ゴールデンスランバー の商品レビュー
『オズワルドにされるぞ』 の一言が、読めば読む程怖くて重くなっていく。 伊坂幸太郎の目から観る世界は、こうなる可能性を孕んでいるように見えるということだろうか。 主人公の頭の弱さと鈍くささにイラっとさせられつつも、周囲の人々の粋な心意気がじわっとくる。 この物語にこのタイトル...
『オズワルドにされるぞ』 の一言が、読めば読む程怖くて重くなっていく。 伊坂幸太郎の目から観る世界は、こうなる可能性を孕んでいるように見えるということだろうか。 主人公の頭の弱さと鈍くささにイラっとさせられつつも、周囲の人々の粋な心意気がじわっとくる。 この物語にこのタイトルをつけた、そのセンスも相変わらず凄い。
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読んでいる最中も辛かったけど、読み終わってからも辛い。こんな終わりかたで良いんだろうか。救いがないように思えるけど、これが現実ってものかもしれない。ただ、周りの人々の心の温かさと、お父さんのセリフに泣けたのだけが救いだ。
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【自分ことのようにのめり込める】 表現力が圧倒的ですね、自分が追われているみたいにドキドキしました。たまに身の安全を確認しながら、読み進めました^^; 理不尽で切迫した状況があまりにリアルなので、途中で本を閉じるのがなんだか怖いような気がしました。ここまでドキドキしながら本を読ん...
【自分ことのようにのめり込める】 表現力が圧倒的ですね、自分が追われているみたいにドキドキしました。たまに身の安全を確認しながら、読み進めました^^; 理不尽で切迫した状況があまりにリアルなので、途中で本を閉じるのがなんだか怖いような気がしました。ここまでドキドキしながら本を読んだのは久しぶりです。 「あひると鴨のコインロッカー」を読んだ時もドキドキしましたが、あちらとはまた種類が違うドキドキですね。 追いかけられる緊迫感は正直苦手な部類なのですが、この作品は本当に引き込まれました。 最近知人に本を貸しているのですが、近々この本をお勧めしようと思います!
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総理大臣暗殺の犯人にされて、逃げて逃げて逃げる話。 いろんな人との関わりを持ちながら逃亡する。 最後の伏線活用がすごいっ。 でも、真実はいまいちわからないまま。
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ケネディー暗殺をモチーフにした作品だした。 ストーリーというよりも、登場する人間像を読ませる作品のように感じました。 現代の監視社会も取り上げています。 必要性も感じますが、怖い一面も取り上げられています。 最後は感動的な場面で終わっていましたが、そのあとどうなったか、本当の黒幕は何なのか、とても気になりました。 伊坂氏の作品はこれからも読んでいきたいと思いました。
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いつもよりごちゃごちゃしてた。 初めの方忘れてたけど、全部読んでから、最初に戻って二十年後まで読んだらなるほどって思えた。 伊坂幸太郎では、タイプじゃない方かな。
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そうか、そういう方向ね。 結局のところ、青柳くんが、具体的に何と戦って、誰が黒幕で等、明確にされてなかったし、そもそも何で逃亡しなければならなかったのかなんて説明もない。(ま、追われるからなんだけど) 何の話だったのか、と言えばそれまで。 けど、しかし、だ。 伊坂幸太郎の作品...
そうか、そういう方向ね。 結局のところ、青柳くんが、具体的に何と戦って、誰が黒幕で等、明確にされてなかったし、そもそも何で逃亡しなければならなかったのかなんて説明もない。(ま、追われるからなんだけど) 何の話だったのか、と言えばそれまで。 けど、しかし、だ。 伊坂幸太郎の作品の魅力を考えたら、そんなことは少しも問題ではなくて、これまでと特に何かが変わったとも思わない、伊坂ワールド満載だったと思う。 そういう意味では、☆の数は4つでも5つでもいいんじゃないかと思うけど、3つだった理由は、単に、主人公が不当に追われてピンチに陥るという話が好きではないから。むしろ嫌い。逆に、嫌いな展開でも☆が3つついた理由は、伊坂節が炸裂してたから。
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「無様な姿を晒してもいいから、とにかく逃げて、生きろ。」という森の声(?)通りのストーリー。 でもそこはさすがの伊坂作品。 そのシンプルな軸通りに、だけどグイグイお話し引っ張ってくれちゃいます。 ほとんどの伊坂作品同様に今作もまた映像先に観ちゃって、後追いで小説読みました。 オチ...
「無様な姿を晒してもいいから、とにかく逃げて、生きろ。」という森の声(?)通りのストーリー。 でもそこはさすがの伊坂作品。 そのシンプルな軸通りに、だけどグイグイお話し引っ張ってくれちゃいます。 ほとんどの伊坂作品同様に今作もまた映像先に観ちゃって、後追いで小説読みました。 オチを知ってて尚、楽しんで読める、そんな作品でした。
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2011年1月5日に購入したにも拘らずやっと読み終わりました。こんなに遅くなった理由は3.11の震災。震災後、地震酔いがひどく全く文字が読めない期間が約1ヶ月続き、その後は目まぐるしい日々の展開に翻弄されやっと先週から読み始めました。 656頁からは泪が止まりませんでした。 震災...
2011年1月5日に購入したにも拘らずやっと読み終わりました。こんなに遅くなった理由は3.11の震災。震災後、地震酔いがひどく全く文字が読めない期間が約1ヶ月続き、その後は目まぐるしい日々の展開に翻弄されやっと先週から読み始めました。 656頁からは泪が止まりませんでした。 震災後やっと泣けました。
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THE・伊坂幸太郎! っていう印象。 スピード感と、見落としてしまいそうな伏線たち。ちりばめられた欠片みたいなものが、最後に集まってく感じが毎回心地いい。 読み終わる時になんとなく、”オーデュボンの祈り”の読了後みたいな感覚を覚えたような。 ”事件から20年後” の章がなんだかわ...
THE・伊坂幸太郎! っていう印象。 スピード感と、見落としてしまいそうな伏線たち。ちりばめられた欠片みたいなものが、最後に集まってく感じが毎回心地いい。 読み終わる時になんとなく、”オーデュボンの祈り”の読了後みたいな感覚を覚えたような。 ”事件から20年後” の章がなんだかわからないけど怖くってぞくっとして、何かに急かされるようにページをめくった。全部読み終わってから読むとはっとする。 おもしろかったです。
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