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グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた の商品レビュー

3.8

193件のお客様レビュー

  1. 5つ

    35

  2. 4つ

    80

  3. 3つ

    54

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    3

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2011/05/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 ソニーでVAIOやコクーン、スゴ録といった商品の開発に携わり、ソニー退社後、グーグル日本法人の代表取締役を勤めた辻野晃一郎さんが、職歴を振り返って、日本の企業がこれからどうあるべきかを示唆した一冊。  タイトルだけ見るとソニー賛辞のように思えるが、真逆。現在のグーグルの隆盛、ソニーの凋落を「かつてのソニー」「現在のグーグル」のあり方を取り上げることで、どうしてそうなっているのかを丁寧に朴訥と語り続ける。  決して文章が巧いわけではないが、一度は読んで咀嚼すべき言葉がたくさんある。とくにグーグルがかかげる「10の事実」はどんな仕事においても考えのベースになりうる非常に大事な言葉が並ぶ。

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2011/05/17

著者の半生記。タイトルはつり。特にGoogleとSONYの関連性はない。 SONYのグチャグチャとした内実が描かれていて興味深い。立て直すのは相当大変だ。

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2011/05/16

ネット時代は先んじてやることの意義は大きく、不確実や未完成のものでもビジョン魅力があればお客様はついてくる。昔のSONYにはそれがあったとされ、今はない。グーグルにはそれがあった。

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2011/05/15

SONYを愛するが故の叱咤激励、そしてかつての光を失ったSONYへの哀しさ、悔しさが滲み出ています。 AppleやGoogleの話も会社の中からの目線で書かれておりとても面白かった。 内容はやや繋がりが分かりにくく、文章もプロの文ではなく、逆に自分で気持ちをこめて書いたのがよく解...

SONYを愛するが故の叱咤激励、そしてかつての光を失ったSONYへの哀しさ、悔しさが滲み出ています。 AppleやGoogleの話も会社の中からの目線で書かれておりとても面白かった。 内容はやや繋がりが分かりにくく、文章もプロの文ではなく、逆に自分で気持ちをこめて書いたのがよく解った。 幻の名機コクーンの思い入れもとてもよく伝わりました。元ユーザーとして嬉しいです。

Posted byブクログ

2011/05/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

かつてソニーといえば、わくわくする新製品を出すカッコイイ企業だった。この本を読んでいる最中の漏えい事件。なんとも示唆するような。 かつてのソニーの輝きやスピリッツはアップルやGoogleへと移っていった、そしてその元となったのはやはりソニーの遺伝子を受け継いでいったからのように思う。

Posted byブクログ

2011/05/08

1、アメリカでは沈黙は金でも何でもない。無能である。わからないことは即座に聞く姿勢、つまらないことでもすぐに披露する厚かましさが大切である。 2、ソニーには「上司にやめろと言われたくらいでやめるくらいなら、最初からやるな」というカルチャーがある。ジョブズも下からのアイデアはまず否...

1、アメリカでは沈黙は金でも何でもない。無能である。わからないことは即座に聞く姿勢、つまらないことでもすぐに披露する厚かましさが大切である。 2、ソニーには「上司にやめろと言われたくらいでやめるくらいなら、最初からやるな」というカルチャーがある。ジョブズも下からのアイデアはまず否定すると言う。怯むかどうか本気度を試しているのだ。 3、グーグル語録の中「命令されたことをそのままやるだけなら海兵隊に行け」 4、ゴーン「初めて日産を見たときは問題だらけだったので、大きく改善の余地を感じた。抵抗勢力は無視するのみ」ポジティブ志向が大切。 5、「これが当たり前」と思っている常識・ルーティンに盲点がたくさんある。定型化は効率化において重要だが、変化を阻む要素ともなりうる。 6、オンラインの時代では、ネットワークとつながる商品なら、瑕疵が出荷後に見つかっても、オンラインで修復できる。あるレベルに達していればとにかく早く出した方が有利。必要以上のコスト/時間をかける必要がないのだ。 7、サイモンによると、目標達成に向けて忙しければ忙しいほど、効率性が優先され目標自体の意味/内容を考えるスタンスが失われる。「忙しい」という言い訳は「難しいことや余計なことは考えない」という口実として機能する。 8、クラウドのメリットは、IT投資削減以上に、社内コミュニケーションの向上/情報シェア促進による経営スピードのUPにある。これによりいつでもどこでも仕事ができるようになる。 9、シリコンバレーではスピードが大事。楽観的に、まずやってみる。やるリスクよりもやらないリスクの方が大きいからだ。群衆の英知を考えれば、先に出してから修正した方が効率性もよい。

