木洩れ日に泳ぐ魚 の商品レビュー

恩田陸【著】

2018/10/16

登場人物2人の一晩の物語。
静かに流れる時間。
人間の奥深いところまで丁寧に描かれている。
恩田氏らしい物語でした。

2018/10/11

一晩の話し合いなのに濃密さと温度差がすごい。殺人疑惑から二人の関係にハラハラし、真実がわかってからはモヤモヤした。割り切れるきれいな関係ではないと理解できるけれども、少しモヤモヤした。

2018/10/11

引越し前夜のアパートの一室で暮らした男女。気弱でズル賢い男と気丈で鋭い女。二人芝居の舞台を観てみたい。

2018/10/07

2人の主人公同士の対話だけを通じて過去の事件の真相を明らかにしていくという設定に興味を惹かれ手にした本作。作者ならではのエッジの効いた心理描写の応酬には流石と思わされたのだが、中盤以降推理に無理が出始め、結末も中途半端でモヤモヤが多く残った。惜しい。

2018/10/05

ミステリーで切なくなるのは初めてでした。

秘密を共有する2人。千浩と千明。
恋心を隠した2人は、実は…。

ある男の死によって別れを決める。

そして、共に過ごす最後の夜

男の死の真相、2人の関係、全てが明かされる。

悲しい結末のように。

とにかく、胸がキュッとなる作品でした。
ミステリーが苦手でも読めたのでおすすめです！！

2018/10/05

愛のかたちには色々あるのだろうが、複雑な家庭環境が少なからず影響しているんだろうなと思った。禁断の愛を意識しながら苦しみもがきながらも座りの良い愛を探る…
でもなんかしっくりこない読んだ後味の悪さは、わかりにくい文章構成だからなのか、それとも語彙が乏しめだからなのか？もう少しストレートに表現してもらった方が良かったような。

2018/09/30

いろいろと小説ならではの都合の良い偶然のオンパレードだったけど、兄妹じゃないと分かった瞬間に愛が冷める、そこだけが妙に説得力があってこの小説もアリだなと思った。

2018/09/29

同居していた男女が別れ、住んでいたアパートを出る最後の夜、２人が違いを疑心暗鬼にした一人の男の死について、語り始める。設定は面白けれど、読み進めるうちに、あまりにも偶然の出来事が中心にありすぎるので、ちょっと気持ちが離れしまいました。偶然がないと物語が成立しないし、あってもいいんだけれど、多すぎる、というか。荒唐無稽の一歩前、に感じてしまいました。もっとファンタジックなトーンだともっと受け入れられたような。

2018/09/24

2つの事が絡み合い、ちょっとの事で、記憶が…
流れが面白いだけに、絡ませ方が、終わりが、少し残念。
でも面白かった

2018/09/08

アパートの一室、双子の男女、引っ越しの決まった最後の晩。お互いの腹を探り合い、重ね合わせて考察し、想定する最後とお互いの心理。愛とは。

最初は男女の双子だけど女の子は養子に出され別々で成長したが、大学で再開。惹かれ合い話すうちに兄妹だと知る。２人は恋愛か家族愛が曖昧なところで生活していたが、男の方が逃げて違う子に乗り換えるための最後の夜だった。ただ２人の腹の探り合いの内容は、少し前に山岳ガイドをしている実の父親に匿名で会ったがその男が自分達の目の前で事故死。お互い殺したんじゃ無いかと思ってるところだった。
想像する結論、男は自分達の子供が会いに来た事に持ち物のイニシャル入りのナイフとか子供の頃の描写で気づいており、現妻がガイド中に自分達と接触を試みようとしたところを阻止しようとして転落死。お互い手をかけてはおらず、実は双子ではなくいとこだった。（従姉妹が事故死し、その子に成り代わってそのまま養子にだされた）
そこまで分かったところで女性の愛は急速に冷めて行く。障害があるから燃えたのか？男性側は決定打は打ちたく無い、逃げたい、保身に走るタイプ。

イメージは女性サイド。最後話し合い尽くして愛情は恋愛としての愛でなかった事に気付き、写真を見て穏やかな思い出に起きかけて生きていく
ただミステリー感そんなに強く無い
心理戦っていうほどでも無いかも、展開を予想するのもなんか微妙？