木洩れ日に泳ぐ魚 の商品レビュー
本当に人を愛したことがあるのか。 手に入らないという憧憬。 純粋な独占欲。 性欲と履き違えた。 寂しさを埋めるため。 自分の事こそわからなくなるなか、 過去を振り返るように 愛を探って行く。 先を暗く灯す自分自身への猜疑心は 今、まさに感じているものだった。
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初めての恩田陸さんの本。 男女2人を中心に物語が進む中で、互いの心情をベースに章が進み、2人を取り巻く事柄がどんどん展開されていく。先が読みたくなり、その場の空間を想起させやすい物語・文章構成には感心したが、クライマックスの落ちが弱く、読み終わった後のスッキリ感が足りない、何だか...
初めての恩田陸さんの本。 男女2人を中心に物語が進む中で、互いの心情をベースに章が進み、2人を取り巻く事柄がどんどん展開されていく。先が読みたくなり、その場の空間を想起させやすい物語・文章構成には感心したが、クライマックスの落ちが弱く、読み終わった後のスッキリ感が足りない、何だか惜しい一冊だった。 一方、主人公の女性の恋愛の考えには一目置く部分が所々あり考えさせられる内容だった。
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…………で、結局は真実は何?て読み終わって直ぐの感想。もっとワクワクするような攻防戦や駆け引きがあると思って買ったけど、そこまで引き込まれる物も、感動する終わり方でもなかった。少し残念。
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真実とか、事実とか、 隙間を埋めていくのは誰かの願望や想像で、 人間の心なんてそんなもんかもしれないなと思った。
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重暗い本だった。 ミステリ…ということになっているけど、私にはスリリングでもドキドキもなかった。 私には向いていなかったんだと思う。 ただ、主人公のアキが思い返していた、 「私が彼を好きだったのは、彼が私を好きだったからだ。」 という部分は、私自身の長年の課題だ。 人を好きにな...
重暗い本だった。 ミステリ…ということになっているけど、私にはスリリングでもドキドキもなかった。 私には向いていなかったんだと思う。 ただ、主人公のアキが思い返していた、 「私が彼を好きだったのは、彼が私を好きだったからだ。」 という部分は、私自身の長年の課題だ。 人を好きになる。愛する。という事は、実感として「これがそうだ!」と感じるものなのか?みんな確証があるわけではないのではないか?と疑ってしまう。 他人同士で、何がどうであれば愛なのか。 私の彼はそれでも一緒にいてくれる。 けれど、それももしかしたら彼の勘違いか、 もしかしたろ、私と同じ心の状況かもしれない。 私はなんと虚しい人間か。 そう思うと、そんな私に付き合ってくれている彼が愛しくなる。
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独特な雰囲気。世界観。 でもあるなあ、こういう感情。意外と思い込みに縛られてることってあるんだよなあ
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単行本で学生時代読んだの忘れ文庫本を買ってしまいました。 なんだか、頭に残ったフレーズを記載する。 「死は『生きる』ということの無数の選択肢の中のひとつなんだよ。生と死が別個にあるんじゃなくて、死は生の一部分なんじゃないかな」 なるほど、心中というのは、ある意味で生の成就なの...
単行本で学生時代読んだの忘れ文庫本を買ってしまいました。 なんだか、頭に残ったフレーズを記載する。 「死は『生きる』ということの無数の選択肢の中のひとつなんだよ。生と死が別個にあるんじゃなくて、死は生の一部分なんじゃないかな」 なるほど、心中というのは、ある意味で生の成就なのだ。好きということの達成感をえるのに、互いの死くらい明確なめのはない。それぞれの命をもって子孫を残すことを否定するのだから。
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前半非常にわくわくしたけど、途中からちょっと疲れた。 最後の最後でやっと少し抜けた感。 中盤の過去の記憶を辿るあたりの展開が唐突で、ついていくのがしんどかった。 言葉にするのが難しいような、細かなや心の動きや思考の描写がすごい。
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ある夜から朝にかけての話。謎は解けていくが、それはあくまでも記憶の中での推理であり、結果的にはそれが正解なのかはわからない。日の出同様、最終的には明けていくが、暗い。共感出来ないからか、あんまり好きではなかったです。
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最初の種明かしと言うか推理のあたりまでは引き込まれたけど、段々男のずるくてしょうもない性格と、キレッキレすぎる女の感性に読み疲れて、心中~云々の頃には飽きてしまった。物語の一番メインになるはずだろうラストシーンまで気力が保てなかった。
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