ゴールデンスランバー の商品レビュー
話の流れや、伏せんの回収はさすが伊坂幸太郎!読み出したら止まらなく一気に読みました。 ただ、悲しすぎて結末も切ないしハッピーエンドなのかな???と。 ほっこりしたシーンは沢山あったけど、事件から3ヶ月後のエピソードがじーんときたな。青柳くん、花丸もらえてよかったね! 信頼する...
話の流れや、伏せんの回収はさすが伊坂幸太郎!読み出したら止まらなく一気に読みました。 ただ、悲しすぎて結末も切ないしハッピーエンドなのかな???と。 ほっこりしたシーンは沢山あったけど、事件から3ヶ月後のエピソードがじーんときたな。青柳くん、花丸もらえてよかったね! 信頼することを武器にしている青柳くん周りの人々もそんな青柳くんのことを信頼し、助けてくれる。昔からの仲間も、出会ったばかりの人もみんなが助けてくれる。それは青柳くんの素直さとか、笑顔とか、人柄のお陰。あたしも、そんな人柄を持った人間になりたいなー。 人生最大の武器は習慣と信頼と笑顔だ!!!
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伊坂幸太郎の本は、家族の関係が暖かい。回想シーンのエピソードが微笑ましくて素敵。重力ピエロも。特にお父さんの存在が確固としてて、やさしくて、いい。
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ソフトな伊坂作品にして、立派な脚本といったところか 独自の世界観を展開し、読者へのドヤ節が鼻に付いたこれまでの伊坂作品に比べると、至ってフツーな小説。構成に関しては相も変わらずの力の入れ様で、時間軸、空間軸、そして人物軸に散りばめた伏線を上手に拾い集めてくれている。しかし、「映画...
ソフトな伊坂作品にして、立派な脚本といったところか 独自の世界観を展開し、読者へのドヤ節が鼻に付いたこれまでの伊坂作品に比べると、至ってフツーな小説。構成に関しては相も変わらずの力の入れ様で、時間軸、空間軸、そして人物軸に散りばめた伏線を上手に拾い集めてくれている。しかし、「映画(ドラマ)がヒットしたので小説版を出しました」的な感覚で常に本を読み進めてしまう…、実際は逆なのだが。構成がしっかりしていて上手に纏めているし、読みやすく、飽きさせない展開。確かにそうなのだが、それ以上でもそれ以下でもない。本屋大賞に選ばれても別に異論は無いが、それ以上のものではないだろう。 この作品は、本は厚いが内容に厚みは無い。逃走シーンに終始しているのにもかかわらず、手に汗握るような興奮は全く味わえないうえ、主人公と並走しているような気分にもなれない。首相暗殺の真相を追うとまでは言わないまでも、背後にあるであろう巨大組織の陰謀を解き明かすくらいの展開を超大作(文庫で700頁弱)であれば期待したいところだが、これも肩透かし。複数人登場する援助者については、キャラクターの描き分けが十分でないことから、親近感が全く生まれてこない。これは主人公にも言えることで、内面の描き方が弱すぎて、共感できるような人間臭さが垣間見られない。さらに、伊坂さんが拘っているという描写面だが、比喩表現に全く深みが無く、中途半端な言葉の羅列では何も伝わってこない。つまりこの作品には、心が揺さぶられるようなものが全く無いということだ。 しかし私は、この作品をそこまで低くは評価していない。何故なら、これが映画のための脚本だと思っているからだ。脚本から伝わってこない感情や場面色彩は、俳優や演出家が加味させればいい。放映回数の都合から上映時間が制限される邦画の脚本だとすれば、この作品は十分評価に値する。しかしだとすれば、余計に700頁は要らないだろう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
首相を暗殺した容疑をかけられ、仙台市内を逃げる話。 時間軸が何度も前後するものの、さすが伊坂幸太郎というべきかわかりにくくなるということはない。 様々な人々が主人公青柳の逃走を助ける。最後までみんなを「信頼」し、完全にハッピーエンドとは言えないが納得いくラストだった。 容疑を晴らすことはできなかったが、信頼した相手には伝わっていて助けられた。 森田には生きててほしかった。
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総理大臣殺害の場所が教科書倉庫なのはただのオマージュなのか、今後何らかストーリーに関係してくるのか。 2011年8月28日記入 過去と現在が錯綜した複雑な話なのにどうしてこの人の文章はすんなり頭にはいるんだろう?凄まじいスピード感があってとても面白い。 2011年8月30日...
総理大臣殺害の場所が教科書倉庫なのはただのオマージュなのか、今後何らかストーリーに関係してくるのか。 2011年8月28日記入 過去と現在が錯綜した複雑な話なのにどうしてこの人の文章はすんなり頭にはいるんだろう?凄まじいスピード感があってとても面白い。 2011年8月30日記入 最後の盛り上がりにかける。意外性がなかった。エンターテイメントとしては面白かったな。
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伊坂作品2冊目。 大学当時の仲間と、未来が重ならなかったんだなぁと少し切なくなった。登場人物もそれぞれ魅力的で、拾わない伏線が余韻を残しててよかった。
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いわゆる逃亡劇。 文庫で600ページ超だけど面白いので一気に読めます。 ラストがちょっと好みではなかったので、▲★1つ。
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映画になったので当たり前かもしれませんが、一本の映画を見ているかのような作品でした。 伊坂さんの作品では「理不尽な大きな力」が出てきますが、この作品では主人公は首相殺しという濡れ衣を着せられてしまいます。 また出て来る人物一人ひとりがいい味出してます。 語弊があるかもしれませんが...
映画になったので当たり前かもしれませんが、一本の映画を見ているかのような作品でした。 伊坂さんの作品では「理不尽な大きな力」が出てきますが、この作品では主人公は首相殺しという濡れ衣を着せられてしまいます。 また出て来る人物一人ひとりがいい味出してます。 語弊があるかもしれませんが、人は一人で生きているんじゃないんだなあ、としみじみ感じました。
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原作を読む前に映画を見た数少ない作品のひとつですが、映画のできが決して原作の雰囲気を損なっていないなあと今回遅まきながら読んで分かりました。伊坂作品は地元仙台がロケ地になるので映画と両方楽しむことができますが、映画を見たのは封切されると同時だったのですから、1年以上前になるのにこ...
原作を読む前に映画を見た数少ない作品のひとつですが、映画のできが決して原作の雰囲気を損なっていないなあと今回遅まきながら読んで分かりました。伊坂作品は地元仙台がロケ地になるので映画と両方楽しむことができますが、映画を見たのは封切されると同時だったのですから、1年以上前になるのにこの本を読んだら映像が忽ち蘇りました。 人は誰でも過去の記憶の断片にすがったり惑わされるものですが、逃亡する主人公の時間軸が現在と過去を行ったり来たりしながら未来につながるさまはひとすじの光に見えました。読み終わるとやはりビートルズのアビイ・ロードを聞きたくなりましたが、それにしても伊坂さんの年代でケネデイ大統領の暗殺事件や、ビートルズの楽曲を物語の骨子にできるのだからさすがだなあと思いました。
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どれだけ苦しい状況でも何処かにいる味方がとても心強くて安心できる。 キルオのイケメンっぷりはよかった。 ご飯の粒や、親指など数々の伏線回収が読んでいて楽しかった。 最後の痴漢は死ね、というのも涙腺崩壊ものだった。
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