木洩れ日に泳ぐ魚 の商品レビュー
過去の自分がうまく処理できなかったなんとも表現できないモヤモヤした切ない気持ちや焦り、恐怖みたいなものがこの小説を読みながら思い出したかのように湧き出てきて辛かった。 ちょうど外は台風で、ヒロとアキの迫る最後の一日が音声でも表現されていたかのようで、文字の世界ではなく劇として映...
過去の自分がうまく処理できなかったなんとも表現できないモヤモヤした切ない気持ちや焦り、恐怖みたいなものがこの小説を読みながら思い出したかのように湧き出てきて辛かった。 ちょうど外は台風で、ヒロとアキの迫る最後の一日が音声でも表現されていたかのようで、文字の世界ではなく劇として映像で見てるかのようにあっという間に結末を迎えた。 台風効果はたまたまだけど、それでも数時間別世界にタイムスリップを見事にさせてくれる恩田陸はすごい!
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帯にあったように続きが気になった後半 訳わからずに読み進める前半 アパートの一室 二人だけの会話、回想、疑惑 それだけで読ませるのはやはり作家の文章 ≪ 殺人か 淡々として えぐり出す ≫
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2017.09.09 あー面白かった前半。一気に読んだ。後半は読み飛ばししがち。 章の区切れがまるで連続ドラマのようで、続きが気になる展開。 実に冷静な女性側、アキの立場では、すっかり全ての出来事を客観視。 読み進めるごとに、自己愛と弱さが際立つ男性側、ヒロには苛立ちを覚...
2017.09.09 あー面白かった前半。一気に読んだ。後半は読み飛ばししがち。 章の区切れがまるで連続ドラマのようで、続きが気になる展開。 実に冷静な女性側、アキの立場では、すっかり全ての出来事を客観視。 読み進めるごとに、自己愛と弱さが際立つ男性側、ヒロには苛立ちを覚えてしまった。 決定的な事は相手に言わせ、自己嫌悪に苦しむ振り。 朝は白々しく、二人が醒め、冷め ていく流れがなんとも一曲を聴き終わったような気分になった。
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不思議なお話し。 なんと言っていいのか。。むずかしい。 でも、描写が目に見えるようで、そして心理的な分析の表現がとても素晴らしい!!
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この先どうなるのだろう?とサクサク読み進められるが、真理描写が主なので、飽きる人は飽きるかもしれない。 最近山歩きに目覚めた身としては、2泊3日もガイドさんについてもらって山歩きできることがうらやましくて、そちらの詳細がもっと知りたくなってしまった(なので星3つにしてしまってすみ...
この先どうなるのだろう?とサクサク読み進められるが、真理描写が主なので、飽きる人は飽きるかもしれない。 最近山歩きに目覚めた身としては、2泊3日もガイドさんについてもらって山歩きできることがうらやましくて、そちらの詳細がもっと知りたくなってしまった(なので星3つにしてしまってすみません)
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一晩、ふたりの掛け合いだけ。夜のピクニックをさらに純化したような展開だが、ストーリーは思わぬ展開へといってもあらためて冷静に振り返ってみると、予想の範囲内ではあるかもしれない…と思いつつも、この作者のお互いの相手の思考の読み合いは結構好きかも。 この展開で読みやすくて面白いってこ...
一晩、ふたりの掛け合いだけ。夜のピクニックをさらに純化したような展開だが、ストーリーは思わぬ展開へといってもあらためて冷静に振り返ってみると、予想の範囲内ではあるかもしれない…と思いつつも、この作者のお互いの相手の思考の読み合いは結構好きかも。 この展開で読みやすくて面白いってことは、やっぱりこの人の半端ない文章力の賜物なんだなと。 いやー、この設定で長編書き上げる度胸と勇気に脱帽。
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最初の1/4は、 え?どゆこと?わかんない!ってなる。 読み進めていくうちに、だんだんとストーリーが見えてくるミステリー小説。 ちょっとストーリーが弱いなあ、というのと、 文章がちょっと苦手でした。 ただ、様々なジャンルを書いてらっしゃるので、 他ジャンルを読んだらまた印象が違...
最初の1/4は、 え?どゆこと?わかんない!ってなる。 読み進めていくうちに、だんだんとストーリーが見えてくるミステリー小説。 ちょっとストーリーが弱いなあ、というのと、 文章がちょっと苦手でした。 ただ、様々なジャンルを書いてらっしゃるので、 他ジャンルを読んだらまた印象が違うかもしれない。 「夜ピク」は読んでみようかな。
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明日は引越し屋が荷物を取りに来て 一緒に暮らしていた部屋を出ていく二人の男女の 夜から朝にかけて、今まで言えなかったお互いへの不信を 思い出したり話しながら、少しずつわかっていくミステリー 読後感は、少しモヤモヤかな
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読んでいくうちに真相が明かされていくけれど、結局なんの証拠もなくて全て憶測でしかないところがちょっと冷める。 父親の下りなんか完全にただの妄想だし。 これはミステリーではなく禁断の愛がテーマなんだなと思う。 心理描写や文章の言い回しはすごく好き。
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1組の男女の別れ話。 と言ってもただの恋愛の痴話喧嘩や離婚の話などではありません。 お互い相手に抱く疑念をどうにか暴くことはできないか、腹を探り合う。 仲良く暮らして来たはずなのに、なぜこんな事態に陥ってしまったのか。 段々と明らかになっていきます。 非常にモヤモヤするので、確...
1組の男女の別れ話。 と言ってもただの恋愛の痴話喧嘩や離婚の話などではありません。 お互い相手に抱く疑念をどうにか暴くことはできないか、腹を探り合う。 仲良く暮らして来たはずなのに、なぜこんな事態に陥ってしまったのか。 段々と明らかになっていきます。 非常にモヤモヤするので、確かに先が気になって一気に読んでしまいましたが… それイコール面白かった!とはなりませんでした。 恩田陸さんの本は読んだことがある気がしていたけれど、初めてだったかもしれません。そして、あまり好きじゃないかもしれないと思いました。
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