Posted byブクログ

2011/05/08

非常におもしろかった。辻野氏の走り抜けたビジネス人生が凝縮された本。 本書での一貫した主張は、 •GoogleやAppleといったシリコンバレー発の最先端企業も、ロールモデルはSONYである •そのSONYの凋落は、かつての姿を見失ってしまい、メガトレンドについていけなくな...

非常におもしろかった。辻野氏の走り抜けたビジネス人生が凝縮された本。 本書での一貫した主張は、 •GoogleやAppleといったシリコンバレー発の最先端企業も、ロールモデルはSONYである •そのSONYの凋落は、かつての姿を見失ってしまい、メガトレンドについていけなくなったことにある の二点。 二点目については、SONYだけではなく殆どの日系大企業に通じる内容。辻野氏のSONYでの奮闘を見ながら、自分が会社でも起こりうる、もしくは既に起こっている傾向ではないかと、非常に現実味を感じた。 この時代我々が思い出さなければならないことは、まさに一点目ではないかと思う。自分のような若い世代には実感が湧かないが、確かに日本の製造業が世界を驚かせたという事実がある。 SONY凋落までのプロセスを見て、キャッチアップではなく(現在価値の向上)だけではなく、今後を見越したビジネスモデルの構築(将来価値への投資)を思い切って行える会社がこれから生き残っていくのだと強く感じた。 「日本の凋落は日本という単に一国家にとっての不幸であるということにとどまらず、世界にとっての損失である」 というフレーズがとても印象的。 今一度日本としてのプライドを取り戻し、世界を震撼させるという意気込みをもってビジネスに臨まなければいけないと感じた次第。

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2011/05/08

デジタルギアフリークの私にはとても楽しめた。日本発の世界ブランドであるソニーの復活を願うばかりだが、今回の情報流行事件など見ていると悲観的になってしまう。

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2011/05/05

SONY本の中では最も当時の内情が細かく書かれていて、「人」を軸にした衰退の原因がわかりやすいものだった。 SONYとGoogleの共通点と違いがわかりやすく記載されているのが本書の特徴である。著者が両社で会社全体を見るポジションだったからこそ、一つの部署や出来ごとではなく時系...

SONY本の中では最も当時の内情が細かく書かれていて、「人」を軸にした衰退の原因がわかりやすいものだった。 SONYとGoogleの共通点と違いがわかりやすく記載されているのが本書の特徴である。著者が両社で会社全体を見るポジションだったからこそ、一つの部署や出来ごとではなく時系列になっているので頭に入ってきやすい。 私が感じたSONY衰退の原因は、ハードウェア中心で成長をしていきた製造業特有の「やることのリスク」を考えれば良かった経営スタイルがネットの台頭により競争原理がネットのあちら側に移ってしまったことである。 それに対してAppleやSONYは「やらないことのリスク」を考えて実行するという発想を持っている。 SONYとGoogleの共通点 ●全世界のユーザーがまだ具体的にイメージしていないニーズを予測して、新たなスタンダードを創り上げる ●ユーザーに新たな世界への入り口を提供 最後に就活生の私にとって印象的だったフレーズが、「将来価値を創造する会社」と「現在価値を守るための会社」どちらに身を置いて仕事をしたいかという読者への問いかけが心に刺さった。

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2011/05/04

意外な名著。昔のSONYは今のGoogleやAppleと同じくらいダイナミックな会社だったそうです。Google日本法人社長を務めた辻野氏の作品。SONYヨイショ本だと思って読むと痛い目見ますw

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