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ゴールデンスランバー の商品レビュー

4.2

1595件のお客様レビュー

  1. 5つ

    608

  2. 4つ

    585

  3. 3つ

    229

  4. 2つ

    53

  5. 1つ

    11

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2019/01/16

作者らしい伏線につぐ伏線の数々。 伊坂作品の中でも白眉といえる作品ではないでしょうか。 数々のエピソードがひとつの結末に向かって収斂されていく構成の見事さにやられてしまいました~。

Posted byブクログ

2019/01/16

平平凡々に暮らしていた主人公が仙台で起きた首相暗殺事件の犯人にしたてあげられた。 The Beatlesのgolden slumbersと共に大学時代の思い出が回想されていく。 大学時代の親友も回想する。 そして行動する。主人公の冤罪を信じて。 「人間最大の武器は、習慣と信頼だ」...

平平凡々に暮らしていた主人公が仙台で起きた首相暗殺事件の犯人にしたてあげられた。 The Beatlesのgolden slumbersと共に大学時代の思い出が回想されていく。 大学時代の親友も回想する。 そして行動する。主人公の冤罪を信じて。 「人間最大の武器は、習慣と信頼だ」 山崎豊子さんの沈まぬ太陽を読んで、大きな組織が信じられなくなった所にこの話だったので「エラい人なんてもう信じられない」という心境になっているのに読了後は人を信じたくなった。 リアリズムなのになんだかファンタジーの様、ファンタジーの様なのに現実的。 伊坂さんらしい不思議な感じ。 最初宮部みゆきさんの「理由」みたいな手法の小説なのかな、と思ったら時間と立場が交錯する、さすが「伊坂の集大成」と言われただけある小説だった。 あとがきで「風呂敷を包む作業をしなくてもいいのかな、と思ってこの小説を書いた」と書いてあったけど、十分包まれた感。 すばらしい伏線、読了後のさわやか感。 なぜか残るほんわか感は主人公の人柄のせいか。 とーーーっても面白かったです。 伊坂の話は中毒になっちゃうんだよなあ。

Posted byブクログ

2019/01/16

ある日突然首相暗殺の容疑者となり追われる立場に。 彼を陥れようとしている大きな力とは何なのか、サスペンス要素あり、友情物語ありで、見事な伊坂ワールドでした。

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2019/01/16

衆人環視の中、首相が爆殺された。 そして犯人は俺だと報道されている。 なぜだ?何が起こっているんだ? 俺はやってない―――。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、 巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。 暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。 行く手に見え隠れする謎の人物達。 運命...

衆人環視の中、首相が爆殺された。 そして犯人は俺だと報道されている。 なぜだ?何が起こっているんだ? 俺はやってない―――。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、 巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。 暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。 行く手に見え隠れする謎の人物達。 運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。 スリル炸裂超弩級エンタテイメント巨編。 (背表紙あらすじ引用) 先の展開が読めない物語の展開で、 読む手が止まらなかった! 物語の章の構成も絶妙だったと思われる。 文庫サイズになってお求め安くなったので、 読んだことが無い人は是非読んで欲しいオススメ!

Posted byブクログ

2012/02/25

ひさしぶりに本を読んで泣きました。決してハッピーエンドとは言えないけど、悲しい涙じゃなく、しみじみと「良かった」と思っての涙です。本当に信じられる人たちと過ごす、なにげない時間が、やがてすばらしい財産になるんだなあ、と暖かい気持ちになりました。読み終わってすぐ頭から読み直していま...

ひさしぶりに本を読んで泣きました。決してハッピーエンドとは言えないけど、悲しい涙じゃなく、しみじみと「良かった」と思っての涙です。本当に信じられる人たちと過ごす、なにげない時間が、やがてすばらしい財産になるんだなあ、と暖かい気持ちになりました。読み終わってすぐ頭から読み直しています。映画は観ていませんが色んなところで宣伝を見かけたので、読み始めてしばらくは主演の堺雅人の顔がちらついて困りました。小説を読みながら、もし映画になるならこの人に演じてほしい、なんて考えるのは好きですが、内容もわからないうちから配役の顔がちらつくのはちょっと…ね。 【2012年2月追記】 録画しておいた映画を観てみた。 こまごまとしたたくさんのエピソードが魅力なんだけど、2時間にまとめるためにばっさりはしょられて、原作とは似て非なる作品になってしまうのでは、と思っていたら意外にもうまくまとまっていて、読んで泣いたところとおんなじところで泣いちゃった。 観終わって冷静になれば、大事なエピソードがいくつも省略されていたような気もするけど、まあ、なかなか良い出来ばえでした。

