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木洩れ日に泳ぐ魚 の商品レビュー

3.3

706件のお客様レビュー

  1. 5つ

    70

  2. 4つ

    194

  3. 3つ

    288

  4. 2つ

    101

  5. 1つ

    10

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2018/01/09

好きな人と苦手な人が分かれそう。自分は後者でした。真相(2人の想像の域)が少しずつ明かされていく過程が、焦らされているようでもどかしく感じた。恋愛小説よりもミステリー小説寄りだと思う。風景、心理描写がとても繊細で丁寧であったが、その反動で読後とても疲労感があった。

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2018/01/08

長い潜水をしていたような、読むのにのめり込みすぎて、果たして呼吸をしていたのかいなという読後の感覚であった。 アンタッチャブルなものには燃えるよね。

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2018/01/08

しおりに惹かれて購入。 相手が殺人犯ではないか、というカップルの心理戦の話。 衝撃的事実が明らかになる、という内容でしたが 思っていたほど衝撃的ではなく、正直物足りない。。笑 なんとなく予想できてたし。 何より、肝心の殺人犯が誰か?という部分について 事実が明らかにされず、2人...

しおりに惹かれて購入。 相手が殺人犯ではないか、というカップルの心理戦の話。 衝撃的事実が明らかになる、という内容でしたが 思っていたほど衝撃的ではなく、正直物足りない。。笑 なんとなく予想できてたし。 何より、肝心の殺人犯が誰か?という部分について 事実が明らかにされず、2人の予想で終わっているところが 1番嫌でした。 思わせぶりな書き方が多かったのも、単に読者を混乱させる為のものだったのか?と思わざるをえない内容。 これはミステリーではなく恋愛小説だと思う。 恋愛小説だと思って読み始めていれば、感想は変わったかも。

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2018/01/07

本書を読んだ時、まるで舞台を見ているようだと思った。 主な登場人物は二人。 離れて育ち、再開し、共に暮らした男女、つまり、きょうだいだ。 彼らの間に漂う妙な緊張感。 それは、互いに互いが人を殺したかもしれないという思い、そして双方にあるきょうだい以上の愛憎。 そして全てが明らか...

本書を読んだ時、まるで舞台を見ているようだと思った。 主な登場人物は二人。 離れて育ち、再開し、共に暮らした男女、つまり、きょうだいだ。 彼らの間に漂う妙な緊張感。 それは、互いに互いが人を殺したかもしれないという思い、そして双方にあるきょうだい以上の愛憎。 そして全てが明らかになった時の「真実」。 これらがその妙な緊張感の正体だ。 読者はこの近づいて行っているはずの「真実」を知りたいと願いながら、どこかで自分の推測が間違っていることを期待する。 どうか、思った通りでありませんように、と。 二人の過去をたどる旅は恐ろしい。 知ってしまえば以前には戻れないからだ。 知らない方が幸せなこともあるかもしれない。 しかし、真実あるいは現実と対峙した時、たとえ乗り越えられなかったとしても人は強さを得るものだ。 解放感が満ちる、と背表紙にはある。 この気持ちを解放感と言うのならば、押し込めていたものは一体なんだったのだろうか。 それは読む者の「今」と繋がっていく。

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2018/01/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2018.01.05読了 気になって気になって、たった2日で読んでしまった。 恩田陸といえば、夜のピクニック。実はきょうだいの2人、お決まりやな〜なんて思ってたら、まさかそれが裏返るなんて。 そして「これは一枚の写真をめぐるコメディ」で片付けてしまうさばけた感じがまた素敵。 決して自分の過去が悪いものではなかったと自分に言い聞かせるために。 カメラに向かって笑う僕たちは、未来の僕たちと常に共犯関係にある。 考えてみたら、描かれているドラマは劇的だけれど、全ては2人の記憶や想像に基づくもの。2人以外の人の証言はないし、史実もない。 でも、世界は案外それで十分なのかもしれない。事実とは何か、事実が重要なのはなぜか。 事実が必要になるのは、取引が発生するビジネスにおいてだけなのではないだろうか。 それ以外の日常では、「物語」があれば十分なのではなかろうか。 ということで、 私にとってこの本のテーマは「事実と物語」でした。笑

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2018/01/05

いろいろ共感する部分もあったけど、話としては、うーむ。一晩かけてお互いの思いや記憶を語り合っていくことで今までの関係性が補われて覆っていく。でもそれって、結局妄想であって、事実とは違うかもしれない。どっちなのか、結局わからない。 アキがヒロに対して最後に思った感情に、ドキッとし...

いろいろ共感する部分もあったけど、話としては、うーむ。一晩かけてお互いの思いや記憶を語り合っていくことで今までの関係性が補われて覆っていく。でもそれって、結局妄想であって、事実とは違うかもしれない。どっちなのか、結局わからない。 アキがヒロに対して最後に思った感情に、ドキッとした。

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2018/01/04

「謎解き」は想像というより妄想の域で、説得力に欠ける気がする。自分がヒロなら納得できないな。ピアスやナイフで「謎を仕掛ける」話としては面白い。恋愛も、仕掛けてなんぼなのかもね、と思ってみたり。

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2018/01/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アパートの一室にいる男女の、交互の語りによって展開するミステリアスなストーリー。上手いから飽きないけど、結局真実なのかどうかはクリアにはならないのよね。舞台化すると面白いかもね。

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2018/01/02

障害のある恋。鴻上さんの解説でも触れられていたけれど、アキが自分自身の愛の特徴を語る言葉にぐさっときた。

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2017/12/28

奇妙な題名の通りの作品。 直接登場するのは兄と妹という双子の男女二人だけで、その二人の視点が章ごとに入れ替わる、たった一晩の出来事を綴ったユニークな傑作長編。 この二人の関係も、何やら裏がありそうで、さらに殺人か事故かという事件も絡むようで、題名と相俟ってミステリアスに物語は進み...

奇妙な題名の通りの作品。 直接登場するのは兄と妹という双子の男女二人だけで、その二人の視点が章ごとに入れ替わる、たった一晩の出来事を綴ったユニークな傑作長編。 この二人の関係も、何やら裏がありそうで、さらに殺人か事故かという事件も絡むようで、題名と相俟ってミステリアスに物語は進み、読者もその謎に引きずられながら頁を捲ってしまう。

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