木暮荘物語 の商品レビュー
木暮荘に関係する人たちの物語。 「ピース」では、ポロポロ泣いてしまった。子どもの話はどうしても弱い。状況は全然違うのだけど、光子に共感してしまうところもあったから、尚更。 人は当たり前だけどそれぞれに人生があって、考え方や大切にしていることは違う。それを自分が大切にしていれば、繋...
木暮荘に関係する人たちの物語。 「ピース」では、ポロポロ泣いてしまった。子どもの話はどうしても弱い。状況は全然違うのだけど、光子に共感してしまうところもあったから、尚更。 人は当たり前だけどそれぞれに人生があって、考え方や大切にしていることは違う。それを自分が大切にしていれば、繋がりや縁は作られるし、嘘で取り繕う必要はないのかもしれない。温かく迎い入れてくれる人や場所はあるのかもしれない。 性というキーワードに絡めた生、人生、生き方の物語でした。
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木暮荘を中心にした短編集。木暮壮というアパートの住民一人ずつの話しだけではなく、そのバイト先の話しとか、一遍、一遍がちょっとあり得ないとか思いながらクセが強くておもしろい。
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さすが、しをんさん! 小暮荘というおんぼろアパートを舞台として 住人達の物語が淡々とつづられていく。 並木と彼氏の三角関係に悩む繭、女子大生を壁の穴から覗き見るサラリーマン、その女子大生と友達の赤ん坊、死ぬ前にセックスしたいと願う老人。 決して自分の境遇とは違うはずなのに、 ど...
さすが、しをんさん! 小暮荘というおんぼろアパートを舞台として 住人達の物語が淡々とつづられていく。 並木と彼氏の三角関係に悩む繭、女子大生を壁の穴から覗き見るサラリーマン、その女子大生と友達の赤ん坊、死ぬ前にセックスしたいと願う老人。 決して自分の境遇とは違うはずなのに、 どこか妙に納得したり共感したり。 ほんのり笑わせるところがあると思えば 少しじんとくるところもあり、 しをんさんのこういうところが好きなんだと再確認。 最後の並木とニジコの話も好きだったなぁ。 大好きな一冊になりました!
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様々な事情がある人たちの日常や心理を描写していく話ですが、切り口が面白い。ひとつのテーマを持って描写していきますが、最初は、ビックリ。だけど、それそのものの描写はなく、ただそれにこだわるということから、それぞれの人生を考えていく。とても面白かったです。
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久しぶりの再読。 やっぱりしをんさん面白い。 性と生をテーマにした連作短編集。 ドラマあり社会派あり、恋愛あり、泥沼あり、変態あり、ハードボイルドあり。 色んなタッチで楽しませてくれる。 こうして読むと、性って生きていく上で避けて通れないテーマなんだろうななどとふと思ってしまう。...
久しぶりの再読。 やっぱりしをんさん面白い。 性と生をテーマにした連作短編集。 ドラマあり社会派あり、恋愛あり、泥沼あり、変態あり、ハードボイルドあり。 色んなタッチで楽しませてくれる。 こうして読むと、性って生きていく上で避けて通れないテーマなんだろうななどとふと思ってしまう。 茶化すのでもなく流すのでもなく、真っ向からぶつかっていきながらもドラマにしているところ楽しく読めるところが巧い。
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安普請の古びたアパートに入居する住人たちや彼らに関わりある人たちの生活、というか妙な男女のもつれを著した7編。登場する花屋で働くお姉さんと雇い主の夫婦、アパートの大家のじいさん、トリマーの女性、転職したい男性、バカっぽい女子大生ほか、どこにも居そうな連中が、ありがちな煩悩の中で暮...
安普請の古びたアパートに入居する住人たちや彼らに関わりある人たちの生活、というか妙な男女のもつれを著した7編。登場する花屋で働くお姉さんと雇い主の夫婦、アパートの大家のじいさん、トリマーの女性、転職したい男性、バカっぽい女子大生ほか、どこにも居そうな連中が、ありがちな煩悩の中で暮らしている。いや、いずれもセックス、やるやらないがテーマになってるけど、あんな連帯感はありえない。だから小説なんだわね。なんか消化不良でもたれたような読後感。
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おもしろかった! 世間とは少しズレた人たちが織りなす、心温まる?ストーリーって感じ。 読みやすくスラスラっと読了。
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オムニバスていうのかな。そういう形式の本で、それぞれのストーリーがそれぞれよくて、うまくて、さすがなんです。ファンかよ。。。ファンだな。。
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下宿したくなる。人の温かさや繋がりがいいなー。 並木の中途半端な気持ちに腹が立ち後味がよくなかったので 星は3つ
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