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木洩れ日に泳ぐ魚 の商品レビュー

3.3

706件のお客様レビュー

  1. 5つ

    70

  2. 4つ

    194

  3. 3つ

    289

  4. 2つ

    100

  5. 1つ

    10

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2020/03/08

明日の朝、別々の場所へ別れていこうとする男女が、最後の夜にがらんとした部屋で対峙する。一晩のうちに2人はお互いの秘密を探ろうとし、思いがけない真実を知る…。 月並みな、恋人同士の別れ然とした冒頭から、思いもかけない物語が展開される。 初めと終わりとでは明らかに違う世界にいながらも...

明日の朝、別々の場所へ別れていこうとする男女が、最後の夜にがらんとした部屋で対峙する。一晩のうちに2人はお互いの秘密を探ろうとし、思いがけない真実を知る…。 月並みな、恋人同士の別れ然とした冒頭から、思いもかけない物語が展開される。 初めと終わりとでは明らかに違う世界にいながらも、行き着く先は同じ。それはなぜなのか。その答えを、暗く希望のない一夜が象徴している。

Posted byブクログ

2019/05/03

たった2人の会話を読むだけは辛いなと思いながら読み始める。途中からこんな小説もありかなと思えてくる、少しずつ隠れていた事が明らかになって、もっと読みたいと思えてくる。しかし最後でペースダウン、もっとぶっ飛んでいくような終わりが欲しかった。

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2017/07/18

ドキドキした。本を読んでるだけなのにスッと背中が寒くなるような作品。ホラーではないのだが、先が読めない怖さがあった。

Posted byブクログ

2017/07/01

男女二人の思い出話。淡々と進んでいく過去の話と刻々と過ぎていく今という時間。話は常に思いもかけない方向に。

Posted byブクログ

2017/03/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

僕と私は偶然知り合ったけど実は生き別れの双子で、兄弟の時間を取り戻すため同居したら兄弟愛を越える感情が芽生えちゃったよでも相手に知られちゃ倫理上大問題苦しい辛い、おまけに自分らが生まれる前に消えた父親に客を装ってこっそり会いに行ったら父親事故で死んじゃうし、でもホントはあんたが殺した?もう無理一緒に住めない、最後の夜に腹割って話そうじゃないか、って深く話してみたら双子じゃなくていとこかよ、全然禁断の愛でもなんでもないじゃんよ、なにこのコメディ。 って話。 ハラハラして続きが気になって一気読みした。 面白かったけど、他の方が書いているように尻すぼみ感は、ある。 でもじゃあどう終わったら満足だったか、って考えると、どっちかがどっちかを殺すのもアレだし、心中もベタだし、落としどころはここらだったかな、と思う。 ☆4つにしようか迷ったけど、読了後わりとすぐ気持ちが離れちゃったので、☆3つ。 私には生き別れの兄弟がいないので、二人の心境は想像するしかなかったけど、「障害がなくなったら愛情(だと思っていた感情)が一気に冷めた」ってくだりは説得力があってなんか納得した。 物語を交互に進める二人のモノローグは、たとえ双子だから(ホントは違ったけど)考え方が似てるって設定でも、語り口とか語彙とかに変化があっても良かったんじゃないかな。一人の作者が書いてるから難しいんだろうけど。 少し真実に近づくたびに波立つ心のヒダみたいなところはとても良く書けてた。

Posted byブクログ

2017/03/13

唐突に、確実に。 むしばむ。 どちらの仮面もおもてむき。 ニセモノにとっておきのラッピング ホンモノの香り追いかけて。 泥の中の記憶 あんたの意思はとっておきのラッピングに包まれて。 もう底から上は見えないよ? そんなおはなし。

Posted byブクログ

2017/02/11

最後は爽やかにまとめようとしているが、 一晩妄想だか現実だか、意味があるのかないのかよくわからない話をしてきて、最終的にはそこですか、という感じかも。恩田陸の執筆スピードはすごいと思うが、当たり外れが大きすぎる。

Posted byブクログ

2016/07/15

16/07/14 どうなっていくんだろうとどきどきしながら読んだけど、ちょっと尻すぼみ感ありますね。だけども恩田さんの文章好きだなあ。 ・過去が追いついてきた。  彼女の真っ青な顔を見つめながら、僕はそんな感覚に襲われていた。  一年前の出来事が、少しずつ速度を上げて僕らに近づ...

16/07/14 どうなっていくんだろうとどきどきしながら読んだけど、ちょっと尻すぼみ感ありますね。だけども恩田さんの文章好きだなあ。 ・過去が追いついてきた。  彼女の真っ青な顔を見つめながら、僕はそんな感覚に襲われていた。  一年前の出来事が、少しずつ速度を上げて僕らに近づいてきていたのが、今ついに追いついたのだ。(P160) ・私はそっと玄関に向かい、スニーカーを履いて外に出た。  不思議な解放感に身体が包まれ、私はあっけに取られてその場に棒立ちになった。  世界というのは、こんなにも広いところだったのか。この数年間、あの部屋が世界のすべてに思えたのに。(P288)

Posted byブクログ

2016/05/21

二人の心理戦バチバチならサクッと読めて短い一夜の話だっただろうが、途中で失速。 共犯者とは言うものの大罪犯してないし。木漏れ日の風景は何故か鮮明に目に浮かんで、印象に残った。

Posted byブクログ

2016/05/09

恩田陸の作品は「夜のピクニック」以来二冊目ですがとても読みやすくて面白かったです。 ただアキの推理があまりにも唐突過ぎるのとラストがちょっとスッキリしなかったかな。 でも他の作品も読んでみたいと思いました。

Posted byブクログ