Posted byブクログ

2013/01/14

首相暗殺犯とされた男の逃走劇。逃走場面のスピード感と、主人公やその友人の回想場面の、スローテンポがちょうど良いくらいに絡みあってます。 出てくるキャラが伊坂さんらしく久しぶりに読んだ自分としては「あ〜。こんな感じだったなあ」とニヤつきながら読んでいきました。 巻末の著者へのインタ...

首相暗殺犯とされた男の逃走劇。逃走場面のスピード感と、主人公やその友人の回想場面の、スローテンポがちょうど良いくらいに絡みあってます。 出てくるキャラが伊坂さんらしく久しぶりに読んだ自分としては「あ〜。こんな感じだったなあ」とニヤつきながら読んでいきました。 巻末の著者へのインタビューの中に『物語の風呂敷は広げるけれど、いかに畳まないまま楽しんでもらえるか』とあって、話を畳みきらないながらも、それでも綺麗に話をしめてしまう伊坂さんの巧さを感じました。 第21回山本周五郎賞 2008年本屋大賞1位 2008年版このミステリーがすごい!1位

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2019/01/16

読み始めてすぐに、「これはひょっとして、ものすごく後味の悪いおはなしなのでは?」と不安になったのですが、ぐいぐい引っ張り込まれて一気に読み終えてしまいました。ハッピーエンドではないのでしょうが、ラストシーンの七美ちゃんの「たいへんよくできました」は印象的でした。 初期の、伏線を綺...

読み始めてすぐに、「これはひょっとして、ものすごく後味の悪いおはなしなのでは?」と不安になったのですが、ぐいぐい引っ張り込まれて一気に読み終えてしまいました。ハッピーエンドではないのでしょうが、ラストシーンの七美ちゃんの「たいへんよくできました」は印象的でした。 初期の、伏線を綺麗に回収していくタイプのお話とは違うというインタビュー記事を先に読んでいたので、あちこちに置かれた駒が最後にはドミノ倒しのようにきちんと倒れて終わる感じが好きな私には向かないかもしれないと思っていたのですが、「保土ヶ谷康志の雨水管」も「若者たちのアメリカ」も「岩崎英二郎のバタフライナイフ」もきちんと回収されたし、ケネディ暗殺や、ビートルズのエピソードなども効果的に使われていたし、読み終えてみると今年一番と言っていいくらいの、大好きなお話でした。 映画の予告では堺雅人のビックリ顔しか印象にないのですが、映画版も見てみようかな。(堺雅人は『ラッシュライフ』の黒澤もやってるんですね。びっくりです。)

Posted byブクログ

2010/12/14

様々な視点から物語が進展していく。 切り替えにメリハリがあるため読みやすくなっている。 しかし事件の終わり方に不満を抱く人もいるだろうと思う。 私はどちらかといえばその一人。 最後の部は心温まる感じになっている。

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2012/09/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

素晴らしい。 期待していた、権力をかさに小市民を苦しめる奴らの真の顔を世間に知らしめる大団円とはなりませんでしたが、「痴漢は死ね」の書初めが、浮気をバラす約束が、「たいへんよくできました」の評価が、こんなにも作品をウィットに跳んだ印象にさせるとは。 久し振りに、早くエピローグを読みたいと読み急いでしまった。

Posted byブクログ

2010/12/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ハードカバーも持ってるのに、文庫本も購入(笑) 何度読んでもドキドキするし、お父さんのセリフや晴子の「だと思った」で泣けてくるし、生き延びた青柳君のこれからを考えて切なくなります。 「事件の視聴者」で出てくる中学生の物言いといい、態度がどことなく「マリアビートル」の王子とかぶってしました…。

Posted byブクログ