木洩れ日に泳ぐ魚 の商品レビュー
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再読。恩田さんが珍しくがっつりと正面から恋愛に取り組んだ作品。とはいえ謎ときをからめて、恩田さんらしい仕上がりになっています。恩田さんが語る男と女の別れは、普通の恋愛小説とはちょっと違います。「あなた、誰かを愛したことがある?」という問いかけは、恋愛の、人生の、永遠のテーマだと思います。
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だいぶ初めの方で、ひとつの謎は読めてしまったけど、男女それぞれの視点が交互に書かれていくのは、1Q84もだったけど、次へ次へとどんどん読めていいかな。 でも、おもしろさとしてはそれほどでも。
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途中でオチが読めてしまったので、消化不良。女性は好きな感じのテイストなのですかね。登場人物が少ないから、感情移入できないと白けてしまう感は否めない。恋愛観も言い回しもダサいなと感じでしまった。
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久しぶりに再読。小劇場で息の詰まる2人芝居を観ているよう。今回は、恩田節満載の心理描写に酔うための本だなぁと思った。そして「女には自己憐憫という娯楽があるのだ」の一文は、いつ読んでもすごい。本当に、すごい。完璧な一文。
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三時間くらいで読んじゃった!恋愛小説の要素もあるんですね☆アキは鋭いなあ。わたしも思うところがありました。
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別れを迎えたある男女の会話劇。 会話から生まれる謎と隠された真実。この作家さんのこういった作品は大好物ですが、今回はなぜかそこまで楽しめませんでした。 どきどきはらはら、あるいはぞっとするような展開なく、後味も良いとはいえず・・・ 自分には高度すぎたのかも。
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恩田陸の描く文章、雰囲気が好きなのは変わりないのだけど、これはさらっとしすぎ?かな?と思った。人間のごった煮感情をミステリ風の中に詰め込んで、その表面をあっちこっちに飛びながら書いた感じ。すぐ読めるけど、印象が拡散して、はやく読んじゃおうと念じながら。感情と物語の流れが、疑念→も...
恩田陸の描く文章、雰囲気が好きなのは変わりないのだけど、これはさらっとしすぎ?かな?と思った。人間のごった煮感情をミステリ風の中に詰め込んで、その表面をあっちこっちに飛びながら書いた感じ。すぐ読めるけど、印象が拡散して、はやく読んじゃおうと念じながら。感情と物語の流れが、疑念→もやもや→ハッ!そういえば!→成る程→いや、でも→うだうだエンドレス、という唐突具合の堂々巡りで…。ラストはなんだか壮大な思考に。
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怒った彼に、怒っていいのはアタシだ、とゆう彼女は大正解で、かなり切ない。 彼女の感情の波が一種の見所で、恩田サンの女性心理描写、的確。 女とゆう生き物の居場所、そこにたどり着くまでの過程の説明シーン。でも、海か檻なの? 埋める行為は、無くす行為ではなく、むしろ残す行為。 ...
怒った彼に、怒っていいのはアタシだ、とゆう彼女は大正解で、かなり切ない。 彼女の感情の波が一種の見所で、恩田サンの女性心理描写、的確。 女とゆう生き物の居場所、そこにたどり着くまでの過程の説明シーン。でも、海か檻なの? 埋める行為は、無くす行為ではなく、むしろ残す行為。 ショートムービーになればなかなか良い気がします。どうでしょう
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弟が貸してくれて、あまり読まない恩田作品を読んだのだが、作中のたとえ話に漱石の『こころ』が出てきたのには驚いた。なんだか『こころ』に呼ばれてこの作品に出会った気さえするよ…。このタイミングはちょっと怖いくらい…。 本の趣味が似ている弟にしては珍しい選択だなと思ったので「面白かった?」と聞いたら、「んん?まぁ…まぁ。」というご返事だった。えーっと、まったくその通りの感想でございます。 二人の男女がそれぞれの記憶に基づいて交互に語っていくというスタイルで物語が進むのだけど、二人が語り合っていく過程で、あやふやだった記憶が確かになっていくにつれて事実が描き出されていくという展開は面白かった。
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一つの謎に対して、二人がそれぞれに考えていく形が 面白かったです。 続きが気になってついつい読んでしまうのと、 登場人物が少ないので変な所に気を使わないのも よかったです。 二人の朗読劇のような感じでした。
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