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グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた の商品レビュー

3.8

193件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2010/11/27

著者のSONYならびにGoogleでの経験をまとめ、その2社の対比をしつつ、イノベーションを追求するグローバル起業の夢を書いている。 第8章で、社会変革も辞さないイノベーションを追求するGoogleの本質に、もう少し切り込んでほしかったので、星四つとしている。 一番最後の一行...

著者のSONYならびにGoogleでの経験をまとめ、その2社の対比をしつつ、イノベーションを追求するグローバル起業の夢を書いている。 第8章で、社会変革も辞さないイノベーションを追求するGoogleの本質に、もう少し切り込んでほしかったので、星四つとしている。 一番最後の一行「何しろ、まだまだ、これからがやっと本番なのだ。」という締めが、(おそらく)筆者らしい小気味よい言葉だと感じた。

Posted byブクログ

2010/11/24

タイトルは胡散臭い感じだけど、ソニーやグーグルの中に居たからこその両者の比較や今後どうあるべきかという深い考察がなされていたような気がします。個人的にはソニーがかなりの大企業に犯されているという事を知り残念だったのと、グーグルは事業部毎に独立採算性をとっていないが故に、新しい技術...

タイトルは胡散臭い感じだけど、ソニーやグーグルの中に居たからこその両者の比較や今後どうあるべきかという深い考察がなされていたような気がします。個人的にはソニーがかなりの大企業に犯されているという事を知り残念だったのと、グーグルは事業部毎に独立採算性をとっていないが故に、新しい技術にチャレンジ出来る(アドワーズの利益を新技術の開発に投資する)というのがイイね!と思いました!

Posted byブクログ

2010/11/23

グーグル日本法人前社長 辻野氏が、ソニーでの22年間とグーグルでの3年間を振りかえった一冊。著者の経験上、ソニーとグーグルの例で語ってはいるが、日米の企業比較論と受け取ることができる。また、自分の身の回りのことに置き換えて考えることもでき、非常に面白いタイトルである。 ◆著者が...

グーグル日本法人前社長 辻野氏が、ソニーでの22年間とグーグルでの3年間を振りかえった一冊。著者の経験上、ソニーとグーグルの例で語ってはいるが、日米の企業比較論と受け取ることができる。また、自分の身の回りのことに置き換えて考えることもでき、非常に面白いタイトルである。 ◆著者が辞める直前に感じたソニーの状況 ・競争原理が切り替わっていることに気が付いていない:ネットワークとの連携による付加価値の追求を考える時代に、デバイスを中心に考えている ・ガバナンスの不在:外に向かって闘っているときに内側から背中を撃たれる ・プライドのなさ:プライドでいくら儲かると思ってんだ?と押し問答する上司 著者が辞める直前に感じたソニーの状況には、今の日本を象徴するかのような記述が並ぶ。この視点での「ソニーが教えてくれた」こととは、ソニーを反面教師として捉えており、皮肉交じりの意味がこめられている。しかし、本書にはもう一つのソニーが登場する。古き良き時代のソニーである。 ◆著者が感じた古き良き時代のソニー ・人がやらないことをやる、ということを社是として自身に満ち溢れていた ・自由闊達な社風 ・海外からの不当な圧力や理不尽なルールに対して、一歩も譲らなかった基本姿勢 ・単なる一企業の思惑やルールを遥かに超え、ソニー以外の企業にも大きなビジネスチャンスを生み出した。 ・生意気だけが取り柄のような自分を背後で救済してくれる度量の大きさ ・「上司にやめろと言われたくらいでやめるようなら最初からやるな」というカルチャー この視点からの「ソニーが教えてくれたこと」は、文字通りの意味で使われている。古き良き時代のソニーが、今のグーグルに決して劣らないカルチャーを持っていことを熱く語っており、引いては日本全体を鼓舞するような内容になっている。 著者は「現在価値を守る」仕事にばかりに注力し「将来価値を生み出す」仕事を伴わない企業は衰退していくと主張する。そして、今まさに「現在価値を守る」としか思えない業務に従事されているビジネスマンも多いのではないかと思う。だが、著者の言葉を短絡的に捉え、会社が悪い、環境が悪いと、周囲に問題を押しつけるのはやめた方が良さそうである。著者が取り組んできたことは、目の前の「現在価値を守る仕事」を「将来価値を生み出す仕事」に変革してきたことに、ほかならないからだ。 答えは、意外と自分の身の回り、もしくは我々自身の中にあるのかもしれない。

Posted byブクログ