権力に立ち向かう構造、逃走劇がメインに描かれている物語。ミステリーだと思って読んじゃったから少し違う感じがしてしまったが、暗殺事件を元にした一つの物語という認識で読んだらほどよい伏線もあって良かったと思う。にしても初っ端から日本で起こった事件についても彷彿とさせる。のちにこちらのフィクションも生み出されるのだろうか。 この物語にでてくる、あの警察組織の異常さや市民がいる中で警察が無闇に発砲するということはあまりにも現実離れしていたから、最後まであれは本当はこうでこうで〜みたいなのがあると思ってたし、意味深な中学生とかもうひとかみしてくると思ったし、もっとミステリーぽくしようと思えばできたのかな、と。ただそうはしないで、あえてこうしたのだという意図は見える。 てか最初の晴子達の会話を読み間違えてて、途中まで、元カレの青柳君≠宅配&殺人犯の青柳君だと思ってた笑 そういう入れ替えトリックミステリーだと勝手にしてた笑 あと遺体ないなら死んでないんじゃ?の線とか笑 黒幕は海老沢なんだろうけど、医師の友人とかも繋がってたんだろうねえ、、。2人の死体ってあの2人やん、、。「消される」って実際にもありそうでこわいねぇ、、。 実際、、脅されたって言い張ったら、隠避罪としては捕まらないの???どうなんだろか。 青柳君がこうなった元凶って、森田君?いや、アイドルを助けてしまって騒がれて顔が良かったが故に目をつけられて、森田君が利用され青柳君がこうなることは決まってた。いやその前からか。しかも第二候補だった?不憫、、だね、、。だって逃げる世界線じゃなかったとしても死んでたものね?車でね。 恋愛事情については、'よくできました'が結局のところ'たいへんよくできました'だったのかもしれない..というオチを期待してしまったが、そっかぁそっちはそっちで幸せなんやなぁと..。あとトランプでいう10は普通に上出来じゃないか?迷うことある?と思った笑 結局いい人だったし! そして、カズがいいやつ!! 本と映画なら、本の方が結局よかったわ〜ってなる派な気がするけど、これは映画向きそうではあるから、映画も見てみたい。 #マスコミ、大きな権力、世間を操作 bookwalker新規登録で70%offだったから。 dポイントも使えて良かった。 紙媒体派だけど、本文中のキーワード検索が便利だと思った。背景色で少し気分も変えられる。
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面白すぎる。長編だけど、中だるみもなくてずっと面白かった。なんでもなさそうな思い出話が繋がっていったり、登場人物が繋がっていくのが気持ちよかった。伏線回収も凄まじく、何より終わり方が私の理想ど真ん中すぎた。政府、国家の闇は明らかになっていないし、解明されていない部分はあるけど、最...
面白すぎる。長編だけど、中だるみもなくてずっと面白かった。なんでもなさそうな思い出話が繋がっていったり、登場人物が繋がっていくのが気持ちよかった。伏線回収も凄まじく、何より終わり方が私の理想ど真ん中すぎた。政府、国家の闇は明らかになっていないし、解明されていない部分はあるけど、最後に青柳が報われて本当に良かった。最後の岩崎さんの奥さんへの告げ口と、両親へ向けた「痴漢は死ね」、親指で押したエレベーターのボタン、胸が熱くなって思わず泣いてしまった。広げた風呂敷を畳みきらないところも全て含めて面白くて引き込まれる作品だった。
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初の伊坂幸太郎作品。 非常に引き込まれる作品だった。最初は主人公と同様、状況を掴めぬまま読み進めていくことになるものの、それがかえって、徐々に明らかになっていくストーリーを主人公視点で楽しむことに繋がったと感じる。 結末は確かにスッキリするものではないが、美しかったとは思う。 学生時代の思い出や、人間関係など、様々な要素が絡み合って1つのミステリーへと収束していく構成が面白かった。
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