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ねむり の商品レビュー

3.6

139件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    51

  3. 3つ

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2021/12/11

ねむり ハードカバー – 2010/11/30 挿絵が作品とマッチしている 2012年8月31日記述 村上春樹さんが1989年に出した短編小説。 当時ローマに住んでいて新作を書く気分になれなかった時期があったそうです。 その殻を打ち破って書き上げたのが本作です。 17日連続...

ねむり ハードカバー – 2010/11/30 挿絵が作品とマッチしている 2012年8月31日記述 村上春樹さんが1989年に出した短編小説。 当時ローマに住んでいて新作を書く気分になれなかった時期があったそうです。 その殻を打ち破って書き上げたのが本作です。 17日連続で眠れない女性が登場し自身が今まで感じていたのとは違う発見や感じ方をするようになる。 ・・・結局それだけ?? ラストは現実に急に引き戻される様を描いたのでしょうか。 アフターダークという小説をかつて読んでいたので村上春樹の小説ってこんな感じなのだろうかと 改めて思った。 面白さというか良さがまだ見えてこない感じ。 他の村上春樹作品も読んでみる必要があるのだろうか。 宮部みゆき、東野圭吾などある意味わかりやすい小説を中心に読んでいたため余計にそういう感想であるのかもしれない。 本書にはドイツ生まれのカット・メンシックさんによる絵が挿入されていて作品の雰囲気と あっていると思います。あと村上春樹ファンには良いだろうけど、一般の方には少々高い値段設定のように思いました。

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2021/04/12

1980年代に書いた本を、イラストを入れて書き直したという本だというが、私は初めて読んだ。 就寝前に読み始めたが、先が気になり、一気に読んでしまい、その後眠れなくなった。

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2021/03/19

村上春樹の小説では、登場人物たちの会話が好きなのだけれど、この短編にはあまり会話がなかった。あとがきで、この作品はノルウェイの森やダンス・ダンス・ダンスで成功を収めたあとに、精神的にきついことが立て続けに起こり厳しい状況にいて、そこから抜け出しそうな気配の頃に一気に書き上げたもの...

村上春樹の小説では、登場人物たちの会話が好きなのだけれど、この短編にはあまり会話がなかった。あとがきで、この作品はノルウェイの森やダンス・ダンス・ダンスで成功を収めたあとに、精神的にきついことが立て続けに起こり厳しい状況にいて、そこから抜け出しそうな気配の頃に一気に書き上げたものだと書かれていた。それを知って物語を振り返ると、まるで彼が誰にも吐き出せず抱えていたものをここに書いて、その日々のことを作品として結晶化させたようだと思った。

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2020/12/16

ドイツで出版された挿絵装丁による短編の単行本化。知らない本がいつの間にか出てたのかと思ってしまったがな。

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2020/11/24

最後のシーンは頭がおかしくなってしまうような、一種の洗脳染みた作品だったと考える。 この「ねむり」とは何なのか、それが分かった時奥深いものが見えてくるだろう。

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2020/11/07

ドイツで出版された単行本のイラストを使っての単行本化。 ストーリーは、眠れなくなった女の深夜の行動。大きな事件が起こるわけではないが、とてもミステリアスだった。

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2020/11/04

イラスト付きの短編。 日常のようで、非日常。 結末もモヤモヤした感じ。 イラストの雰囲気も合わさって、なんとも不思議な印象。

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2020/09/30

昔『TVピープル』に収録されていた「眠り」は読んでいた。本書は、あとがきによると文章的に手を入れヴァージョンアップしているとのこと。どこがどう違うかは読み比べていないからわからないけれど。 春樹さんは40歳を迎えたころ、小説が書けなくなっていた時期があり、この「眠り」と「TVピー...

昔『TVピープル』に収録されていた「眠り」は読んでいた。本書は、あとがきによると文章的に手を入れヴァージョンアップしているとのこと。どこがどう違うかは読み比べていないからわからないけれど。 春樹さんは40歳を迎えたころ、小説が書けなくなっていた時期があり、この「眠り」と「TVピープル」で再出発したそうだ。その意味で「深く心に残っている作品でもあり、僕にとってのいわば記念すべき作品となっている」とのこと。 このイラストレーション付き単行本はドイツのデュモン社によるもので、日本の版元は新潮社だけど、区切りの良いところで次のページに文章を送ったり、イラストの位置が的確だったり、組み方や見せ方がうまい。オリジナルの短編小説とは当然味わいが異なり、それぞれ楽しめる。 『アンナ・カレーニナ』は未読だけど、気になるな。いつか読む日が来るのかなぁ。 眠れなくなり、普段ならば眠っているはずの時間に起きて本を読んだり車で出かけたりして、日常というものを客観的に見る視点を得るというのが面白くて、当時から好きな作品。 ラストはこんなだったか。 2人の男に車がゆすぶられて、そして、どうなるのだろう。何かが変化して、再び眠れるようになり、日常に戻るのだろうか。それとも、本当の死を迎えるのだろうか。ここはわからない箇所だけれど、眠れない時間に主人公の女性がさまざまな新しいことに気づいたり、昔好きだったことを思い出したり、そんなあれこれがとても魅力的。 【気になった箇所の引用】 P44 わたしは「アンナ・カレーニナ」の内容をろくすっぽ記憶していなかった。登場人物も場面もあらかた忘れていた。全然別の本を読んでいるような気さえした。不思議なものだ、と私は思う。読んだ時はそれなりに感動したはずなのに、結局のところ何も頭に残っていない。(略) それではあの時代に、私が本を読むことで消費した膨大な時間はいったい何だったのだろう? P49 ソファーにひとりで横になって、チョコレートを食べながら、「アンナ・カレーニナ」のページをめくりたかった。私は食器を洗いながら、ずっとヴロンスキーという人間のあり方について考えたいたのだ。どうしてトルストイは登場人物をみんなこんなに上手く自分の手のうちにくるんでしまえるのだろう。彼はとても素晴らしい的確な描写をする。善や悪さえもが、善や悪である前に、ひとつの相対的な情景として―― P56 眠れなくなってから、私の思ったのは、現実とは何とたやすいものだろうということだった。現実をこなしていくなんて、ずいぶん簡単なことだ。それはただの現実にすぎない。それはただの家事であり、ただの性交であり、ただの家庭にすぎない。機械を動かすのと同じで、一度運用の手順を覚えてしまえば、あとは反復でしかない。(略)ただの繰り返しだ。

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2019/11/24

自分用メモ 読破できず。 今、自分自身が、 小説をゆっくり読む体制になってないらしい。 たぶん、私の中で 小説を求める時期、 成長のためのビジネス書を求める時期、 があって、 今おそらく後者の時期。 ビジネス書を集中的に読んでいこう。

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2019/05/05

すぐに読めるはずなのにゆっくり考えながら1つ1つ読んでたらすごく頭を使って時間がかかった 難しくてよく分からない、何が分からないかも分からない 奇妙な違和感が最初から最後まで、ぞわぞわした これは現実か、夢なのか、それとも死なのか、人生とは? ラストに驚いた。短編なのに、重みがす...

すぐに読めるはずなのにゆっくり考えながら1つ1つ読んでたらすごく頭を使って時間がかかった 難しくてよく分からない、何が分からないかも分からない 奇妙な違和感が最初から最後まで、ぞわぞわした これは現実か、夢なのか、それとも死なのか、人生とは? ラストに驚いた。短編なのに、重みがすごい

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