ゴールデンスランバー の商品レビュー
映画を見る前に読んでおこうと思って手に取りました。物語に引き込まれて、もっともっと長くてもよかったのにと思いました。 青柳の画策した通りにエンドを迎えるのかと思いきや、あの終わり方には少し驚き。中盤からのキルオの存在が、話をより面白くしていきます。 でも、青柳を犯人に仕立てた存...
映画を見る前に読んでおこうと思って手に取りました。物語に引き込まれて、もっともっと長くてもよかったのにと思いました。 青柳の画策した通りにエンドを迎えるのかと思いきや、あの終わり方には少し驚き。中盤からのキルオの存在が、話をより面白くしていきます。 でも、青柳を犯人に仕立てた存在が何だったのか少しでいいから明かして終わってほしかったなぁ。。。というのが正直な感想。 あと、小説だし仕方ないけど、あんなに偶然が重なるのはどうも好みではなかったです。 全体としては、読んで良かったと思いました。
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伊坂幸太郎は仙台在住の作家であるが、今回の震災に関しては特別なアクションはおこしていないようだ。 伊坂幸太郎は直木賞に嫌われている。これほどまでに人気作家で、かつ新しい世界を作っているのにも拘らず、直木賞を受賞する気配がない。 この作品に関しては、特にわざと避けられたので...
伊坂幸太郎は仙台在住の作家であるが、今回の震災に関しては特別なアクションはおこしていないようだ。 伊坂幸太郎は直木賞に嫌われている。これほどまでに人気作家で、かつ新しい世界を作っているのにも拘らず、直木賞を受賞する気配がない。 この作品に関しては、特にわざと避けられたのではないか、と勘繰りさえする。なぜならば、とても危険な小説だからである。 監視社会、マスコミ操作、アメリカの影という一種巨大な組織の力が背景に描かれる。普通の小説と違うのは、全く普通の人間がその生贄として選ばれ、彼にはその巨大な「力」と闘う方法も、度胸も、その気さえないということだ。普通の小説ならば、その他大勢として小説の前段階で消されるべき人物である。 ところが彼は逃げおおせる。これは今現在「巨大な力」がもしあれとすれば、最も危険な筋書きのはずだ。どうも陰の力が働いて、特にこの作品に限ってでも、伊坂にまともな賞を取らせるな、という陰謀が企てられても可笑しくはない。ところが、世の中は上手く行かないもので、本当に面白い作品には、辺境から評価されるものである。山本周五郎賞と本屋大賞のダブル受賞はそのようにして起こり、出版から二年と少しで映画化されてヒットするということも、「巨大な力」の想定外のことであったに違いない。 ……というような妄想は置いといて、映画を見て十分に筋立ては知っているのにも拘らず、大変楽しむことができた。 「人間の最大の武器は、習慣と信頼だ」 「オズワルドにされるぞ」 「いいか、青柳、逃げろよ。無様な姿を晒してもいいから、とにかく逃げて、生きろ。人間、生きててなんぼだ」 「ロックだねえ」 「俺は犯人じゃない。青柳雅春」だと思った。 「いいか、俺は信じたいんじゃない。知ってんだよ」 「まあ、雅春、ちゃっちゃと逃げろ」 「なかなか洒落が利いてるお便りが」 「たいへんよくできました」 映画でとても印象的だった台詞が原作の中でそのまま使われている(じゃなくて映画でそのまま使われている)のは、大変嬉しかった。
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先が気になってすごい勢いで読んだ一冊。伊坂先生独特の非現実な世界観がたまらない!! 理不尽すぎる世界の中で、冷静に行動できる青柳はさすが、伊坂作品の主人公だと言える。友人やら恋人やらと接点がまったくないんだけど、みんなそれぞれものすごいチームワークで青柳を助けてくれて読んでてとても爽快でした。また、この作品は「正義」であるはずの警察が「敵」であり、社会的に虐げられている「チンピラやチャラチャラした若者」が「味方」になってくれる所がとても面白かった。 とりあえず、これ読んで思ったことは「マスメディアを信じるべからず!!」 堺雅人主演の映画も原作に忠実で見応えあり!!
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三回目、読み終わりました。 何度読んでもハラハラするし、じんわりするところはじんわりします。 作品の素晴らしさは言わずもがな、解説も面白いです。 伊坂さんのインタビューを元に書かれたものですが、非常に興味深い内容でした。
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逃亡劇なのでスピード感がすごくある。どうなるのかハラハラしながら、読んでいて臨場感がハンパなかったです◎個人的には「人間の最大の武器は習慣と信頼」の言葉が強く印象に残ってます。最終的にもスッキリする展開で、読み終わってホッとしました(笑)やはり伊坂先生の作品はラストまでどうなるか...
逃亡劇なのでスピード感がすごくある。どうなるのかハラハラしながら、読んでいて臨場感がハンパなかったです◎個人的には「人間の最大の武器は習慣と信頼」の言葉が強く印象に残ってます。最終的にもスッキリする展開で、読み終わってホッとしました(笑)やはり伊坂先生の作品はラストまでどうなるかまったく予想できません!
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本職ではない手探り感がすごく新鮮でした。小説ではおくびにもださないので(笑)伊坂氏の人間性というより音楽の趣味がよくわかる本。
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面白かった。大きな陰謀に学生時代の仲間や周りの友が巻き込まれながらも協力していき逃げ切ってしまう。青春もあり、現代社会の恐ろしい感じもあり、お父さんを中心にした家族愛もありです。スリリングな展開で一気に読み干してしまった。
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今までに読んだ伊坂幸太郎さんの作品で1番おもしろいと感じました。現実にはありえないような事態なのに、実際にこんなことがあったのではないかと思わせるリアリティ。伏線の数々。ドキドキの逃走シーン。そしてなんと期待を裏切ってというか、映画の方も同じくらいおもしろいのです!すばらしい。
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伊坂作品はこれが初ですが 多くの伏線は小説として面白かったが イマイチラストでもりさがりなんか残念 映画化されたので観ましたが こちらの方ができが良かったなあ!!
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地元仙台でのパレードの最中、たくさんの観衆の前で、総理大臣が暗殺される。 その犯人として、事件直後から捜査当局に追われる青柳。 しかし、彼には全く身に覚えのないことで、完全な濡れ衣なのだが、それは偶然ではなく、綿密な計画のもと、何らかの陰謀で暗殺者に仕立てられていたのだ。 青柳は、生き残りを賭けて見えない敵からの逃亡を図る。 昨年映画にもなっている作品なので、今さらな感じですが、スリリングな場面展開の連続で、なかなか面白かったです。 伊坂さんの作品は、重力ピエロ以来2冊目。 全体には緊迫感のある逃走劇ですが、随所に笑いを誘う場面が散りばめられていて、その緩急のリズム感が伊坂さんの作風なんでしょうね。 ちょっとほんわかしている青柳の性格や、かつての恋人や花火職人のおじさん、連続殺人の犯人キルオなど、青柳の逃亡に手を貸す脇役たちも、丁寧に魅力的に描かれていて、好印象でした。 伊坂作品、またチャレンジしてみようと思います。
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