ゴールデンスランバー の商品レビュー

伊坂幸太郎【著】

2011/09/04

首相殺しの犯人に仕立てられた青柳君の逃避行。
おもしろい。
張られた伏線がきれいに回収されていてまさに伊坂ワールドって感じ。

2011/09/04

文庫で再読。総理大臣暗殺の犯人に仕立て上げられ、武装した警官に追われるという非現実的かつ理不尽な舞台設定ながら、なんとなく受け入れてしまう不思議な作品です。伊坂作品はいつもそうですが、法的には必ずしも正しくはない脇役たちの素敵な個性が光っています。

2011/09/04

面白かったですね。序盤の伏線とそれらが繋がっていくところがすごく読み応えがありました。いろいろな謎？は残った感はありますが、私的にはそれほど気になりませんでした。事件の緊張感と過去の出来事の安堵感が入り混じってテンポもよく、心地よいというか。最後のシーンが特に良かったです。

2011/09/03

　つい先日クレーンが小学生に突っ込んだ事故。報道を見れば見るほど運転手に対し激しい憤りを覚えてしまう。

　しかし、その報道が作られたものだとしたら…。

　そんなことを考えてしまうような濡れ衣逃避行が筋だ。もちろん、得意の伏線がラストで一気につながる快感は健在だし、そのつながりの暖かさも十分迫ってくる。ラストの「はなまる」がいやに心にしみわたるいい作品だ。設定が非現実的だけに、感動までは覚えないけれど、いい作品だ。

2011/09/02

71点。好きな作家に伊坂幸太郎とサラリと答える人に悪い人はいない。純文学作家では村上春樹、とセットでくれば、とっても素直なナイスガイ。

本作『ゴールデンスランバー』はそれなりの長編でありながら、軽妙なテンポと凝った構成でスピード感そのままに最後まで一気に読ませる。実際1日で読了した。情況の描写があまりに映画的というか、情況を映像に限りなく近く活写してしようとしているからか、まるで一本の映画を観ているかのようだったが、その分小説としての魅力が犠牲になってる感も否めない。実際映画化もされているし、伊坂幸太郎といえば洒脱なユーモアと緻密な構成が評価されているが、むしろこういった視覚的な文章が人気なのかもしれない。でもやっぱ映画のシナリオ読んでるみたいで、映像に近づきすぎるというのも考えもんだねぃ。

2011/09/02

何冊か読んだ伊坂作品の中では 読みやすい一冊。気になってどんどん読み進ませる技量はさすが。現代小説らしい文体で 好みではないけど 面白い内容の本だと思う。

2011/09/01

初めて読んだ伊坂幸太郎の作品。物語の始めのほうで、クライマックスの一歩手前までと、その20年後が書かれており、いったいどうなっているのかサッパリわからないが、読み進めていくうちにパズルのピースがはまっていく。スリル満点で、どんどん物語に引き込まれる。なるほど、これは面白い！と素直に思った。
今まで読んだ本の中でもベスト1の作品。

2011/09/01

著者にとって、集大成と言われる理由を、とても納得しました。

読み始めは、「？」っていう感じだったのが、徐々に「！」になり、最後には「！！！！！」になっていました。

読んで損なし！

2011/09/01

久しぶりに小説を手に取ってみた。

一言で感想を述べよ、といわれたら、小説らしい小説、と答えようか。

濡れ衣を着せられる主人公青柳の逃走劇。

モデルはケネディ大統領暗殺とその犯人とされるオズワルド。

舞台は日本なのだが、設定は現実の日本とは少し違う。（首相の決め方など）

ただ物語の描写や流れは読んでいて、ワクワクさせられる。

小説のおもしろいところの一つに、あれとこれが最終的につながるというやつ。

それがこの小説の中にもたくさんあって、すっきり感が読後に残る。

そんなにうまくいくかな～という思いも湧いてくるが、そこは小説なのでというところと、そういううまくいく世界もあっていいと思わされるほど、主人公青柳のキャラクターがいい。

大変満足できました。

2011/08/30

解説を読めば、作者の意図が、わからないでもないが、一読者としてはいろんな謎が解決されないままで終わることや、全体的にリアリティを感じられず、読後のスッキリ感を得られなかった印象。ただ、父親がマスコミの取材陣に対して言う言葉には心にくるものがあった。伊坂作品を初めて読んだのですが、まだおもしろさがわかりません。読む順番間違えたのでしょうか。