ゴールデンスランバー の商品レビュー
個性と命の息吹を感じる登場人物。相変わらずさらりとした読み口。爽やかな読了感。それでいて、メッセージもちゃんとある。すばらしい小説。
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読んでるうちに、この話前も読んだなあ・・・と思ったが、結局読み終わるまで結末も思い出せず・・・ ということは、おもしろくなかったんだろうなあ、と思っていたが、これがなかなか先が気になって気になって止まらなかった。 冒頭で首相を殺す犯人を、なんてヤツだと思っていたら、その容疑者側か...
読んでるうちに、この話前も読んだなあ・・・と思ったが、結局読み終わるまで結末も思い出せず・・・ ということは、おもしろくなかったんだろうなあ、と思っていたが、これがなかなか先が気になって気になって止まらなかった。 冒頭で首相を殺す犯人を、なんてヤツだと思っていたら、その容疑者側からの視点でどんどん話が進んでいく。彼自身の過去と人間関係をうまく絡ませながら。思わず冒頭のページに立ち返ってインタビューに答えていた人たちを確認してしまうといった感じでおもしろい。 最後は理不尽な感じがするが、それもこの物語の味な感じがして良かったなあ。
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濡れ衣を着せられ、あまりにも壮大すぎる敵から手探りで逃げ続ける。たくさんの友情と愛情と善意と、逃れられない現実と裏切りが行き来して、親父さんの受け答えシーンは泣けた。伏線&回収がきっちりで最後の一字までピタリ。人間の最大の武器は信頼なのだ!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」を読み終わった。登場人物たちが皆個性豊かで、ハラハラドキドキまるで映画を見ているような面白さ!悲劇なのに読後感はとても良かった。「笑えば何かが充電できる」この言葉が印象に残った。検索したらやはり映画化されているようだ。映画もぜひ見てみたい。 「ゴールデンスランバー」という題名はビートルズの曲から付けられたようだ。やはり聞いてみたくなってYouTubeで検索したらあった!→http://bit.ly/hVfUru いつも伊坂さんの本を読むと音楽の影響を受けてしまうな(*^m^*) 「ゴールデンスランバー」でちょっと気になったのは何年も放置してあった車が動いたこと。バッテリーを替えただけで動いたのは奇跡だと思った。エンジンは?タイヤは?ガソリンは?と、車に関してはド素人の私でさえも突っ込みたくなったほど。いや、面白かったからいいんだけどね!(゚m゚*)プッ
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一度本を閉じてしまうと次回なかなか手に取れなくて、随分時間がかかってしまった。 後半は一気に読めたかな。
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じゃあ、お前にもっと上手く書けるのかと言われれば返す言葉は無いが、感想としては「惜しい。」そこまで気を使って拾って説明しなこてもいいのに、とところどころで思う。でも楽しませてもらいました。
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途中まで、冒頭のあたりまで読んだがやめた また機会があれば読むつもりだけど今のところそこまで魅力を感じない
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スリリングな展開に目が離せなかった。 犯人に仕立て上げられた主人公の逃走劇はなんだかすごいことになっている。 知恵と体力で逃げ切る場面もあれは偶然と人の気まぐれから助けられる場面もある。 でも全てが主人公の人柄があってのものであると思う。 途中諦めそうになりながらも逃げ続けられ...
スリリングな展開に目が離せなかった。 犯人に仕立て上げられた主人公の逃走劇はなんだかすごいことになっている。 知恵と体力で逃げ切る場面もあれは偶然と人の気まぐれから助けられる場面もある。 でも全てが主人公の人柄があってのものであると思う。 途中諦めそうになりながらも逃げ続けられるのは、自分を無罪だと信じてくれる人がいるからじゃないか。 主人公が泣きそうな場面では、一緒に泣いてしまった。
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事件の重大さ(仮にも首相殺害)と、それに巻き込まれて数奇な(というほど意外性もないが)運命を辿る登場人物たちが交わす軽妙(風)な言動のギャップが埋められないまま読了。タイトルのビートルズ曲は作中で「ただ流れただけ」といってもよい。バラバラになったメンバーの演奏を一人でつなぎ合わせ...
事件の重大さ(仮にも首相殺害)と、それに巻き込まれて数奇な(というほど意外性もないが)運命を辿る登場人物たちが交わす軽妙(風)な言動のギャップが埋められないまま読了。タイトルのビートルズ曲は作中で「ただ流れただけ」といってもよい。バラバラになったメンバーの演奏を一人でつなぎ合わせるマッカートニー、というイメージが、大事件を通じてどこかでつながっているかも、といった事件とはあまりにかけ離れた感情に重なるつくりは、テーマの「本質感」に欠ける。物語としては悲劇でも絶望を描くものでもないのに、主人公たちの失ったものと物語のまとめ方のバランスがとれていないように感じる。その根源を「巨大な陰謀」というからには、どんなに挑戦的な構成を取るとしてもやはり鮮やかな解決(カタルシス)が欲しい。主に事件に巻き込まれるサークルのメンバーよりも、ヒロインの友人の彼氏とか、事件の視聴者にすぎなかった入院中の男とか、昔のバイト先の社長の息子とか、以前助けたアイドルとか、あんまり物語の中核とは関係のない人々の活躍の方が目立つし物語としても重要という点で、この物語にはあまり練り込まれた人物像というものが感じられない。
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文庫化したので再読。伏線の嵐、というかむしろ伏線を書くことを作者が楽しみまくった小説といった感じです。言葉遊びも交えた軽快な会話に、陰謀が渦巻き切羽詰っているのに滑稽さと真剣さが入り交じる逃走劇。視点と時間が交互に変わる物語を読んでいるうちに、リズムが乗ってきて読む手が止まらなく...
文庫化したので再読。伏線の嵐、というかむしろ伏線を書くことを作者が楽しみまくった小説といった感じです。言葉遊びも交えた軽快な会話に、陰謀が渦巻き切羽詰っているのに滑稽さと真剣さが入り交じる逃走劇。視点と時間が交互に変わる物語を読んでいるうちに、リズムが乗ってきて読む手が止まらなくなりました。そしてエピローグの素晴らしさもピカイチ。逃げることで戦った男を描いたエンタメ小説の傑作です。
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