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グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた の商品レビュー

3.8

193件のお客様レビュー

  1. 5つ

    35

  2. 4つ

    80

  3. 3つ

    54

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    3

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2011/05/02

ソニーファンだった数年前までは、アップルに対する起死回生を信じていたが、ここに書かれている内部事情を読むにつけ、とうの昔に勝負が決していたことを知った。今後ソニーが世界を相手に主導権を握る可能性を信じることが出来ないことが残念でならない。これは日本の全製造業に言える事だろう。

Posted byブクログ

2011/05/01

 22年間のソニー在職後、3年間グーグル日本法人の社長を歴任した辻野晃一郎氏の体験記です。著者が従事した事業からも十分にSONY凋落の過程を垣間見ることができますが、できれば、もう少し俯瞰的・客観的な視点からの指摘も欲しかったですね。

Posted byブクログ

2011/04/29

ソニー凋落の一つの原因がやはりあのソニーですら大企業病に侵されたことなかれ主義者になり下がったことであることが分かった。 企業も人間と同じで年をとるにつれて守りに入り、若かったころの失敗を恐れずに突き進んだ情熱を持つことが難しくなるのだろう。 だが、その情熱を邪魔者扱いにし始めた...

ソニー凋落の一つの原因がやはりあのソニーですら大企業病に侵されたことなかれ主義者になり下がったことであることが分かった。 企業も人間と同じで年をとるにつれて守りに入り、若かったころの失敗を恐れずに突き進んだ情熱を持つことが難しくなるのだろう。 だが、その情熱を邪魔者扱いにし始めたら終わり。 常に変わり続けることのむずかしさがよくわかった。 グーグルはまだ新しい会社。 でも言っていることは古い会社と同じ。 当たり前のことを情熱を持って徹底的にやること。 これが成功の秘密か。

Posted byブクログ

2011/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ソニー時代、ヒットを生み出した舞台裏。臨場感あふれる表現で再現されていました。先生が言っていた「辻野vs久○良木」的なところもチラリと…。チームをまとめあげるリーダーシップはさすが。部下として働いてみたい。

Posted byブクログ

2011/04/26

大変お世話になった元上司(現在は親会社の重役)が最近親会社の社内報で薦めていた本。ソニーやGoogleの社内見学をしているかのような臨場感がある展開に思わず引き込まれた。クラウドの本質を考える点でもオススメな一冊。

Posted byブクログ

2011/04/23

22年間務めたソニー時代の経験がとても参考になる。 ソニーの末期は社外よりも社内との当すのせいで苦労させられた話などを読むと 今日のソニーの凋落が必然的なのもだったことがよくわかる。 そして、グーグルに勤めていた時にグーグル雰囲気に昔のソニーの空気を感じとったという。 ソニ...

22年間務めたソニー時代の経験がとても参考になる。 ソニーの末期は社外よりも社内との当すのせいで苦労させられた話などを読むと 今日のソニーの凋落が必然的なのもだったことがよくわかる。 そして、グーグルに勤めていた時にグーグル雰囲気に昔のソニーの空気を感じとったという。 ソニーとグーグル両方の会社で働いた人が比較していてとても説得力がある。 勢いがある会社に共通する概念・考え方がよくわかる本。 ---- 気になった部分。 * 上司にやめろと言われてもやめるな * ただ誰かにやれと言われたことをそのままやるな。 命令されたことをやりたいなら海兵隊にでも行くほうがいい。 グーグルの言葉と著者の考えが似ていたらしい。 * コンピュータとしてのテレビを作る。

Posted byブクログ

2011/04/17

筆者がSONYで経験した22年間のキャリア、およびGoogleでの3年間のキャリアをまとめたもの。VAIO、コクーン、スゴ録の裏側やSONYという組織の問題点を示した一冊。メモ。(1)googleでは内部の活動を非常にシンプルに、収益を上げることに特化した活動とそれ以外の活動とい...

筆者がSONYで経験した22年間のキャリア、およびGoogleでの3年間のキャリアをまとめたもの。VAIO、コクーン、スゴ録の裏側やSONYという組織の問題点を示した一冊。メモ。(1)googleでは内部の活動を非常にシンプルに、収益を上げることに特化した活動とそれ以外の活動という風に区分けすることによって、インターネットやクラウドの進化の為の大胆で思い切った活動を可能にしている。(売上の97%~98%はオンライン広告(2)クラウドの時代に移行し、「情報としての付加価値」はクラウド側に全てがたまっていくので、今後ソニーのようにクライアント側のプロダクツを中心にやってきたところにおいては、それらクラウド側に存在する無限の情報をいかに便利で有意義に使いこなす手元のデバイスを作れるかが勝負になる。すなわち、クラウドとの連携を前提にした手元のデバイスのユーザーエクスペリエンスやデザインや消費電力等が付加価値の全てになる。感想として、SONYという組織はあまりにも細分化したカンパニーが多過ぎて、結果としてスピード感を出せておらず、その弊害が多いと感じた。

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2011/04/05

SONYでVAIO、コクーン、スゴ録を創り出しGoogle日本法人の社長を勤めた辻野晃一郎さんの著書。 内容はSONY時代、Google時代それぞれのエピソードと作者の考え方・人生観が書かれている。経験に基ずいて書かれているため、理解しやすく大変興味をもって読むことが出来る一冊で...

