木洩れ日に泳ぐ魚 の商品レビュー
あらすじの通り、次の日から別々の道を歩む男女の最後の夜の物語。あの日の事故から、お互いの恋愛感情、本当の2人の関係の判明までと、それはそれは色んな事が一夜によって明かされていき、読み手としては、一夜とは思えないボリュームでした。主人公2人が物語の最初から最後を通してここまでお互い...
あらすじの通り、次の日から別々の道を歩む男女の最後の夜の物語。あの日の事故から、お互いの恋愛感情、本当の2人の関係の判明までと、それはそれは色んな事が一夜によって明かされていき、読み手としては、一夜とは思えないボリュームでした。主人公2人が物語の最初から最後を通してここまでお互いへの気持ちが変わることってないんじゃないかな。何だか複雑な、結局男女関係のもつれなのかなって思ってしまったり、最後はよくわからない気持ちで読み終わりました。一種のミステリーのような、はらはらとした新たなジャンルの物語で、私は本の帯が目に留まり購入したのですが、出会えて良かったなと思っています。
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恩田陸にハズレはないって分かってるんだけど、なんというか、、圧倒された、、 叙述トリックとは違うんだけど、直接的な表現は一切避けて、輪郭だけをゆっくりなぞらされて、読者が察していく空気感がたまらない。 この一冊に本当にたくさんのテーマが詰まっていると思うんだけど、私は過去を振...
恩田陸にハズレはないって分かってるんだけど、なんというか、、圧倒された、、 叙述トリックとは違うんだけど、直接的な表現は一切避けて、輪郭だけをゆっくりなぞらされて、読者が察していく空気感がたまらない。 この一冊に本当にたくさんのテーマが詰まっていると思うんだけど、私は過去を振り返ること、見つめ直すことを考えさせられた。 5年後くらいにまた読みたい。
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同棲解消を控えた男女が、かつての事件を巡り疑念を探り合う物語。 ミステリーとしては弱い部分もあるが、恋愛小説としては素晴らしい。 男女の視点が交互に描かれ、二人の気持ちの変化がわかりやすい。共有する秘密と幼少期の曖昧な記憶を辿る中で、思いがけない真実が明らかになり、互いの感情も明...
同棲解消を控えた男女が、かつての事件を巡り疑念を探り合う物語。 ミステリーとしては弱い部分もあるが、恋愛小説としては素晴らしい。 男女の視点が交互に描かれ、二人の気持ちの変化がわかりやすい。共有する秘密と幼少期の曖昧な記憶を辿る中で、思いがけない真実が明らかになり、互いの感情も明確になる。 心理的駆け引きや緊張感が見事に表現された作品。
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まさにヒリヒリする怖さが共存するラスト。双子じゃないと知ってから何も思わなくなるのがリアル。障壁があるからこそ燃え上がるのが恋愛なのかもしれん。解説の、両思いだと終わるけど、片思いはずっと続くという意味合いの文章が好き。 窓を開けると外の世界に繋がってる気持ちになるという主人公の状況描写も好きだった。この時期特によくわかるぞ。もっと森に近い家に住みたい。
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男女の別れの場面から話は始まる。 ただの恋人同士の別れかと思うと、2人の関係はそうではない。また、お互いがお互いにある男を殺した犯人だと疑っていて、どんどん話に引き込まれていった。結局男の死因や2人の関係の真実かどうかがはっきりしなかった点は残念だったが面白かった。
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ジャンルはミステリ。男女の会話文の形式でストーリーが展開されるというちょっと変わった進行に感じた。ミステリではあるが、どちらかというと登場人物たちの心理的な内容が中心で、恩田陸さんらしい雰囲気でした。
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途中から抽象的な文章が多くなってきた気がする。 難しくて私にはまだ早かった。 大学構内のでヒロとアキが惹かれ合った場面はすごく好き。 結局ヒロのお父さんは何で死んだのかわからないままだよね?
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互いに疑いあっている「男女」のヒロとアキ。最後の夜に疑惑について語らい合ううち、思っても見なかった真相に辿り着く。 女性のアキからの視点で描かれている章が、漏れなく良かった。 恋愛をしたくなった!笑
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めちゃくちゃ面白い!という訳でもないけど、途中で投げ出すほどつまらない訳でもなくて……微妙な感じ。 交互に男女の視点が入れ替わるのが男と女のものの見方の違いを感じたり、事実がいくつもあることで面白い部分でもあるんだけど、それ故に回りくどい時もあるし、どちらかに感情移入しかけた頃に...
めちゃくちゃ面白い!という訳でもないけど、途中で投げ出すほどつまらない訳でもなくて……微妙な感じ。 交互に男女の視点が入れ替わるのが男と女のものの見方の違いを感じたり、事実がいくつもあることで面白い部分でもあるんだけど、それ故に回りくどい時もあるし、どちらかに感情移入しかけた頃に目線が変わるから結局どちらにも寄り添えないまま終わってしまった。事実が隠されたまま当然物語が始まって、それが明かされていく過程は確かにあるんだけど、こちらには分からないのに主人公たちだけが分かってる隠されたものが多すぎて置いてけぼりな気分になる。何か劇的なラストがある訳ではない部分が現実的でもあり、スッキリしない気持ちにもさせる
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恩田陸さんの本は、好きな物と、理解が難しいものと極端に分かれてしまう… これは、途中面白かったが、残念ながら好みでは無かった
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