苺をつぶしながら の商品レビュー
1982年に刊行された作品。今ではおひとりさまなんて、普通のことすぎて、わざわざ「おひとりさま」なんて言葉も使わないくらい当たり前なことになってるけれど、女性一人愉しく生きていくっていう感覚は、当時はかなり新しい視点だったんだろなぁと思わされる。 「一人ぐらしの楽しさは、この孤独...
1982年に刊行された作品。今ではおひとりさまなんて、普通のことすぎて、わざわざ「おひとりさま」なんて言葉も使わないくらい当たり前なことになってるけれど、女性一人愉しく生きていくっていう感覚は、当時はかなり新しい視点だったんだろなぁと思わされる。 「一人ぐらしの楽しさは、この孤独の恐怖と、うらおもてに貼り合せられていたのだ。」まぁ、相方がいたって、死ぬときは一人だしなぁ。
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《言い寄る》三部作でこれが一番すきです。 乃里子が剛と結婚を解消してからの物語。 乃里子が生き生きと暮らしている姿を想像するだけで楽しく《まあ何てことでしょう》事件は笑えました。 三作目にして初めて剛の良さがわかった気がします。 乃里子と剛の関係性がすごくいい! 時々乃里子...
《言い寄る》三部作でこれが一番すきです。 乃里子が剛と結婚を解消してからの物語。 乃里子が生き生きと暮らしている姿を想像するだけで楽しく《まあ何てことでしょう》事件は笑えました。 三作目にして初めて剛の良さがわかった気がします。 乃里子と剛の関係性がすごくいい! 時々乃里子が自分の服装を書いていますが、とてもキュートで、想像するだけでワクワクしました。 三部作揃えて良かった!
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タイトルが可愛くて図書館で借りたらまさかの三部作…!でも十分楽しめた。 2/3くらいは同じような事「一人暮らし以上の幸せってない」をひたすら言い換えてる感じだったけど、乃里子の明るくて奔放な語り口は読み易かった。ラストもからりとしていて◎
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人生の「事実」は「お話」に昇格してこそ値打ちがある、っていうのは2019年ぐらいからわたし思ってたことそのまますぎる 最後の解説読んで涙がほろり…こんなに孤独を乗りこなすのに最適な物語はない。人生のその場その場の役割に没入できないのが今のわたしの問題だなと思ってたけど、多少浮世離...
人生の「事実」は「お話」に昇格してこそ値打ちがある、っていうのは2019年ぐらいからわたし思ってたことそのまますぎる 最後の解説読んで涙がほろり…こんなに孤独を乗りこなすのに最適な物語はない。人生のその場その場の役割に没入できないのが今のわたしの問題だなと思ってたけど、多少浮世離れしてても全身で今を生きて楽しむのだって良いんじゃないか?って思える。 乃里子はんの感性、ピカピカの35歳を目指したい
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乃里子のことがどんどん好きになって、自分ならどうするだろうって、自分も彼女のようになりたいとすごく思いました。剛ちゃんに惹かれて、ドキドキして、すごく2人の恋愛に魅了されました。 これはずっとずっとお気に入りの本になると思います。
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タイトルだけで読むことを決めたので、乃里子3部作の第3弾であることは読み始めてから気がつくという失態をしつつも、十分すぎるほど楽しめた1冊。 ※順番は前後するけれど、今後第2弾も読みたい。 激しい盛り上がりやスピーディでハラハラドキドキな展開があるわけではないけれども、テンポ良...
タイトルだけで読むことを決めたので、乃里子3部作の第3弾であることは読み始めてから気がつくという失態をしつつも、十分すぎるほど楽しめた1冊。 ※順番は前後するけれど、今後第2弾も読みたい。 激しい盛り上がりやスピーディでハラハラドキドキな展開があるわけではないけれども、テンポ良く『共感』ポイントが散りばめられていた。乃里子の言葉にこんなにも共感するとは、(私は結婚も離婚もしたことが無いけれど)女性として産まれて、結局は自分も女性として生きているんだなぁ…と痛感した。 乃里子が魅力的だから、周りにいる男性たちも個性が強くもいい関係の友達でいられるのだろう…羨ましい。ただの、嫉妬かもしれないけど。
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古臭く無かったことにびっくり。 男尊女卑の考え方が、今より強かった時代の小説とは思えない。田辺聖子さんは、強い方だったんだろうなと思う。 今よりも周りの目に囚われず自由な感じがしたのは、乃里子の性格によるものなのかな? 少しはすっぱで、あっけらかんとしていて、明るくて、幼くて、魅力的な主人公だった。 人生を、目一杯楽しんで生きているのが伝わってくる。自分はこんな風に、男友達と冗談を言いながら、お酒を飲んで羽目を外したことがなく、とても新鮮に感じた。剛との関係も大人でないと成り立たないし、作中にある人生のプロ度が高いというのは正にこのことだと思う。 後書きで3部作のラストと気づいた。 今作に至るまでの2冊も機会があれば読んでみたい。
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最初「苺をつぶしながら」を読み始めてから3部作と知り、 古本屋で「言い寄る」と「私的生活」を買って読んだ後、本作品を読んだ。 独身時代は気にも留めない日常が、離婚して自由になるとキラキラした宝石のような日々に変わってしまう。特に友達と過ごす時間のありがたさ。これは私も痛いほどよくわかる。 また剛と乃里子が会ったときのお互いのぎこちなさ。糸が全く切れた訳ではなく、どこか細くつながっていて、お互いがそれをなんとなくわかっていて安心している。二人の会話は少しハラハラドキドキした。 そしてほっこりとふんわりと乃里子らしいラシトシーン。この先も乃里子は思い付きで結婚したり、あるいは子どもを産んだりするかも知れない。でもきっと何があっても乃里子らしく楽しく生きるんだろうなぁって想像できる。 三部作、読んでいる間は私も乃里子になれて本当に幸せで楽しかった。
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三部作ラスト。30年以上前に書かれた作品なのに、古くない。女の子乃里子は媚びない。「何かが違う」の感覚が好き。解説の津村記久子さんは乃里子のことを「ぞっとするほど冷徹に分析しながらも、身を置くその場で最大限に楽しんで見せる」と綴っている。友人の死により、孤独の恐怖を知るが、乃里子...
三部作ラスト。30年以上前に書かれた作品なのに、古くない。女の子乃里子は媚びない。「何かが違う」の感覚が好き。解説の津村記久子さんは乃里子のことを「ぞっとするほど冷徹に分析しながらも、身を置くその場で最大限に楽しんで見せる」と綴っている。友人の死により、孤独の恐怖を知るが、乃里子はこれからも楽しんで生きるだろう。ブリジット・バルドーの言葉もよかった。
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あとがき読んで知ったけど 3部作の3番目だった!最初の「言い寄る」は読んだけど。 2番目読んでないまま読んでしまいました。 最初、一人暮らしの女の子のハッピーな毎日。だったけど、こずえさんの出来事から 最初がずっとハッピーなだけにガクンときました。 みんないつかは死ぬ。なんて実感ないけど 強くならないといけないな。 のりこみてると 1人って楽しいよねーって思う。 私も苺つぶしながら、トーストたべながら ガハガハ笑いたい笑 読んでくうちに剛に惹かれるんだけど、2作目読んだら違うのかな?? 読んでみよっと
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