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木洩れ日に泳ぐ魚 の商品レビュー

3.3

706件のお客様レビュー

  1. 5つ

    70

  2. 4つ

    194

  3. 3つ

    289

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2018/04/03

『夜のピクニック』以来の恩田さん。 別離の間際に、過去に起きたある事件について語り合う男女の話。アパートの一室で繰り広げられる推理は徐々に事件とは違う真実を導き、一気に読み進めていった。アパートでの推理とともに事件のあった日のことを交互に語っていき、時々いつの話をしているのかが分...

『夜のピクニック』以来の恩田さん。 別離の間際に、過去に起きたある事件について語り合う男女の話。アパートの一室で繰り広げられる推理は徐々に事件とは違う真実を導き、一気に読み進めていった。アパートでの推理とともに事件のあった日のことを交互に語っていき、時々いつの話をしているのかが分からなくなったが、基本的に千明と千浩の一人称で物語が進むので、二人の腹の探り合いが直接見えて面白い。 千明は千浩に惹かれていたが、終盤で真実が明かされてその感情は突如消え去る。障害のある関係ほど燃える(ロミオとジュリエット効果?)恋愛感情は、その障害が消え去った途端、感情も冷めてしまう。障害とともに感情も抜き取られたことを淡々と語る彼女のモノローグが恐ろしくもあり、興味深かった。

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2018/04/01

何かを予感させる独特な出だし。登場人物は男女のひと組だけ。それぞれのモノローグが交替しながら、現在から進行しながら、過去を交錯させていく。曖昧模糊としていた不思議な状況から、次第に謎の実体が明らかにされ、事実と真実の意味を問いかける。強引な展開と感じつつ物語を引き締めている。

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2018/03/31

各章が男女交互に繰り広げられる。 それも男女2人だけ。 登場人物もほとんどなく、二人の会話かそれぞれの頭の中。 恩田作品らしい。 作品の世界観にハマってしまい一気に読んでしまった。

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2018/03/26

アパートの一室での一晩のお話。読み始めは引き込まれてしまったが、終盤は飲み込めず。一瞬で男女間の想いがこうも変わるのかと、滑稽でもある。

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2018/03/25

2018029 ふたりの別れとなる最後の夜の物語。 物語はふたりの視点から語られていきます。ふたりの思い出の話がトレッキングの話題になるあたりから、お互いの感情が高ぶっていく。 話が進展するにつれて、ふたりの特殊な関係が判明していく。物語のキーとなるトレッキングでの出会いから...

2018029 ふたりの別れとなる最後の夜の物語。 物語はふたりの視点から語られていきます。ふたりの思い出の話がトレッキングの話題になるあたりから、お互いの感情が高ぶっていく。 話が進展するにつれて、ふたりの特殊な関係が判明していく。物語のキーとなるトレッキングでの出会いから、それが大きく展開していきます。 女性が冷めていく場面が印象的でした。話の真相に気がついて、笑い出す場面。夜の世界と相まって恐怖を感じました。 家族の在り方や恋愛の在り方。社会の制度的には特殊は許されないかもしれないけど、ふたりの気持ちには当たり前も特殊もないと思う。 真夜中のピクニックの世界観

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2018/03/23

恩田さんの一作目は「蜜蜂と遠雷」今回は2冊目。ずっと昔見ていたテレビドラマ「六番目の小夜子」もこの人だったのですね。この小説、評価というんじゃないですけれど、感想としたら3.5です。  それにしても恩田さんが描く人物の洞察に感銘させられます。木漏れ日に泳ぐ魚というタイトルも素晴ら...

恩田さんの一作目は「蜜蜂と遠雷」今回は2冊目。ずっと昔見ていたテレビドラマ「六番目の小夜子」もこの人だったのですね。この小説、評価というんじゃないですけれど、感想としたら3.5です。  それにしても恩田さんが描く人物の洞察に感銘させられます。木漏れ日に泳ぐ魚というタイトルも素晴らしいです。

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2018/03/18

アパートの一室で向かい合う一組の男女。 二人は明日から別々の場所で暮らすことになり、最後の夜を徹して語り合うことに。 やがて。共有していたはずの思い出の中に少しずつ違和感が混じり始め......。 どこにどう向かっていくのか、最後の最後まで読めない心理戦でした。 こういうミステ...

アパートの一室で向かい合う一組の男女。 二人は明日から別々の場所で暮らすことになり、最後の夜を徹して語り合うことに。 やがて。共有していたはずの思い出の中に少しずつ違和感が混じり始め......。 どこにどう向かっていくのか、最後の最後まで読めない心理戦でした。 こういうミステリーの形もあるんだな、ととても新鮮で一気に読めました。 恩田さん、本当にいろいろな角度から切り込んでくる作家さんだなぁと改めて思わされました。

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2018/03/14

初!恩田陸。 本屋に寄る度に帯の文句にそそられてて、ふらっと寄った古本屋でやられました。 やー、めっちゃ続き気になって読むの遅い私でも3日で読んでしまった。。。。昼ドラみたいなどろどろ感も、小説なら。でも伊坂幸太郎みたいな現実に近くてささやかな幸せを求めがちな私には、ちょっと重か...

初!恩田陸。 本屋に寄る度に帯の文句にそそられてて、ふらっと寄った古本屋でやられました。 やー、めっちゃ続き気になって読むの遅い私でも3日で読んでしまった。。。。昼ドラみたいなどろどろ感も、小説なら。でも伊坂幸太郎みたいな現実に近くてささやかな幸せを求めがちな私には、ちょっと重かった。 ですごいのめりこんで読んだので、話題なった夜ピクとか今さら読んでみたいなと思います。 朝がくる。 まぶたを閉じても、朝はそこまで来ている。 朝はいつも何かをあきらめさせる。 私たちの逡巡に、迷いに、決められない何かに引導を渡す。 朝の光は、時間切れの合図だ。

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2018/03/07

初、恩田陸さん。 男女の視点別々の視点で話が進んで行き、先の気になる展開でスラスラ読めた。個人的には「好き」と言うことを考えさせられた。10代の頃に読んでいればドキっとするような言葉もあり、もっと若い時に読んでみたかった。

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2018/03/04

2018年 16冊目。 初、恩田陸さん。 前半はどうなるか気になってスラスラ読めた。 でも後半は飛ばし飛ばし読むことに…。 決して面白くないわけじゃないんだけど、私にはハマらなかったなー

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