SONYでVAIO、コクーン、スゴ録を創り出しGoogle日本法人の社長を勤めた辻野晃一郎さんの著書。 内容はSONY時代、Google時代それぞれのエピソードと作者の考え方・人生観が書かれている。経験に基ずいて書かれているため、理解しやすく大変興味をもって読むことが出来る一冊です。 後半に若干物足りなさを感じるところが残念。

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2011/04/03

ソニーで22年勤め、Googleの日本法人社長を3年勤めた著者の自伝のような本。 ・グローバル化が進み、経営にスピードが重要となる。 品質にこだわりスピードが鈍化するより、ある程度の見切りをつけ、市場へ投入することが大切である。 「瑕疵がない、壊れない、壊れにくい」ことを前提...

ソニーで22年勤め、Googleの日本法人社長を3年勤めた著者の自伝のような本。 ・グローバル化が進み、経営にスピードが重要となる。 品質にこだわりスピードが鈍化するより、ある程度の見切りをつけ、市場へ投入することが大切である。 「瑕疵がない、壊れない、壊れにくい」ことを前提にしたモノ作りの体質は、スピードが求められるネット時代のネット関連製品においては、合理的とは言えない。 ・将来の家電にとってのキーワード 「成長」「知性」「エージェント」「癒し」 ・Googleが見つけた10の真実 1、ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる 2、ひとつのことをとことん極めてうまくやるのが一番 3、遅いより早い方がいい 4、ウェブでも民主主義は機能する 5、情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない 6、悪事を働かなくてもお金は稼げる 7、外にはいつも情報がもっとある 8、情報のニーズはすべての国境を越える 9、スーツがなくても真剣に仕事はできる 10、すばらしい、では足りない ・日本人の完璧主義では考えつかないような、大胆な発想の転換

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2011/04/02

著者の辻野さんのバイタリティには感服します。 一番痛感したことが、やっぱり企業の経営とか組織論とか、今根本的に変革しているんだということ。 それは全て「グーグルが見つけた10の事実」に良くまとまっていると思いました。 ・遅いより速いほうがいい ~ 日本の企業はハードウェアを作り...

著者の辻野さんのバイタリティには感服します。 一番痛感したことが、やっぱり企業の経営とか組織論とか、今根本的に変革しているんだということ。 それは全て「グーグルが見つけた10の事実」に良くまとまっていると思いました。 ・遅いより速いほうがいい ~ 日本の企業はハードウェアを作り続けて来たので、故障の無い完璧な商品を追い求める。一方Google始めシリコンバレー発のIT企業はネットとソフトウェアがスタートなので、とりあえずアイディアを形にして世の中に発信してバグは後からアップデートしていけば良いという考え。 ここまでネットが普及した現代に強みがある方は明らか。経営判断の速度も格段に違うはず。 ・Great just isn't good enough ~ Googleもソニーも、市場の潜在ニーズを探って、画期的な製品をある意味消費者をモルモットとして送り出し、人々のライフスタイルを変えて受け入れられる成功モデル。しかし、SONYはそこにあぐらをかいてしまい、「SONYだから売れる」と勘違いしてしまったところから歯車が狂い始めたという。 確かに今は人々のライフスタイルがどんどん変わっている時期。自動車にしても、例えばカーナビなんていい例で、もしiPadに置き換えれば今のナビなんかより格段に速い処理能力と、沢山のアプリを入れれば無限に広がる機能群と、ずっとずっと素晴らしい操作性が手に入る。それも数分の一の値段で。いつか車のAVオプションなんて、スピーカーとBluetoothだけであとは利用者がいつも使っているデバイスをポン付けするようになるかもしれない。 今の常識が明日には覆っていてもおかしくない時代なんですよね。 この辺は危機感をもって仕事しないと、と強く思いました。 さて、この本に戻ると、昔ソニー党だったので辻野さんの話を全てリアリティを持って読むことができました。 初めて買ったデスクトップはVAIO、大学入学で買ったノートPCもVAIO(すぐに廃れたMDドライブ付き!)、コンポもSONY(今も現役)、ウォークマンはテープ、CD、MDタイプを所有していました。 特にDRMとかコクーンとか、玄人向けの話もあったりして。 そういや今のSONYってどうなってるんだろ?と思って、銀座のSONYビルに行ってきました。

Posted byブクログ