木洩れ日に泳ぐ魚 の商品レビュー
ワンシチュエーションで展開される、男女のお話。出だしからミステリアスで一気に引き込まれた。題材としては面白く、一気に読めてしまったのだけれど冗長な描写が多かったかな?映画で観てみたいなと思う。
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恋なのか、愛情なのか。2人の想いが微妙に変化しつづける一夜の物語。 向き合いたくない現実や逃れられない過去の中でもがく私達=泳ぐ魚 記憶をたどることで見えてくる光=木洩れ日 と解釈した。 読む人によって受け取り方が違いそうな本でした。
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内容としてはソコソコ面白い。 もったいぶった書き方が多い。文章の半分くらい不要。 あとは、幼少期の記憶は一晩酒飲みながら頑張って考えても思い出せない。違和感についての考察が浅はかすぎて、うんざりした。
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謎めいた雰囲気の男女がアパートの一室で語り合っている。どうやら彼らはこれまで同居していて、その関係を解消しようとしているらしい。しかも、ある殺人事件に関与している。と、出だしはミステリアスで興味をそそるんだけど、オチがなー。2人は小さい頃に別れた兄妹で、大学時代に偶然知り合い、家...
謎めいた雰囲気の男女がアパートの一室で語り合っている。どうやら彼らはこれまで同居していて、その関係を解消しようとしているらしい。しかも、ある殺人事件に関与している。と、出だしはミステリアスで興味をそそるんだけど、オチがなー。2人は小さい頃に別れた兄妹で、大学時代に偶然知り合い、家族として暮らすうち惹かれあったらしいけど、大学まで別々に生きていた男女がいくら血が繋がっているからって一緒に暮らすのはもう恋では?しかし本人たちは自分にそれを認めない一方苦しんでいるっていう設定はなんだか同情できないのでした。また、自分たちを捨てた父親を見るため、彼がガイドを勤める登山ツアーに参加して、ツアー中に父親は足を滑らせて転落死するというショッキングな事件が回想で語られるけど、真相の解明方法が、なんだか村上春樹風の白昼夢の記憶が蘇るとか、逞しすぎる妄想と想像だけで説明されていて、さすがに無理ありすぎ。結局2人は兄妹ではなくいとこということが分かるが、障害がなくなった愛にはもう火は付かず、後味が何となくスッキリしないのも不満足。
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何が事実なのかスッキリさせない構成は好きではないパターン。物語が進む中で男女それぞれ気づきの記述もあるが、ハッとさせられるものもなく。 齢40を過ぎて読む本じゃなかったかも。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2人劇を観ているようだった。結局は全て2人の想像で、本当のところは分からないままなのだけど、それぞれに思っていることが交差して離れていく様を描くのはさすが恩田さんだなと思った。個人的には、2人には全てを吹っ切って一からやり直して欲しい。
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家具もすべてなくなった部屋の中で 向き合う一組の男女・・・ 夜明けを迎えるまでの一晩の物語は まるで舞台の密室劇のようでした。 この物語の一番の”ウリ”は、謎解きや心理描写などではなく 『これから何が起きてしまうのだろう』という緊張感に尽きると思います。 主人公が想像と推理だけで...
家具もすべてなくなった部屋の中で 向き合う一組の男女・・・ 夜明けを迎えるまでの一晩の物語は まるで舞台の密室劇のようでした。 この物語の一番の”ウリ”は、謎解きや心理描写などではなく 『これから何が起きてしまうのだろう』という緊張感に尽きると思います。 主人公が想像と推理だけで導き出した答えは、 ややもすると虚しさばかりを残してしまいそうだけれど それも一つの確かな愛のカタチであったのでしょうね。
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一つの部屋に男女二人。 各々が自身と『あの男』についての記憶を辿る。 先がきになる設定である事は確かだが、なんとなく退屈でなかなか進まず… さすがに結末には期待したけど…よくわからない。 きっと退屈と感じてしまった過程が大事な作品なのだろう。
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ミステリーなのか、恋愛小説なのか。 両方なのか? なんかなぁ・・・ストーリーが上滑りしてる感じ。 中途半端な印象のまま終わった。
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帯通りに先が気になって一気に読んでしまいました。記憶の奥底にしまってあるものを掘り起こすことは怖い。
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