木洩れ日に泳ぐ魚 の商品レビュー
男女2人が最後の夜に、あの日の真実を探し語り合うお話。 設定はワクワクするものがあったのだけど…。 途中で間延びしてたかな…。
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期待して読み始めたけど、うーん、という感じだった。 男女2人の視点で読み進められるのは面白みを感じたが、テーマがどんどん変わっていくし、真実と定義したものも2人の推測でしかなかったのでもっと決定的な真実が欲しかった。 登場人物の心情や風景の描写などはとても繊細に表現されていたと思...
期待して読み始めたけど、うーん、という感じだった。 男女2人の視点で読み進められるのは面白みを感じたが、テーマがどんどん変わっていくし、真実と定義したものも2人の推測でしかなかったのでもっと決定的な真実が欲しかった。 登場人物の心情や風景の描写などはとても繊細に表現されていたと思う。 朝は絶望も明るさで塗り替えてしまうというところが気に入った。
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謎めいた会話と心理戦に惹かれてぐいぐいと読み進める事ができる観劇しているような気分になれる劇調の恋愛小説でした。 自分でも気になる事があるとずっと頭の中で考えて、今度はこう言おう、いやでも相手はこう言ってくるかもしれない、素直に聞いてくれるのか?実際はどう思っているのだろう?と思ったりして思考が巡りに巡って、結局何も言わないことにするなどは自分にもよくあることだなと感じました。 登山シーンの息苦しさが心理描写をうまく表しているのでリアルに登場人物たちの心拍を感じることができると感じました。 物語の進み方や最後の表現が独特なので、読む人によってはもやもやが残る物語だと思います。 劇を見ているのと文章を読むのとはまた違うのだなと私自身も感じました。 恩田さんのぐいぐい引っ張ってあっと驚く展開を期待しながら読んでしまったので、私も今回はあれ?と思うようなちょっと変わった作品でした。 視点を変えて読み返すと味わいが増す本だと思います。
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女性の想像力を中心に色んなことが明らかになる話の展開だが、モヤモヤは残る。結局、常に女性は上手なのね。
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ミステリーもの。 けれど部屋の一室で、会話だけで、まとめあげてしまうのは相変わらずすごい。 舞台を観ているようだった。 エンドロールは松任谷由実の真珠のピアス、で。 兄弟かな、とは思ってはいたがまさかまさかの展開に。 でも自分が彼らだったら答えには到底たどり着かず終わっていただろうなぁ。。。 ラスト、ここで終わる?!!と思いきや朝までしっかり描かれて珍しい、と感じたが その分 主人公たちの悲劇は喜劇、あっけなさ、喪失感というか虚しさがじわじわと。。。 毎度思うが、再読したときはきっと違う箇所が気になるのだろう。 『若ければ、その場その場の感情で、すべてをかなぐり捨てていけた。ばっさりと関係を断ち切って立ち去ることができた。 けれど、年を取るとそうもいかなくなってくる。妥協や計算も生まれてくるし、何より淋しさというものを恐れるようになる。寂しい思いをしたり、嫌な気持になるくらいなら、互いの嫌なところは目をつぶり、身体を丸めて撤収することを覚えるのだ。 大人の知恵。心を守るための知恵。』
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初めて恩田陸さんの作品を読みました。 読み終わった印象としては、風景描写が多いなぁという感覚。あまり風景描写が多い本って読んだことがなかったから少し読みにくかった…。こういった心理戦ミステリー(?)も初めてで犯人という犯人がいないのにスッキリした感覚で本を読み終えることができてとても不思議な感覚。
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2019.2.5 ミステリを読みたい訳ではないけども 全てが憶測だと物足りなく感じてしまった。 とりあえず女性の心変わりは恐ろしい。。
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独特な世界観、これぞ恩田陸。 2人の男女が最後の一晩を過ごし、 真実を明らかにするミステリー。 2人の思いが徐々に変化していく様子が面白い。 2人だけで、ここまで物語がかけるものかと、 恩田氏の小説家としての力を感じる。 「こんな話かな?」ということを裏切ってくれる。 ...
独特な世界観、これぞ恩田陸。 2人の男女が最後の一晩を過ごし、 真実を明らかにするミステリー。 2人の思いが徐々に変化していく様子が面白い。 2人だけで、ここまで物語がかけるものかと、 恩田氏の小説家としての力を感じる。 「こんな話かな?」ということを裏切ってくれる。 舞台化してほしい。絶対面白い。
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恩田陸さんの本を久しぶりに読んだ。 ぎゅっと締め付けられるような、悲しく切ない感情、でも不思議と吹っ切れていく彼女の感情の表現が秀逸でした。 自分が、好きだった人と別れた直後だったから尚更感情移入したのかもしれないけれど、感情の機微を書くのが本当に上手な作家さんだと思った。夜ピ...
恩田陸さんの本を久しぶりに読んだ。 ぎゅっと締め付けられるような、悲しく切ない感情、でも不思議と吹っ切れていく彼女の感情の表現が秀逸でした。 自分が、好きだった人と別れた直後だったから尚更感情移入したのかもしれないけれど、感情の機微を書くのが本当に上手な作家さんだと思った。夜ピクも好きだったなあ。 ダラダラと続くわけでもなく、先がきになるので一気に読んでしまった。面白かったです。
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