木洩れ日に泳ぐ魚 の商品レビュー
同棲していた男女チヒロとアキがお互い別れて部屋を引き払う前夜、2人で登山した時に転落死した男の経緯について話し合う。 2人の関係性、男は誰が殺したのか、などジャンルはミステリーっぽいがその辺はまあまあ楽しめるなという感じ。 最後にアキがありもしない想像を夢見る場面の眩しさと、それ...
同棲していた男女チヒロとアキがお互い別れて部屋を引き払う前夜、2人で登山した時に転落死した男の経緯について話し合う。 2人の関係性、男は誰が殺したのか、などジャンルはミステリーっぽいがその辺はまあまあ楽しめるなという感じ。 最後にアキがありもしない想像を夢見る場面の眩しさと、それと共に訪れる朝。「木漏れ日に泳ぐ魚」というタイトルに納得。
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しょーもない事をダラダラと回想を交えながら思い出していく内容。そんな何度もパーンと記憶が蘇る事はないし、何でも難しく考えすぎ。読んでて疲れる。もう兄弟でも何でもええし、2人一緒におったらええやん。 でも、最後の鴻上さんの解説は面白い。 相思相愛の恋愛はやがて必ず終わる。そして、幸福ならば同志愛とか友愛とか慈愛という別の感情に引き継がれる。 しかし、禁じられた恋愛は盛り上がる傾向にあり、燃え上がる事が禁じられた場合は、いつまでもくすぶり続ける。んで、チロチロと深く燃える恋愛は、いつまでもやっかいに長く続く。これな、よく分かる。
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サスペンス、ミステリーという振り込みで、 一室の部屋で殺人事件の話題から男女の過去や秘密、 そして恋愛話などといつの間にか話がすり替わっていたという 不思議な空間に陥りました。 読解力が乏しいせいか 読み終わってもまだ明確に分からないことが多々あって すっきりしないことがあり...
サスペンス、ミステリーという振り込みで、 一室の部屋で殺人事件の話題から男女の過去や秘密、 そして恋愛話などといつの間にか話がすり替わっていたという 不思議な空間に陥りました。 読解力が乏しいせいか 読み終わってもまだ明確に分からないことが多々あって すっきりしないことがあります。 二人の未来も知りたいのでこの先も読みたい気がします。 好きな相手の言葉のやり取りには 男性は割と包みながら話していましたが、 女性は踏ん切りが良いのか 割と核心に迫る話し方なのでゾクゾクさせられて 上手く心理作戦に嵌りました。 それにしても一晩がこんなに長くて濃密になるなんて、 お互いの想い方が違うとこんな別れ際になるのかなというのが うかがい知ることが分かります。 恩田さんの作品は「遠雷と蜜蜂」でかなり印象的に思っていたので、 この作品を読むと少し違って消化不良に思えてしまいました。 人によって作品の好き好きがあると思うので、 このような作品が好きな方にはお勧めかと思います。
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期待していたより楽しめなかった。帯のコピーに引きずられて、読み方を間違えてしまったように思う。 帯にはこうある。「“最後の夜”に始まった心理戦。かつての恋人は殺人犯なのか?過去をめぐる物語は次々と意外な事実を明らかにしていく―。」 このコピーから、伏線たっぷり、どんでん返しだらけ...
期待していたより楽しめなかった。帯のコピーに引きずられて、読み方を間違えてしまったように思う。 帯にはこうある。「“最後の夜”に始まった心理戦。かつての恋人は殺人犯なのか?過去をめぐる物語は次々と意外な事実を明らかにしていく―。」 このコピーから、伏線たっぷり、どんでん返しだらけ、読後感爽快!みたいな小説を期待し、手に取った。ただ読み終わった今、この小説で楽しむべきポイントは、新しい事実が明らかになったときの登場人物たちの心境の変化の描写にあると感じた。
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確かに続きが気になって途中でやめられない… ストーリーとしては割と先が読めるし起伏も少ないし決定打に欠けるので、ミステリ的なものを求める人には物足りないかもしれない。 ナイフは埋めていく、その潔さにどきっとする
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『続きが気になりすぎて、電車を乗り過ごしました。』と帯に書いているとおり続きが気になります!ページ数も300を超えない程度で頑張れば一晩で読める量!! とあるカップルの別れの最後の夜の話!恋人の事を殺人犯と一度疑うと頭にこびりつく。視点は彼女、彼と交互に入れ代わり次々と真相が明...
『続きが気になりすぎて、電車を乗り過ごしました。』と帯に書いているとおり続きが気になります!ページ数も300を超えない程度で頑張れば一晩で読める量!! とあるカップルの別れの最後の夜の話!恋人の事を殺人犯と一度疑うと頭にこびりつく。視点は彼女、彼と交互に入れ代わり次々と真相が明らかになって行く! 238ページまでページを捲る指が止まらない! 最後に改行が多いせいか文字の大きさと並びにほんのり違和感を感じた? ただ疲れていただけかもしれません。
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★3.5 「続きが気になりすぎて、電車を乗り過ごしました。」と帯にあるので、期待したんですが、私には微妙でしたね。面白い心理ミステリーです。場面が、アパートの一部屋で、登場人物も男女二人だけと言う非常にシンプルな作品。場面設定と、登場人物の人数から、舞台でやると面白そうな気がします。あ、回想シーンがあるんで、舞台だと厳しいかな?
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恩田陸氏の本は初めて。 一晩の男女の回想録的なストリーかな・・・ 二人の会話で殺人事件や二人の間柄が明かされていくのですが、非常に読みにくかった。 ストーリーが前後する作品は多々あるけれど、それらが一つの糸になって行かないところが、何を言いたいのか理解に苦しむ作品でした。
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引越しを翌日に控えた男女の物語。1年前のあの男の死の原因を探っていく会話劇だ。語り部が交互に入れ替わりつつ、新たな事実が徐々に明らかになっていく展開。 前半部分は次はどうなる!次は何がおこるか?と読み進めてしまった。結末は衝撃的とは言えなかったが、読後感はよかった。 ミステリーと...
引越しを翌日に控えた男女の物語。1年前のあの男の死の原因を探っていく会話劇だ。語り部が交互に入れ替わりつつ、新たな事実が徐々に明らかになっていく展開。 前半部分は次はどうなる!次は何がおこるか?と読み進めてしまった。結末は衝撃的とは言えなかったが、読後感はよかった。 ミステリーと思いながら読んでいたが、ラブストーリーとして気に入った。
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途中から読む気が起きず。。。 けど、28pの「食料品とは、イコール生き物なのだ。生き物はこんなに重いのだ。」29p「カップラーメンやスナック菓子の軽さに戸惑った。こっちは生きていない食べ物なんだ。」っていう表現の仕方が、なぜか納得できて印象に残る文章だったかな。
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